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重版のお知らせ───小野智美編『女川一中生の句 あの日から』
(ISBN 978-4-904702-46-8 C1071 2014年7月刊行)
重版に伴い、3月中旬より、本体価格を900円から1,000円に改定させていただきます。
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池田学『池田学画集1』
¥4,180
★サイン本 有ります A4判 並製 112頁 カラー 本体価格3,800円+税 ISBN 978-4-904702-18-5 C1071 2011年12月刊行 ブックデザイン 有山達也+池田千草(アリヤマデザインストア) 寄稿:片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター) 印刷 サンエムカラー 製本 新日本製本 【英語・中国語対訳付き】 *個展情報 「池田学展 The Pen ―凝縮の宇宙―」 佐賀県立美術館 2017年1月20日(金)〜3月20日(月祝) (会場では、『池田学画集1』の販売はありません) http://tokushu.saga-s.co.jp/ikedamanabu/ *Web連載「池田学のバンクーバー日記」(2013年8月終了) http://www.hatorishoten-articles.com/ikedamanabu ▼概要 驚異の宝箱──ペンで紡がれた壮大な宇宙に遊ぶ 超細密なペン画で観る者を圧倒する池田学の初画集。《再生》(2001)、《存在》(2004)、《興亡史》(2006)、《予兆》(2008)など、1年以上かけて制作した作品を核に、最新作を含め45点を収録。 収録作品(ページ/作品タイトル/制作年) 003 巌ノ王/King of Rocks (1998) 008 森/Forest (1998) 012 けもの隠れ/Refuge of the Wild (1999) 016 かぶとむし /Rhinoceros Beetle (1999) 017 ぶなしめじ/Bunashimeji Mushrooms (1999) --- ブロッコリーの木/Broccoli Tree (1998) 018 ブッダ/Buddha (2000) 024 再生/Regeneration (2001) 032 記憶/Memories (2002) 034 銀河鉄道/Galactic Train (2004) 036 古民居/Old Folkhouse (2004) 037 美しい土地/Beautiful Land (2004) 038 存在/Existence (2004) 046 領域/Territory (2004) 048 くさかまきり/Grass Mantis (2004) 049 はなかまきり/Flower Mantis (2004) 050 方舟/Ark (2005) 056 蛸/Tentacles (2004) 057 罠/Trap (2004) 058 興亡史/History`s Rise and Fall (2006) 066 バイク武者(興亡史より)/Bike Warrior (episode from History`s Rise nad Fall) (2006) --- 紙武者(興亡史より) /Paper Warrior (episode from History`s Rise nad Fall) (2006) 067 二の丸御殿(興亡史より)/Ninomaru Palace (episode from History`s Rise nad Fall) (2007) 068 予兆/Foretoken (2008) 076 航路/Waterway (2008) 077 竜/Dragon (2008) 078 氷流(予兆より)Ice Stream (episode from Foreoken) (2009) 079 灯台/Light House (2009) 080 Mother Tree/Mother Tree (2009) 081 終着/Terminal (2009) 082 Victim (2009) 087 波/Wave (2010) 088 氷窟/Ice Cavern (2010) 089 とぐろ/ Swallowing (2010) 090 命の飛沫/ Lifeblood Spanish (2010) 092 Bait /Bait (2010) 093 梅雨虫/Tsuyumushi (2010) 094 Gate (2010) 096 香葬/Conffin Incense (2010) 098 眠るツチブタ/Aardvark Asleep (2005) 100 カバ/Hippopotamus (2009) 101 ウマヅラコウモリ/Hammer-headed Bat (2010) --- トラ/Tiger (2007) 102 グレビーシマウマ/Grevy`s zebra (2008) --- マレーグマ/ Sun bear (2010) 宇宙の空/Voids in the Universe 片岡真実/KATAOKA Mami(森美術館チーフ・キュレーター) あとがき/ Afterword ▼プロフィール 池田 学(いけだ まなぶ) 1973年佐賀県多久市生まれ。98年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。卒業制作にて紙に丸ペンを使用した独自の細密技法を確立。2000年同大学院修士課程を修了。2011年から1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダ・バンクーバーに滞在。2013年よりアメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて滞在制作を行っている。 ▼関連書籍 池田学+三瀬夏之介『現代アートの行方』
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梅原真『ニッポンの風景をつくりなおせ── 一次産業×デザイン=風景
¥2,860
A5判 並製 240頁 本体価格 2,600円+税 ISBN 978-4-904702-12-3 C0070 2010年7月刊行 ブックデザイン 基本デザイン: 梅原 真 デザイン協力: 原 研哉+中村晋平 印刷 サンエムカラー 製本 新日本製本 ▼書評・記事 『ダヴィンチ』 2013年7月号 「この本にひとめ惚れ」コーナーで、糸井重里さんが梅原真『ニッポンの風景をつくりなおせ』を選んでくださいました。「彼の取り組みには注目している。来る仕事を全力でやる人なのだ。その仕事ぶりはすごいの一言」。 『日経ビジネスオンライン』2013年10月23日 「古新聞をバッグに変えて世界に売り込め! 新聞バッグの生みの親、梅原サンに発想のヒントを聞いてみた」で梅原真さんがとりあげられました。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20131017/254713/?rt=nocnt NHK Eテレ『東北発★未来塾』(毎週木曜日23:00~23:20) 2013年11月の講師に梅原真さんが登場しました。テーマは「デザインのチカラ」 ▼概要 一次産業にデザインをかけ合わせて「あたらしい価値」をつくりだす、 デザイナー梅原真の仕事が初めて本になった。 「ウメちゃんを信じなさい!」 by 大橋歩(イラストレーター・アカンヤンカマン生みの親) ここにあるのはすべて「アカンヤンカ」から始まった仕事です―― 土佐の一本釣り鰹漁船の風景を守った「漁師が釣って、漁師が焼いた」藁焼きたたき、地域の個性を逆手にとった「島じゃ常識・さざえカレー」、箱モノ行政まっ盛りのバブル時代にTシャツを砂浜にひらひらさせた「砂浜美術館」、森林率84%の高知から発信する「84(はちよん)プロジェクト」……梅原真のデザインワーク&コンセプトワーク47点。デザインはどのようにして生まれるのか。著者による依頼人紹介付き。 「本書がいい意味で、日本の尻を叩いてくれることを期待したい。」 (原研哉「しらうおや尾頭付きが二万匹」より) [主要目次] 一次産業×デザイン=風景MAP なんで全部静岡に出すんじゃ[100%静岡茶?] ひらひらします[ボクは町長室の中でアブラアセを掻いていた] ラッキョウの花見[7時のニュース] 漂流物展[ゴミでポスター] 漁師が釣って漁師が焼いた[8年で20億、20年で50億] 四万十川を新聞紙で包む[地球を新聞紙で包む] タノシキ農村[フランス語ではありません] 川のりを干す風景[よごれた川] 島じゃ常識[離島のカレー] むら[村か町か] スタジオジブリではなくシマントジグリ[農村再生] 天空のおやじ[コムデギャルソン──子供のように] 鶴の湯のフランス[これでエエダス] 秘湯は津波[HITOH] ヤンキーのあさり[ぷりぷり] シブガキ隊[加齢臭] 邪を払うじゃばら[とおい村] ラフスケッチ[原発の町] てらこやのようなかみこや[畑から和紙をつくるガイジン] オーガニック[江戸製法] シロ・ド・イナカ[純国産・砂丘のぶどう] カツオとアイス[塩アイス] ラストリバー[答えは水の中] 「ユニットバス」が「ひのき風呂」[銀行がお買い上げ] 山崎一郎さんはどこ?[K] okeok. com[金髪娘のおやじギャグ] ニューヨークの桶[桶コラム] obusession[これもまたオヤジギャグ] 修景[だんな] ピナさようなら[くじら] INFORMATIONのある風景 ふんばりきれるか?[やんばらー] 近藤けいこのナチュラルベジ[野菜の時代] 恐ろしい──美しい──かわいい[真っ暗闇] EARTHDAY[イラストレーターなワタシ] 間城正博作[紀ノ国屋行き] シャモで農村の風景を作り直す[龍馬が食べ損ねたシャモ] ルーブルにいこう!![世界で一番薄い紙] ジブンモノサシ[村長] 経済47番目の国のしあわせ[とさのかぜ] 去りゆく技 季節からの電話 勝手に重要文化財[太鼓判] 84(はちよん)[サプライズ] CO2のカンヅメ[2020年|-25] 84木づかいサイン[間伐で日本の風景をつくる] 84やさいカフェ[No SKIP! 地産池消のやさいカフェ] アカンヤンカマン/師匠 大橋歩(イオグラフィック) しらうおや尾頭付きが二万匹 原 研哉 プロフィール 梅原真デザインワーク ▼プロフィール 梅原 真(うめばら まこと) グラフィックデザイナー、武蔵野美術大学客員教授。1950年高知市生まれ。1972年、大阪経済大学経済学部を卒業後、高知に戻りRKCプロダクション美術部に入社。日本テレビで研修の後、スタジオの大道具担当に。25歳の時、スペインへ渡り休職。1979年、退職後アメリカ大陸を横断。サンフランシスコ滞在を経て帰国。1980年梅原デザイン事務所設立。土佐を拠点に、一次産業再生をテーマとして全国で活動中。 公式HP http://umegumi.jp/ NPO 84はちよんプロジェクト 代表。 2011年より、秋田県イメージアップ戦略アドバイザーをつとめる。 ◎梅原さんデザインの商品特集ページ 道の駅「四万十とおわ」(四万十ドラマ)|しまんとニュース ▼関連書籍 梅原真×原研哉『梅原デザインはまっすぐだ!』 原研哉[編]『みつばち鈴木先生──ローカルデザインと人のつながり』 迫田司『四万十日用百貨店』
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梅原真・原研哉『梅原デザインはまっすぐだ!』(はとり文庫001)
¥770
A6判 並製 136頁 本体価格 700円+税 ISBN 978-4-904702-23-9 C0070 2011年6月刊行 ブックデザイン 原 研哉+中村晋平 印刷・製本 大日本法令印刷 ▼概要 グラフィック・デザイナーの梅原真、原研哉による対談。 土佐を拠点に活躍する梅原真の仕事をまとめた『ニッポンの風景をつくりなおせ』刊行記念として2010年7月に行われた公開対談では、10年来の友人でもある “芸風”のちがうデザイナー同士の息のあった掛け合いが会場を魅了。 収録:2010年7月20日(青山ブックセンター本店) [目次] ミツバチにつなげてもらった縁 ひらひらします──砂浜美術館 漂流物展 島じゃ常識・さざえカレー さざえカレー後日談 なぜ、さざえ? 漁師が釣って、漁師が焼いた “確信”以前と以後? 高校・大学時代 テレビの仕事 デザイナーへの道のり アメリカ遊学からデザイナー初仕事へ アカンヤンカ 84はちよんプロジェクト ローカルとデザイナー 日本というローカル 日本の「本当」を探す 抽選会 質疑応答 嘆いていてもアカンヤンカ 本質だと思えば、それはやがてやってくる 梅原真を飛ばす風 人生相談? 東京のデザイン・デザイン。 梅原 真 ▼プロフィール 梅原 真(うめばら まこと) グラフィックデザイナー、武蔵野美術大学客員教授。1950年高知市生まれ。1972年、大阪経済大学経済学部を卒業後、高知に戻りRKCプロダクション美術部に入社。日本テレビで研修の後、スタジオの大道具担当に。25歳の時、スペインへ渡り休職。1979年、退職後アメリカ大陸を横断。サンフランシスコ滞在を経て帰国。1980年梅原デザイン事務所設立。土佐を拠点に、一次産業再生をテーマとして全国で活動中。 NPO 84はちよんプロジェクト 代表。http://www.kochi-84project.jp/ 2011年より、秋田県イメージアップ戦略アドバイザーをつとめる。 [著書]『ニッポンの風景をつくりなおせ── 一次産業×デザイン=風景』 公式HP http://umegumi.jp/
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澤田教一『澤田教一 故郷と戦場』
¥4,950
A4判変型 並製 296頁(カラー240頁) 本体価格 4,500円+税 ISBN 978-4-904702-64-2 C0072 2016年10月刊行 ブックデザイン 小川順子 *展覧会情報 青森県立美術館開館10周年記念 「生誕80周年 澤田教一:故郷と戦場」 2016年10月8日〜12月11日 http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/89/ 2017年 IZU PHOTO MUSEUMへ巡回 ▼書評・記事 共同通信/各紙 『東奥日報』2016年12月6日 「澤田教一展」全国最高賞/カタログ展で青森県立美術館写真集 http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2016/20161206020396.asp 『産経新聞』2016年12月31日 ベトナム戦争最前線…34歳で銃弾に倒れたカメラマンの326点 『故郷と戦場』澤田教一 http://www.sankei.com/life/news/161231/lif1612310016-n1.html ▼概要 青森市に生まれ育ち、カメラ店に勤めた米軍三沢基地時代を経て、東京、ベトナム、カンボジアへ 澤田教一が伝える「アメリカの戦争」 青森県立美術館に寄託された約23,000カットにおよぶフィルムや膨大な資料を調査。半世紀近い時をこえて遺されたネガを、高精細デジタルカメラで撮影して甦らせる。カラー、モノクロをまじえて時代を追い、発表カット前後のシークエンスも多数掲載。 青森・三沢に撮られた写真、世界中に配信された電送写真、前線からフィルムを送った封筒、従軍時に持ち歩いた手帖、原稿が掲載された新聞・雑誌、夫人への手紙、「ピュリツァー賞ポートフォリオ」全28点(初公開)など、貴重な資料とともに、澤田の34年の生涯をたどる。 図版327点 寄稿:生井英考、石川文洋 青森県立美術館「澤田教一:故郷と戦場展」公式写真集 *訂正 本書の内容につきまして訂正がありましたのでお知らせいたします。 ご迷惑をおかけしますが、ご参照いただけますようお願いいたします。 『澤田教一 故郷と戦場』正誤表 (2016年10月31日) http://www.hatorishoten.co.jp/sawada_seigo-hyo_201610.pdf ▼プロフィール 澤田教一(さわだ きょういち) 1936年 青森県青森市に生まれる。 1954年 三沢米軍基地内の写真機店で働きながら、本格的に写真を撮り始める。 1961年 米軍将校から譲り受けたライカを携え、プロの写真家として活躍するために上京。同年12月UPI東京支局に入社。 1965年 UPIサイゴン支局写真部に特派員として赴任。9月、代表作となる《安全への逃避》を撮影。この写真で12月、第9回ハーグ世界報道写真展のグランプリを受賞。また同作は、第23回USカメラ賞も受賞。 1966年 《安全への逃避》でピュリツァー賞を受賞。《泥まみれの死》、《敵をつれて》が第10回ハーグ世界報道写真展で第一位、二を受賞。 1968年 UPI香港支局写真部長として転勤。第26回USカメラ賞。 1970年 サイゴン特派員として再びベトナムに赴任。同年10月、カンボジア取材中、プノンペン近郊で銃撃され34歳で死亡。カンボジアを取材した一連の写真で、死後、70年度のロバート・キャパ賞を受賞している。
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田中純『過去に触れる──歴史経験・写真・サスペンス』
¥5,500
A5判 並製 620頁 本体価格 5,000円+税 ISBN 978-4-904702-60-4 C3010 2016年4月刊行 ブックデザイン 原研哉+大橋香菜子 ▼書評・記事 『美術手帖』2016年7月号 『図書新聞』2016年7月23日号 上半期読書アンケート http://hatoripress.blog.so-net.ne.jp/2016-07-22 『ハヤカワ ミステリ マガジン』2016年9月号「ミステリ サイド ウエイ」 『Book Club Kai News Letter』2016 summer (VOl. 102) ▼概要 「名のないもの」たちの記憶と秘密。 歴史的想像力が極度の緊張を持って過去に向かうとき、いまだ決定されていない未来がたちあがる。 歴史経験の現場で、思考の襞をたどる── 堀田善衞、宮沢賢治、橋川文三、松重美人、畠山直哉、牛腸茂雄、多木浩二、ヨーハン・ホイジンガ、アビ・ヴァールブルク、ジルベール・クラヴェル、ダニエル・リベスキンド、W・G・ゼーバルト、ヴァルター・ベンヤミン、ロラン・バルト、ジョルジュ・ディディ=ユベルマン 「過去に触れる」という「歴史経験」を探究するエッセイ集成。とりわけ写真を通した過去との接触という出来事に着目して、小説家、詩人、思想家、建築家、美術史家、文学者、写真家たちの具体的な歴史経験から「過去に触れる」瞬間を描きだす。また、その経験を伝達する歴史叙述のあり方を「サスペンス」の原理のうちに見出し、本書の探究もまた、サスペンスの様相を呈したスリリングな展開をみせる。「過去に触れる」旅の果てに見えてくる、歴史および写真における「希望」とは何か。書下しを含めた19本のエッセイでつむぐ。図版127点収録。 [主要目次] はじめに 序 危機の時間、二〇一一年三月 第1章 歴史の無気味さ──堀田善衞『方丈記私記』 第2章 鳥のさえずり──震災と宮沢賢治ボット 第3章 渚にて──「トポフィリ──夢想の空間」展に寄せて 第4章 希望の寓意──「パンドラの匣」と「歴史の天使」 I 歴史の経験 第1章 過去に触れる──歴史経験の諸相 第2章 アーシアを探して──アーカイヴの旅 第3章 半存在という種族──橋川文三と「歴史」 第4章 いまだ生まれざるものの痕跡──ダニエル・リベスキンドとユダヤ的伝統の経験 II 極限状況下の写真 第1章 剥ぎ取られたイメージ──アウシュヴィッツ=ビルケナウ訪問記 第2章 歴史の症候──ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお』 第3章 イメージのパラタクシス──一九四五年八月六日広島、松重美人の写真 III 歴史叙述のサスペンス 第1章 迷い蛾の光跡──W・G・ゼーバルトの散文作品における博物誌・写真・復元 第2章 歴史素としての写真──ロラン・バルトにおける写真と歴史 第3章 歴史小説の抗争──『HHhH』対『慈しみの女神たち』 第4章 サスペンスの構造と歴史叙述──『チェンジリング』『僕だけがいない街』『ドラ・ブリュデール』 第5章 歴史という盲目の旅──畠山直哉『気仙川』を読む IV 歴史叙述者たちの身振り 第1章 歴史の現像──ヴァルター・ベンヤミンにおける写真のメタモルフォーゼ 第2章 記憶の色──ヴァルター・ベンヤミンと牛腸茂雄の身振りを通して 第3章 「歴史の場(ヒストリカル・フィールド)」の航海者──「写真家」多木浩二 結論 歴史における希望のための十のテーゼ 註/跋/書誌・フィルモグラフィ/図版一覧/人名索引/事項索引 ▼プロフィール 田中 純 (たなか じゅん) 1960年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授・表象文化論(思想史・イメージ分析)。 [主要著書] 『都市表象分析I』(INAX出版、2000) 『ミース・ファン・デル・ローエの戦場』(彰国社、2000) 『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』『死者たちの都市へ』(青土社、2001、2004、サントリー学芸賞受賞) 『都市の詩学──場所の記憶と徴候』(東京大学出版会、2007、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞) 『政治の美学──権力と表象』(東京大学出版会、2008、毎日出版文化賞受賞) 『イメージの自然史──天使から貝殻まで』(羽鳥書店、2010) 『建築のエロティシズム 世紀転換期ウィーンにおける装飾の運命』(平凡社新書、2011) 『冥府の建築家 ジルベール・クラヴェル伝』(みすず書房、2012) 『イメージの自然史──天使から貝殻まで』(羽鳥書店、2010) 公式ブログ Blog (Before- & Afterimages) http://news.before-and-afterimages.jp/index.html *『過去に触れる』関連書籍リスト 選書・田中純 http://before-and-afterimages.jp/news2009/2016/04/post-227.html
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内藤篤『円山町瀬戸際日誌──名画座シネマヴェーラ渋谷の10年』
¥2,640
四六判 並製 346頁 本体価格 2,400円+税 ISBN 978-4-904702-59-8 C0074 2015年12月刊行 ブックデザイン 大森裕二 ▼書評・記事 『Real Sound 映画部』内藤篤氏インタビュー 「映画には過去も現在もない」シネマヴェーラ渋谷館主が明かす、名画座経営10年の信念 http://realsound.jp/movie/2015/12/post-676.html 『Cut 』2016年2月号 「著者の映画愛溢れるエッセイ」「映画ファン必読の一冊」http://hatoripress.blog.so-net.ne.jp/2016-01-25 『BOOKSTAND映画部! 』【映画を待つ間に読んだ、映画の本】 第26回 『円山町瀬戸際日誌/名画座シネマヴェーラ渋谷の10年』~名画座の経営は、「解せぬ!!」ことの連続なのだ。 (文/斉藤守彦)http://bookstand.webdoku.jp/cinema/saitou/201601/23120000.html 『新潮45』2016年2月号 「弁護士兼名画座館主の映画愛」(評/文芸ジャーナリスト・佐久間文子)http://www.bookbang.jp/review/article/507487 『読売新聞』2016年1月31日 本よみうり堂「著者来店」 弁護士の傍ら名画座開館「弁護士として映画や音楽の法実務に関わる一方で、2006年に名画座「シネマヴェーラ渋谷」を東京渋谷区円山町に開館、「映画狂い」の性分を生かし二足のわらじを履く。(中略)「期待しないで見た映画が面白いと感動も大きい。ネットで評判を調べて見るのはもったいない」。上映プランの一つ一つに未来の映画ファンへの思いを込めている。」(記事・多可政史) http://www.yomiuri.co.jp/life/book/raiten/20160201-OYT8T50065.html?from=tw 『考える人』(新潮社)メールマガジン 「弁護士はいかにして名画座館主となりしか」(「考える人」編集長 河野通和) 『産経新聞』2016年3月6日「聞きたい。」 一本一本に愛情を込めて「シネコン全盛の昨今、個人経営の映画館を、それも世の趨勢から取り残されたような名画座を、東京・渋谷の円山町に開設して10年がたつ。いまだに客の好みがわからないとぼやくが、それでも何だか楽しそうな様子が行間から漂ってくるのは気のせいか。(後略)」(記事・藤井克郎) http://www.sankei.com/life/news/160306/lif1603060021-n1.html ジュンク堂書店PR誌『書標』(ほんのしるべ)2016年3月号 著書を語る 「『円山町瀬戸際日誌』を上梓して」(内藤篤)https://honto.jp/store/news/detail.html?nwid=1000018276&shgcd=HB300&extSiteId=junkudo&cid=eu_hb_jtoh_0411 『キネマ旬報』5月上旬号 「ゆるやかな空気の変化を記したメモワール」(評/佐野亨) 『映画芸術』455号 「二十一世紀的名画座の成り立ちと日常」(評/千浦僚) ▼概要 弁護士業と二足のわらじを履く、館主の一喜一憂と、「名画座」の行く末を描く、名画座館主のエッセイ 。10年間の「番組一覧」付。 シネマヴェーラ渋谷 開館10周年記念刊行 http://www.cinemavera.com/index.html 「とるものもとりあえず、駆けつけねばならぬ ! ! !」 2006年1月の開館ほどなくして、観客総数6名という不入りに驚愕した蓮實重彦氏より、緊急アッピールの檄文がとんだ。あの日から──山あり谷あり、祝10周年! [目次] 円山町三国志 または、余は如何にして名画座親父となりし乎 円山町瀬戸際日誌 山口百恵編 鈴木清順編 「廃墟としての90年代」仕込み編 最終兵器・鈴木則文降臨! 清水宏あるいは「素材論的憂鬱」 グラインドハウス A GO GO!! 生誕100年マキノ雅弘 宴の準備 生誕100年マキノ雅弘 宴の始末 混迷と繁忙の7月 年末年始への慌ただしさ サヨナラだけが人生だ 新・円山町瀬戸際日誌 岸田森は「持ってる男」なのか? 喜劇監督としての野村芳太郎 千葉チャンはお祭りである 11度目の「映画史上の名作」の夏 あるいは興行事情激変の巻 台北番外編 ナゾの監督・中村登 洋画でカラブリ? 佐分利信でリベンジ? 韓国映画の怪物たち 曾根中生追悼! 映画史上の名作で一息 ワイズマン! 岡本喜八讃歌 神代辰巳没後20周年 安藤昇 祝芸能生活50周年 ルビッチ・タッチ! あとがき 番組一覧 ▼プロフィール 内藤 篤 (ないとう あつし) 1958年東京生まれ。弁護士(1985年登録)・ニューヨーク州弁護士(1990年登録)。2006年より名画座「シネマヴェーラ渋谷」館主。 東京大学教養学部の蓮實重彦映画ゼミに1年半モグリで参加。東京大学法学部卒業後、大手渉外法律事務所に勤務ののち、1994年に内藤・清水法律事務所(青山綜合法律事務所と改称)を開設。主たる仕事領域は、エンタテインメント(映画、音楽、演劇、音楽出版、マーチャンダイジング、アート取引、玩具、広告等)およびメディア/コミュニケーション関係(放送、出版、インターネット等)の法実務。慶應義塾大学法科大学院講師および一橋大学大学院国際企業戦略研究科講師(ともにエンタテインメント法担当)。 *主要著書 『ハリウッド・パワーゲーム──アメリカ映画産業の「法と経済」』(TBSブリタニカ、1991年、平成3年度芸術選奨文部大臣新人賞受賞) 『エンタテインメント・ロイヤーの時代──弁護士が語る映像・音楽ビジネス』(日経BP出版センター、1994年)、『走れ、エロス!』(筑摩書房、1994年) 『エンタテインメント契約法[第3版]』(商事法務、2012年) [共著] 『パブリシティ権概説[第3版]』(木鐸社、2014年) 『映画・ゲームビジネスの著作権 [第2版]』(CRIC、2015年) [翻訳書] 『エンターテインメント・ビジネス──その構造と経済』(ハロルド・L・ヴォーゲル著、リットーミュージック、1993年)
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前田雅英『法の奥底にあるもの──ゆく川の流れは絶えずして万事塞翁馬』
¥2,200
四六判 並製 152頁 本体価格 2,000円+税 ISBN 978-4-904702-57-4 C3032 2015年11月刊行 ブックデザイン 大森裕二 ▼書評・記事 『読売新聞』2015年12月6日 本よみうり堂「著者来店」 講義に情熱 休まず40年「(前略)時代の流れで変わる判断を、法理論にくみ上げて説明することが法律家の仕事と考える。「○か×かどちらかと言われても、答えは見つからない。足して2で割るのも間違っている」。調和点を求める過程こそが重要だという。(後略)」(記事・原田和幸) http://hatoripress.blog.so-net.ne.jp/2015-12-16 『都市問題』2016年6月号 評者:小石川裕介(後藤・安田記念東京都市研究所研究員) ▼概要 前田刑法の精髄。 刑事法学の第一線研究者でありつづけながら、40年間、講義を一度も休まなかった教育者・前田雅英の最終講義。 [目次] Ⅰ 四〇年間の講義 大陸移動説と「アメリカ大陸の発見」 万事塞翁馬 「銀行員半沢直樹」の世界 犯罪の増減は振り子のように 一九七五年という転換点 戦後社会の「波」と法理論の変化 最高裁の大きなうねり 財産犯の本質論の揺れ動き 未遂と共犯と大陸移動説 学問と縁──目黒区八雲(一九四九年) 刑法研究会と東京大学出版会 『刑法講義』と『刑事訴訟法講義』 判例研究の意味 「真理」は動くものである──儚いもの? 行為無価値論を採用しなければ社会は静止する? 行為無価値論と結果無価値論の対立の意味 新過失論と戦後の高度経済成長 公害現象と価値観の反転 Ⅱ 法理論から結論は導けない──法解釈とは価値判断である 死刑廃止論と表現の自由 法解釈は価値判断を隠す手品である 「どちらが正しいのか」と言ったとき、「問」まで雲散する 「場」が変われば答えも変わる──刑罰論の変化 解釈は考量である 異次元のものの比較 疑わしきは被告人の利益に──刑事法の衡量の特殊性? 「立場」が変われば結論も変わる? 「法」は相対的である 西欧近代からの「守・破・離」 リスト=シュミット二五版 国民の規範意識とポピュリズム 「価値」は不条理なもの 日本は「判例法国」である 実質的犯罪論 団藤刑法学と三島由紀夫の自殺 形式的犯罪論の極──中山刑法 実質的犯罪論と『可罰的違法性論の研究』 実質的構成要件論──構成要件該当性判断は、価値評価を伴う 実質的違法論 実質的責任論 日本的共犯論 量刑と理論──理論と結論の関係の典型 判例への信頼と実質的犯罪論 あとがき ▼プロフィール 前田雅英(まえだ まさひで) 1949年 東京に生まれる 1972年 東京大学法学部卒業 1975年 東京都立大学法学部助教授 1988年 東京都立大学法学部教授 2005年 首都大学東京法科大学院教授 現 在 日本大学大学院法務研究科教授 [主要著書] 『可罰的違法性論の研究』(東京大学出版会、1982年) 『刑法演習講座』(日本評論社、1991年) 『現代社会と実質的犯罪論』(東京大学出版会、1992年) 『刑法の基礎 総論』(有斐閣、1993年) 『刑法から日本をみる』共著(東京大学出版会、1997年) 『少年犯罪──統計からみたその実像』(東京大学出版会、2000年) 『裁判員のための刑事法入門』(東京大学出版会、2009年) 『ハンドブック刑事法──罪と罰の現在』(東京法令出版、2014年) 『刑事訴訟法講義[第5版]』共著(東京大学出版会、2014年)(初版2004年) 『刑法総論講義[第6版]』(東京大学出版会、2015年)(初版1988年) 『刑法各論講義[第6版]』(東京大学出版会、2015年)(初版1989年)
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山本浩二『もうひとつの自然×生きている老松』
¥5,500
B5判 並製 透明ケース入り 120頁 本体価格 5,000円+税 ISBN 978-4-904702-56-7 C1071 2015年11月刊行 ブックデザイン 白井敬尚形成事務所 印刷所 株式会社 山田写真製版所 製本所 株式会社 渋谷文泉閣 ▼書評・記事 『日刊ゲンダイ』2015年11月25日「路地裏の読書術」 創造と批評を一身に具える稀有の画家「(前略)この画家にとっては、ひとつの作品が生まれてくることは奇跡であり、かれは自らの身体を、この創造に貸し与える。同時に、かれにとっては、ひとつの作品は、それまで存在してきたすべての作品に対する批評でもある。(後略」)」(評・平川克美) http://hatoripress.blog.so-net.ne.jp/2015-12-04 ▼概要 山本浩二画集 もうひとつの自然×生きている老松 「生きているもの」の生命過程そのものを描く ──内田 樹 画家・山本浩二が近年挑みつづける「もうひとつの自然」と「老松」の作品群。現代抽象画の可能性を拓き、芸術の極北へ。 光を放つ豊かな色彩と、何層にも重ねられた筆致の深みを、高輝度インキ印刷で再現する。 [収録エッセイ] 内田樹(思想家/武道家) 山内麻衣子(金沢能楽美術館) 山本浩二 抽象的な図形だけを描き続けてきたその山本が、あるときから自然界に実在するものの「かたち」のうちに彼の創作意欲をはげしく刺激するものを見出した。とりあえずは一枚の葉のかたちだった。それは生命だけが創り出すことのできるかたちである。生まれ、育ち、衰え、枯れる、一瞬の休止もなく流れるようなプロセスだけが創り出すことのできるかたちである。 ──内田樹「山本浩二の老松」より ▼プロフィール 山本浩二(やまもと こうじ) 画家。1951年生まれ。日本における抽象画の代表的作家の一人で、イタリア・ミラノを拠点に国際的に活躍する。2011年、内田樹氏の合気道場「凱風館」の能舞台に、抽象画による「老松」を制作し話題となる。2013年、ミラノ・ガレリアの老舗ボッカ書店に天井壁画を常設。2015年1月の芦屋シューレを皮切りに、5月大阪・中之島de sign de >、10月の銀座・永井画廊を経て、2016年秋にはミラノ・ロレンツェッリ・アルテで個展を開催。 大阪・中之島de sign de > http://designde.jp/2015/05/another-nature-x-a-living-old-pine/
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姜信子『はじまりはじまりはじまり』
¥2,640
四六判 上製 80頁(オールカラー) 本体価格 2,400円+税 ISBN 978-4-904702-55-0 C0095 2015年9月刊行 ブックデザイン 大西隆介(direction Q) *刊行記念 原画展示&トークイベント 2015年9月1日(火)~9月10日(木) トークイベント 9/9(水) 19:00~ 出演:姜信子 司会:跡上史郎 ゲスト:渡部八太夫 熊本 橙書店 http://www.zakkacafe-orange.com/top/ 2015年9月22日(火・祝)~10/3(土) オープニングパーティー 9/22(火・祝) 18:00~ トークイベント 10/2(金) 19:00~ 出演: 姜信子 ゲスト: 山福朱実、屋敷妙子、早川純子、塩川いづみ 東京築地 ふげん社 http://fugensha.jp/ ▼書評・記事 『東京新聞』夕刊 2015年10月24日 「神話を思わせる三つの物語が、美しい挿絵とともに収録されている。中の一作「うたのはじまり」には、ある詩と、その制作にまつわるエピソードが盛り込まれた。詩は3・11後に開かれた「足りない活字のためのことば展」に著者が寄せたもの。被災した印刷工場の床に散らばり廃棄されそうになっていた「文字の足りない活字」を使って作った。詩の成り立ちが、物語の中の神話と結び付く。」 ▼概要 〈はじまり〉を生きる者たちの歌 済州島から、サハリン、台湾、八重山へ── 路傍の声に耳傾け、旅人がめぐる3つの〈はじまり〉 姜信子が書下し、4人の画家が描く〈はじまり〉の物語 [画]山福朱実、屋敷妙子、早川純子、塩川いづみ 「あいのはじまり」 石が語る神話ソルムンデハルマン 「うたのはじまり」 文字をなくしたウイルタとブヌンの民 「たびのはじまり」 永遠の旅人まゆんがなし ▼プロフィール 姜信子(きょう のぶこ) 1961年横浜市生まれ。詩人・作家。86年、「ごく普通の在日韓国人」でノンフィクション朝日ジャーナル賞受賞。主著に『かたつむりの歩き方』『私の越境レッスン』『うたのおくりもの』(以上、朝日新聞社)、『日韓音楽ノート』『ノレ・ノスタルギーヤ』『ナミイ! 八重山のおばあの歌物語』『イリオモテ』(以上、岩波書店)、『棄郷ノート』(作品社)、『安住しない私たちの文化』(晶文社)、『今日、私は出発する ハンセン病と結び合う旅・異郷の生』(解放出版社)、『はじまれ 犀の角問わず語り』(サウダージ・ブックス+港の人)ほか。翻訳に李清俊『あなたたちの天国』(みすず書房)、共著に『追放の高麗人』(アン・ビクトルと、石風社)、『旅する対話』(ザーラ・イマーエウと、春風社)、編集に『死ぬふりだけでやめとけや 谺雄二詩文集』(みすず書房)等。近著に『生きとし生ける空白の物語』(港の人)、『声 千年先に届くほどに』(ぷねうま舎)。路傍の声に耳傾けて読む書く歌う旅をする日々。
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磯江毅『深い眠り』
¥4,950
A4判変型 上製 280頁(カラー176頁) 本体価格 4,500円+税 ISBN 978-4-904702-52-9 C1071 2015年4月刊行 ブックデザイン 一瀬貴之 印刷・製本所 サンエムカラー *展覧会情報 広島県立美術館 2015年3月25日~5月24日 スペイン・ リアリズム絵画の異才 磯江毅 ―広島への遺言―展 http://www.hpam.jp/special/index.php?mode=detail&id=126 ▼書評・記事 『読売新聞』2015年6月7日 「(前略)若くしてスペインで画法を学んだ磯江毅の決定版画集である。フランコ独裁政権が長く続いたスペインでは、現代絵画の潮流とは一線を画して、写実主義が確固と根を下ろしていた。(中略)スペインと日本、静物から人物へと頁をめくる時間が、たまらなくいとおしい。」(評・牧原出) ▼概要 透徹した眼差し 写実を超えて存在の本質を描く、 磯江毅の決定版画集 西洋絵画の伝統とスペイン・リアリズムの土壌から生まれ、写実を超えて存在の本質を描く画家、磯江毅(1954-2007)の決定版画集。初期作品から絶作、デッサンまで、初公開多数を含む197点収録。 [目次] 作品図版I 1977-2007 作品図版II 習作デッサンを中心に 磯江 毅「真の写実を求めて」「写実考」 [寄稿] 今福龍太「写実という自由」 諏訪 敦「言葉たちをあつめて」 石黒賢一郎「スペインでの濃密な時間」 水野 暁「現実へのこだわり──肉眼が捉えた絵画の記憶」 山本浩二「深い眠り──磯江毅の光跡」 作品コメント/略年譜/作品一覧/参考文献 [主な収録作品] 彩鳳堂画廊 作家紹介 http://saihodo.com/artists/detail/isoe.html
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みんなの防災部『防災かあさん』
¥990
B6判 並製 216頁(オールカラー) 「家族防災宣言」とじ込み付 本体価格 900円+税 ISBN 978-4-904702-51-2 C0036 2015年3月刊行 ブックデザイン 小川順子 印刷所 山田写真製版所 製本所 渋谷文泉閣 *企業や自治体・団体様へ 『防災かあさん』をまとめて導入される場合は、CONTACTページよりお問い合わせください。 ▼書評・関連ニュース 内閣府『平成27年度 広報ぼうさい夏号』(第79号) 国連防災世界会議の関連事業「防災産業展」(2015年3月15-17日)に出展 『河北新報』2015年4月7日書評 2015年4月7日4月14日 HNK仙台「てれまさむね」で紹介 特集(くらし 安心・安全「母親の視点 防災バッグ新たな形」) TBSラジオ「防災居酒屋」(2015年2月15日)に『防災かあさん』編集長の石川淳哉さんが出演 http://www.tbsradio.jp/category/page/bousai.html TBSラジオ「明日へのエール」(2015年3月28日)に『防災かあさん』編集長の石川淳哉さんが出演 http://www.tbsradio.jp/yell/2015/03/post-133.html 新刊.jpニュース(2015年3月30日)で紹介。各ポータルサイトにも配信。http://www.sinkan.jp/news/5594 ▼概要 日本は災害大国。防災を「わがコト」に。 日頃の備え、災害時の行動から避難所生活まで 90問の多様なQ&Aで身につける防災知識。 [目次] はじめに 第1章 防災かあさん度セルフチェック 第2章 暮らしのシチュエーション 第3章 知っておこう日本の災害「地震&津波」 第4章 いざというとき役立つ知識と技術「行動開始」 第5章 いざというとき役立つ知識と技術「いざ避難所へ」 第6章 知っておこう日本の災害「いろいろな災害」 第7章 知っておきたい「避難所生活」 第8章 知っておきたい「避難所生活」──長期化&解散まで 第9章 今日から始める防災力アップ 最終章 家族防災宣言をつくろう あとがき 三陸の母たちが語る「あの日」と「教訓」1~9 ▼プロフィール みんなの防災部(ミンナノボウサイブ) https://bosai.tasukeaijapan.jp/ 「自然災害から1人でも多くの人の命を救うこと」を使命として、「日本にいまこそ必要な新しい防災のかたちを、みんなで一緒に作ること」を活動目的に「みんなの防災部」は生れました。2011年に起きた東日本大震災からしばらくの時をへて、人々が未来に向けてようやく歩み出した頃のことです。 そもそもの始まりは、発災10日後に、クラウド上に集まった世界中の人々で創り上げた復興支援情報ポータルサイト「助けあいジャパン」です。佐藤尚之(クリエイティブ・ディレクター、ツナグ代表取締役)、石川淳哉(ソーシャル・バリュー・プロデューサー、ドリームデザイン代表取締役)のふたりの創始者によって政府に働きかけて開設されたサイトは、被災地の人々と支援したい世界中の人々とをつなぐ前線基地となり、あらゆる知恵と技術とマンパワーが集結しました。民間と政府が垣根を超えて初めて連携して情報発信に取り組み、内閣府より公益社団法人として認可を受けた「助けあいジャパン」は、寄附集めや事業支援、ボランティアの送り込み、地元情報発信などの活動を続けてきました。その運営には、業界や所属や国境を超えた何百という民間の人が、自分の「できること」を持ち寄って参加しています。 その活動の中から、防災事業の担い手として誕生したのが「みんなの防災部」、クラウド上の協議体です。日本に津々浦々に共通する防災というテーマに取り組むため、全国の有識者、災害ボランティアのみなさん、防災を推進する一般のみなさんへ参加を呼びかけ、協力を仰いでいます。 そして何よりも、災害大国日本に暮らすみなさんに、ぜひ入部してほしい。「みんなの防災部」は子どもから大人まで誰もが部員になれる、防災を楽しく学び、身につける部活です。 Facebookグループ「防災かあさんの会」にご参加下さい! 防災かあさんの会は、「防災かあさん」を育てるためにつくられたグループです。必ず来るであろう災害から一人でも多くの命を救うため、情報交換をしたり日頃疑問に思っていることを相談して、もっとパワフルな家族の頼れる「防災かあさん」になるための交流の場所です。本書に収められた問題や解説についてのご意見・ご質問や、防災をめぐる話なら自由なトークも大歓迎です。みなさんの参加をお待ちしております。 ★Facebookで「防災かあさんの会」を検索 『防災かあさん』編集長 石川淳哉 http://dream-d.net/ishijun/profile/
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成田亨『成田亨の特撮美術』
¥4,180
菊判 並製 282頁 本体価格 3,800円+税 ISBN 978-4-904702-50-5 C1071 2015年1月刊行 ブックデザイン 大西隆介(direction Q) レイアウト 山口潤(direction Q) 印刷 山田写真製版所 製本 渋谷文泉閣 ▼書評・記事 『毎日新聞』2015年2月8日書評 「独自の技術を編み出しながら実写のようなリアルな場面を作り上げ、特撮が嫌いだった名匠・今井正監督に、試写で「やっぱり実写はいいね」と言わしめた。」 ▼概要 特撮美術のバイブル 「ウルトラ」の怪獣や宇宙人のデザインをてがけた成田亨は、独自に編み出した技術を駆使して“特撮に見えない特撮”を追求した。 54作品(映画・テレビ・舞台・ディスプレイ)と貴重写真235点を通して伝える、成田亨の特撮美術の神髄! [目次] S・F・X(特殊撮影)の可能性 第1章 映画とは何か 1 文化の中の映画の位置 2 映画の位置 3 芸術の分類 4 特殊撮影とは何か 5 映画のための特殊撮影 6 特撮映画 7 特撮映画の美術 8 特撮映画の企画デザイン 第2章 特撮デザイナーの準備 1 脚本を読む 2 打ち合わせをする 3 資料を集める 4 コンテを描く[絵コンテシステム] 5 見積もり予算を組む 6 再び打ち合わせをする 7 セットデザインをする 8 特撮スタッフの打ち合わせ 9 特撮美術スタッフの打ち合わせ 第3章 特撮美術の作業1[セット] 1 平台を敷く 2 ホリゾントを塗る 3 雲を描く 4 山を作る 5 川を作る 6 樹木を作る 7 民家を作る 8 瓦を作る 9 ビルを作る 10 橋を作る 11 海を作る 12 風洞による特撮 13 回転バック 14 汚し 15 星空 16 夜景 第4章 特撮美術の作業2[外注] 1 飛行機のミニチュア 2 船、艦のミニチュア 3 車のミニチュア 4 汽車のミニチュア 5 戦車のミニチュア 6 金属製のミニチュア 7 ビルのミニチュア 8 アイドル・キャラクターの製作 9 怪獣の製作 10 宇宙人の製作 11 新兵器のミニチュア 第5章 特撮の効果 1 飛行機を飛ばす 2 船の航行 3 車を走らせる 4 汽車を走らせる 5 ロケット発射 6 波を立てる 7 燃える町 8 爆破 9 切り出しによるミニチュア・セット 10 原爆を撮る 11 強遠近法模型 12 強遠近法ミニチュア・セット 13 逆遠近法ミニチュア・セット 14 錯視遠近法 15 合成 16 カメラの効果 17 水中撮影の特撮 18 ロケーションによる特撮 19 水中撮影 20 水槽の特撮 第6章 特撮美術の応用 1 特撮の応用1[舞台の特撮] 2 特撮の応用2[新映像の特撮] 3 特撮美術の応用1[舞台の特撮美術] 4 特撮美術の応用2[博覧会・展覧会の特撮美術] 旧版あとがき 写実的ミニチュアワークの集大成 樋口真嗣 成田亨の相棒として 成田流里 復刊にあたって 成田カイリ 作品一覧 ▼プロフィール 成田 亨(なりた とおる) 1929(昭和4) 9月3日神戸市に生まれる。1930年4月青森県に転居後、囲炉裏の炭をつかんで左手火傷。小中学校時代を再び兵庫県で過ごし、空襲に遭遇。青森県で終戦を迎える。県立青森高等学校卒業後、画家・阿部合成、彫刻家・小坂圭二の指導を受ける。 1950(昭和25) 武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)西洋画科入学。3年次に彫刻科に転科し清水多嘉示に師事。 1954(昭和29) アルバイトで東宝映画「ゴジラ」の撮影現場の手伝いをしたことをきっかけに、映画美術の世界に入り、彫刻家として新制作展(1955[昭和30]年の第19回展から1971[昭和46]年の第35回展まで)に出品を続けながら、映画の特撮シーンを数多く手がける。 1960(昭和35) 東映で特撮美術監督。1962(昭和37)年第26回新制作展で《八咫》が新作家賞受賞、協友となる。 1965(昭和40) 円谷特技プロダクションと契約、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「マイティジャック」の怪獣、宇宙人、メカニックのデザインのほか、特技全般を手がける。 1968(昭和43) 円谷プロを離れる。以後、ディスプレイデザイン、舞台、テレビ、映画の特撮を数多く担当。 1969(昭和44) (株)モ・ブルを設立。 1970(昭和45) 日本万国博覧会の岡本太郎作《太陽の塔》の内部に《生命の樹》をデザイン。 1972(昭和47) 「突撃 ! ヒューマン !!」のキャラクターデザイン他特技全般を担当。 1983(昭和58) 六本木アネックスで個展。朝日ソノラマより画集出版。 1990(平成2) 京都府大江町(現・福知山市)に《鬼モニュメント》を制作。 1991(平成3) 東京・銀座に「ギャラリー宇輪」開設(1992年まで)。 1994(平成6) 北上市立鬼の館のためにレリーフ《鬼幻影》を制作。 1996(平成8) フィルムアート社より『特撮と怪獣 わが造形美術』、『特撮美術』刊行。 1999(平成11) 水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催された椹木野衣企画の「日本ゼロ年」に出品。同年青森県が、ウルトラ関係のデザイン原画189点を購入。2006(平成18)年開館の青森県立美術館の所蔵品となった。 2002(平成14) 2月26日、多発性脳梗塞のため永眠。享年72歳。
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蓮實重彦『「ボヴァリー夫人」拾遺』
¥2,860
四六判 上製 312頁 本体価格 2,600円+税 ISBN 978-4-904702-49-9 C0095 2014年12月刊行 ブックデザイン 原研哉+大橋香菜子 印刷 精興社 製本 牧製本印刷 ▼概要 文学批評の金字塔『「ボヴァリー夫人」論』の刊行前後の講演および著者による『ボヴァリー夫人』の要約を収める。 [目次] フローベールの『ボヴァリー夫人』──フィクションのテクスト的現実について 「かのように」のフィクション概念に関する批判的な考察──『ボヴァリー夫人』を例として フローベールの『ボヴァリー夫人』をめぐって──珊瑚樹と晴雨計の置かれた天井の低い部屋について とことん『「ボヴァリー夫人」論』を語る──リゾンからヨンヴィルまで 【鼎談】“生まれたばかりの散文”と向き合う 蓮實重彦×工藤庸子×菅谷憲興 【鼎談】「シャルル・ボヴァリーは私だ」 蓮實重彦×渡部直己×菅谷憲興 『ボヴァリー夫人』には、いかなる事態がどのように推移しているか──要約というには長すぎるテクスト要約の試み 初出一覧/あとがき/書誌 ▼プロフィール 蓮實 重彦(はすみ しげひこ) 1936年東京生まれ。 60年東京大学文学部仏文科卒。 大学院進学後、フランス政府給費生としてパリ大学に留学。 フローベール『ボヴァリー夫人』に関する論文で 65年に同大学文学人文科学部から博士号取得。 東京大学教養学部講師、助教授を経て、88年に教授。 93年から95年まで教養学部長、95年から97年まで副学長を歴任。 97年4月から2001年3月まで東京大学26代総長。現在は名誉教授。 『凡庸な芸術家の肖像──マクシム・デュ・カン論』(88年、青土社、近く講談社文芸文庫より再刊予定)で88年度芸術選奨文部大臣賞受賞、『監督 小津安二郎』(83年、筑摩書房)の仏訳Yasujiro Ozuはフランス映画批評家連盟文芸賞受賞。2014年6月に、原稿用紙2000枚の書下ろし『『ボヴァリー夫人』論』を刊行(筑摩書房)。その他著作多数。 文芸批評家・映画評論家としての貢献は海外でも高く評価され、97年にパリ第8大学から名誉博士号取得、99年フランス政府の「芸術文化勲章」受賞。
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成田亨『成田亨作品集』
¥5,500
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★長らく品切れとなっておりましたが、2021年8月に重版(第3刷)します。それにともない、本体価格を5000円から8000円に改訂、カバー帯を新装しました。ご購入の際は、新サイトからご注文ください。 https://www.hatorishoten.co.jp/items/48111660 B5判変型 並製 400頁(カラー312頁) 本体価格 5,000円+税 ISBN 978-4-904702-46-8 C1071 2014年7月刊行 装丁・デザイン 大西隆介(direction Q) レイアウト 山口潤(direction Q) 印刷 山田写真製版所 製本 渋谷文泉閣 *当サイトでご購入の方には、特典「ヒューマンサイン[復刻版]」(展覧会時の特典)をお付けします。 ▼書評・記事 『毎日新聞』2014年9月21日 「「ウルトラマン」など特撮作品のデザインや美術を手がけた著者の集大成」 『読売新聞』2014年9月28日書評 「ウルトラマンやその怪獣をデザインしたことで知られる成田亨。本書は、そのデザイン原画だけでなく、特撮美術、彫刻、絵画まで、氏の全活動にわたる全515点を収録した決定版作品集だ(後略)」(評・青木淳) 『朝日新聞』2015年2月15日書評 「成田亨──という名前になじみがなくても、〈ウルトラマン〉〈カネゴン〉〈バルタン星人〉と聞けば、「ああウルトラ怪獣!」とすぐに思い出せるだろう。(そう、彼こそは、ウルトラマンやウルトラセブン、そしてウルトラ怪獣たちの生みの親。伝説の怪獣デザイナー、いや、「アーティスト」である。(後略)」(評・原田マハ) ▼概要 決定版作品集! ウルトラ、マイティジャック、ヒューマン、バンキッドから、モンスター大図鑑、特撮美術、後年の絵画・彫刻まで。未発表作品、実現しなかった幻の企画案も含む、全515点一挙収録。 成田亨の仕事は、「芸術って何だ」という根源的な問いに肉薄する! ── 村上隆(アーティスト) 「成田亨 美術/特撮/怪獣」展 オフィシャル・カタログ (展示700点のうち、515点を収録) 富山県立近代美術館 2014年7月19日~8月31日 福岡市美術館 2015年1月6日~2月11日 青森県立美術館 2015年4月11日~5月31日 [寄稿] 椹木野衣(美術批評家) 「成田亨という特異点──彫刻と閃光のはざまで」 三木敬介(富山県立近代美術館学芸員) 「〈彫刻〉と〈怪獣〉の越境者・成田亨」 山口洋三(福岡市美術館学芸員) 「四次元空間の中の仮想の彫刻(=未来の美術?)」 工藤健志(青森県立美術館学芸員) 「成田亨が残したもの」「試論 成田亨と鬼、あるいは〈芸能〉を継ぐ者」 田中聡(映像作家) 「他界の扉」 [目次] 成田亨プロフィール 成田亨のこと 成田流里 感謝の言葉 成田カイリ 序にかえて──「成田亨 美術/特撮/怪獣」展の開催に至る、およそ15年の経緯 工藤健志 成田亨という特異点──彫刻と閃光のはざまで 椹木野衣 成田亨が残したもの 工藤健志 1 |初期作品 1950-60年代 2 |ウルトラ 1965-67年 2-1|ウルトラQ 特撮美術の作業 成田 亨 2-2|ウルトラマン ウルトラマンの頃 成田 亨 メカニズム・デザインについて 成田 亨 2-3|ウルトラセブン 3 |マイティジャック 1968年 4 |ヒューマン 1972年 ヒューマン怪獣──風船獣の闘い 成田 亨 5 |バンキッド 1976年 6 |マヤラー/ Uジン 実現しなかった企画案1 1970-80年代 7 |未発表怪獣 1984-87年頃 天空獣のデザインの発想 成田 亨 8 |モンスター大図鑑 1985-86年 9 |日本・東洋のモンスター 1980-90年代 10| MU /ネクスト 実現しなかった企画案2 1989年+1990年代 11|1970-90年代の絵画・彫刻 阿部合成先生の思い出 成田 亨 12|特撮美術 原爆を撮る 成田 亨 〈彫刻〉と〈怪獣〉の越境者・成田亨 三木敬介 四次元空間の中の仮想の彫刻(=未来の美術?) 山口洋三 試論 成田亨と鬼、あるいは「芸能」を継ぐ者 工藤健志 他界の扉 田中 聡 成田亨 略年譜 成田亨 著作物および関連文献目録 作品一覧 ▼プロフィール 成田 亨(なりた とおる) 1929(昭和4) 9月3日神戸市に生まれる。1930年4月青森県に転居後、囲炉裏の炭をつかんで左手火傷。小中学校時代を再び兵庫県で過ごし、空襲に遭遇。青森県で終戦を迎える。県立青森高等学校卒業後、画家・阿部合成、彫刻家・小坂圭二の指導を受ける。 1950(昭和25) 武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)西洋画科入学。3年次に彫刻科に転科し清水多嘉示に師事。 1954(昭和29) アルバイトで東宝映画「ゴジラ」の撮影現場の手伝いをしたことをきっかけに、映画美術の世界に入り、彫刻家として新制作展(1955[昭和30]年の第19回展から1971[昭和46]年の第35回展まで)に出品を続けながら、映画の特撮シーンを数多く手がける。 1960(昭和35) 東映で特撮美術監督。1962(昭和37)年第26回新制作展で《八咫》が新作家賞受賞、協友となる。 1965(昭和40) 円谷特技プロダクションと契約、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「マイティジャック」の怪獣、宇宙人、メカニックのデザインのほか、特技全般を手がける。 1968(昭和43) 円谷プロを離れる。以後、ディスプレイデザイン、舞台、テレビ、映画の特撮を数多く担当。 1969(昭和44) (株)モ・ブルを設立。 1970(昭和45) 日本万国博覧会の岡本太郎作《太陽の塔》の内部に《生命の樹》をデザイン。 1972(昭和47) 「突撃 ! ヒューマン !!」のキャラクターデザイン他特技全般を担当。 1983(昭和58) 六本木アネックスで個展。朝日ソノラマより画集出版。 1990(平成2) 京都府大江町(現・福知山市)に《鬼モニュメント》を制作。 1991(平成3) 東京・銀座に「ギャラリー宇輪」開設(1992年まで)。 1994(平成6) 北上市立鬼の館のためにレリーフ《鬼幻影》を制作。 1996(平成8) フィルムアート社より『特撮と怪獣 わが造形美術』、『特撮美術』刊行。 1999(平成11) 水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催された椹木野衣企画の「日本ゼロ年」に出品。同年青森県が、ウルトラ関係のデザイン原画189点を購入。2006(平成18)年開館の青森県立美術館の所蔵品となった。 2002(平成14) 2月26日、多発性脳梗塞のため永眠。享年72歳。 2014年7月19日 初版 2014年9月10日 第2刷
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原研哉[編]『みつばち鈴木先生──ローカルデザインと人のつながり』
¥3,520
A5判 並製 304頁(カラー32頁) 本体価格 3,200円+税 ISBN 978-4-904702-45-1 C0070 2014年5月刊行 ブックデザイン 原 研哉+大橋香菜子 ▼書評・記事 ▼概要 デザインが地域の魅力を引き出す ミツバチのように全国各地を飛び回り地域とクリエイターを結びつける“みつばち先生”こと鈴木輝隆教授の活動を一挙に紹介する、ローカルデザインの「教科書」 僕らは“みつばち先生”に運ばれる「花粉」なのだ ──原研哉 「みつばち先生 鈴木輝隆展」(松屋銀座/アートディレクション:原研哉)で紹介された10の事例とともに、地域づくりの牽引者たちと、関わったクリエイターたち(梅原真、隈研吾、大黒大悟、原研哉ほか)とのトークを収録。みつばち鈴木先生が「ローカルデザインの師」と仰ぐ、富山市八尾町の和紙工芸家・吉田桂介氏の仕事も紹介し、主宰する「ローカルデザイン研究会」全101回を記録し収める。 [登場する地域]北海道勇払郡むかわ町/北海道斜里郡清里町/秋田県仙北市田沢湖乳頭温泉郷/東京都八王子市高尾町/新潟県柏崎市高柳町/富山県富山市八尾町/長野県上高井郡小布施町/山梨県韮崎市穂坂町/山梨県甲州市勝沼町+北杜市/鹿児島県霧島市枚園町/鹿児島県西之表市種子島/半島(下北半島+幡多半島 他21半島) [目次] 先生は熱く人を結んでいく 原研哉 1 みつばち鈴木先生 みつばち先生 鈴木輝隆展 鈴木輝隆 デザインミツバチというこれからの仕事 ナガオカケンメイ むかわ町──北海道 土井博子+原 研哉 鶴の湯──秋田県仙北市田沢湖乳頭温泉 佐藤和志+梅原 真 高柳町──新潟県柏崎市 春日俊雄+小林康生+隈研吾+梅原 真 ハウジングアンドコミュニティ財団──東京都+全国 大内朗子+梅原 真 国土交通省半島振興室──東京都+下北半島+幡多半島 他21半島 大石麻子+大黒大悟+白井 亮 小布施堂──長野県小布施町 市村次夫+原 研哉+梅原 真 穂坂町──山梨県韮崎市 福田敏明+奥村文絵+三木俊一 中央葡萄酒──山梨県甲州市勝沼町+北杜市 三澤茂計+原 研哉 天空の森──鹿児島県霧島市枚園町 田島健夫+梅原 真 種子島──鹿児島県西之表市 河口 修+梅原 真 咲いている花を見逃さない──ローカルデザインのはじまり 原 研哉 2 ローカルデザインと人 これぞ秘湯・鶴の湯──乳頭温泉郷 梅原 真×佐藤和志×鈴木輝隆 じょんのび高柳──陽の楽家 隈研吾×小林康生×春日俊雄×鈴木輝隆 小布施の旦那衆──桝一市村酒造場と小布施堂 ナガオカケンメイ×市村次夫×鈴木輝隆 甲州ワインの誇り──中央葡萄酒 原 研哉×三澤茂計×鈴木輝隆 半島のじかん──23の半島の「風景・人・産物」 大黒大悟×原 研哉×鈴木輝隆 3 ローカルから世界を見る 吉田桂介さんとの出会い 鈴木輝隆 八尾の和紙づくり 吉田桂介×市村次夫 白秋先生のノートの束 吉田桂介 杖andステッキ 吉田桂介 八尾をたずねて 吉田桂介×原研哉×鈴木輝隆 土地に根を下ろす力 原研哉 4 ローカルデザイン研究会 ローカルデザインの可能性 鈴木輝隆 全101回の軌跡 執筆者一覧 初出一覧 ▼プロフィール 編者 原 研哉(はら けんや) グラフィックデザイナー。日本デザインセンター代表。1958年岡山市生まれ。産業文化の可能性を可視化し、新しい覚醒を生み出すことを重視して活動。2002年より無印良品のアートディレクター、 2012年には代官山蔦屋書店のアートディレクションを担当。「RE DESIGN」「HAPTIC」「SENSEWARE」「HOUSE VISION」など時代の価値観を更新していくキーワードを擁する展覧会を数多く手がける。2009-11年に北京・上海で大規模な個展を巡回、2013年に「世界で一番美しい本」賞、2014年に「ピエール・エルメ」のパッケージが話題になるなど活動領域は多岐にわたる。近著 『Designing Design』、『白』は各国語に翻訳され多くの読者を持つ。 “みつばち先生”こと鈴木輝隆(すずき てるたか) 江戸川大学教授。1949年名古屋市生まれ。1973年北海道大学農学部農学科卒業。神戸市役所、山梨県庁、総合研究開発機構を経て、現在、江戸川大学社会学部現代社会学科教授。「住民自治とローカルデザイン力から地域経営」が研究テーマ。各地の地域づくりに関わり、北海道清里町、ニセコ町、秋田県乳頭温泉「鶴の湯」、岩手県八幡平市、長野県小布施町、山梨県甲州市、東京都八王子市、高知県四万十ドラマ、鹿児島県西之表市(種子島)など、全国に地域づくりのネットワークを構築している。 主な著書に、『森林インストラクター入門』(共著、全国林業改良普及協会、1992年)、『観光振興実務講座 地域を活かすソフト戦略』(共著、日本観光協会、1997年)、『中山間地域のあり方に関する研究II』(共著、総合研究開発機構、1998年)、『環境市民とまちづくり・地域共生編』(共著、ぎょうせい、2003年)、『ろーかるでざいんのおと 田舎意匠帳 あのひとが面白い、あのまちが面白い』(全国林業改良普及協会、2005年)。
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並河進『Communication Shift──「モノを売る」から「社会をよくする」コミュニケーションへ』
¥1,760
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* ただいま在庫切れです。 * 四六判 並製 162頁 本体価格 1,600円+税 ISBN 978-4-904702-44-4 C0034 2014年3月刊行 ブックデザイン 大西隆介(direction Q) ▼書評・記事 ▼概要 広告は社会のために何ができるか ソーシャルプロジェクトの経験と、広告の最前線で活躍する12名のクリエイターとの対話から、ヒト・モノ・コトをつなげる仕組みをうみだす「広告とコミュニケーションの未来」を切り拓く。 澤本嘉光・永井一史・箭内道彦・佐藤尚之・今村直樹・丸原孝紀 松倉早星・鈴木菜央・石川淳哉・東畑幸多・嶋浩一郎・中村洋基 (登場順) [目次] はじめに 第1章 原点──現状の広告に対するいくつかの疑問 広告づくりは、いったい誰のものか なぜ広告賞という単一の価値観しかないのか 広告の世界には、なぜ自己批判がないのか 広告は、大量消費をうながすことしかできないのか 広告は、そもそも社会をよくするためのものではないのか 第2章 模索する日々──広告は社会のために何ができるか これからの広告のありかた 1 企業を出発点に 「ほんとうにいいことをする」 「ともに行動する」マーケティングへ 効率の悪いコミュニケーションへ 広告づくりを「みんなのもの」に 企業のありかたのデザインへ 「一個人として」発想する 広告が信じてもらえるためには 2 NPO・個人・コミュニティを出発点に 「伝える」という技術 大量生産、大量消費のひずみ 広告のスキルで「通訳」する 個人の想いを伝えていく「仕組み」 3 社会課題を出発点に 広告が主体となる 「人の命を救う」マーケティングへ 未来の広告会社 未来の広告のありかた これからの広告は何をすべきか? 第3章 広告のポテンシャル──広告づくりの発想や技術 「無自覚」から「自覚」へ 「いや、こういう別の見方をすれば」 異なる意見の橋渡しをする 広告人の強み 閉塞し停滞したものを活性化させる 「ポテンシャルバリュー」を見通す 個人の心の中に「潜在的にあるもの」 広告的思想の可能性 広告の未来への提言 第4章 ヒト・モノ・コトはこれから“どう”つながっていくのか 3.11を越えて もうひとつの「つながりのレイヤー」を持つ さまざまな価値と価値を交換する「クラウドトレード」 人は、壁を越えたい生き物だ。 おわりに ▼プロフィール 並河 進(なみかわ すすむ) 1973年生まれ。電通ソーシャル・デザイン・エンジン クリエーティブディレクター/コピーライター。ユニセフ「世界手洗いの日」プロジェクト、祈りのツリープロジェクトなど、ソーシャル・プロジェクトを数多く手掛ける。DENTSU GAL LABO代表。ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン・クリエーティブディレクター。受賞歴に、ACCシルバー、TCC新人賞、読売広告大賞など。著書に『下駄箱のラブレター』(ポプラ社、2007)、『しろくまくんどうして?』(朝日新聞出版、2009)、『ハッピーバースデイ3.11――あの日、被災地で生まれた子どもたちと家族の物語』(飛鳥新社、2012)、『Social Design――社会をちょっとよくするプロジェクトのつくりかた』(木楽舎、2012)他。上智大学大学院非常勤講師。
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工藤庸子[訳・解説]『いま読むペロー「昔話」』
¥2,200
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B6判 上製 218頁 本体価格 2,000円+税 ISBN 978-4-904702-42-0 C0097 2013年10月刊行 装画 鴻池朋子 ブックデザイン 小川順子 印刷 精興社 製本 牧製本印刷 *刊行記念トークイベント (終了しました) 工藤庸子(仏文学者)×鴻池朋子(現代アーティスト)トークショー 「ペロー『昔話』:太古の夢想の森へ」 [日時]2013年11月22日(金) 19:00~21:00(18:30開場) [会場]エスパス・ビブリオ ▼書評・記事 『朝日新聞』2014年1月12日書評 「童話にあるようなモラルがここにはない。読む者は「突き放される」。しかし、このように突き放されるところに「文学のふるさと」があるのだ、という。/以来、私はペローの昔話が気になりいつか調べてみようと思っていたが、その機会がなかった。新訳と詳細な解説が付された本書は、そのような疑問に答えてくれるものであった」(評・柄谷行人) http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2014011400003.html ▼概要 文芸サロンで解き放たれる太古の夢想── 赤ずきんに「赤い」頭巾をかぶせ、猫に「長靴」をはかせた、17世紀フランスの宮廷作家シャルル・ペローとは何者か? 世界中で読み継がれてきたペローの『昔話』は、もともと大人向けの読み物として貴族の文芸サロンで誕生した。民間伝承と宮廷文化との出会いから生まれた物語の背景をふまえ仏文学者・工藤庸子が新たに訳す。充実の解説付。 [目次] マドモワゼルに捧ぐ 眠れる森の美女 赤頭巾 青ひげ 猫の大将 または長靴をはいた猫 仙女たち サンドリヨン または小さなガラスの靴 巻き毛のリケ 親指小僧 訳者解説 ペロー『昔話』と三つの謎 訳者あとがき ▼訳者プロフィール 工藤庸子(くどう ようこ) 1944年生まれ。東京大学名誉教授。専門はフランス文学、ヨーロッパ地域文化研究。 [主な著書] 『プルーストからコレットへ──いかにして風俗小説を読むか』(中公新書、1991年) 『小説というオブリガート──ミラン・クンデラを読む』(東京大学出版会、1996年) 『恋愛小説のレトリック──『ボヴァリー夫人』を読む』(東京大学出版会、1998年) 『フランス恋愛小説論』(岩波新書、1998年) 『ヨーロッパ文明批判序説──植民地・共和国・オリエンタリズム』(東京大学出版会、2003年) 『宗教vs.国家──フランス〈政教分離〉と市民の誕生』(講談社現代新書、2007年) 『近代ヨーロッパ宗教文化論──姦通小説・ナポレオン法典・政教分離』(東京大学出版会、2013年) 『評伝 スタール夫人と近代ヨーロッパ──フランス革命とナポレオン独裁を生きぬいた自由主義の母』(東京大学出版会、2016年) 『論集 蓮實重彦』(編著、羽鳥書店、2016年) [主な訳書] アンリ・トロワイヤ『女帝エカテリーナ』(中央公論社、1980年) フロベール書簡選集『ボヴァリー夫人の手紙』(筑摩書房、1986年) バルガス・リョサ『果てしなき饗宴』(筑摩書房、1988年) コレット『牝猫』(岩波文庫、1988年) ミシェル・フーコー『幻想の図書館』(哲学書房、1991年) ミシェル・ビュトール『ディアベリ変奏曲との対話』(筑摩書房、1996年) プロスペール・メリメ『カルメン』(新書館、1997年) ピエール・ロティ『アジヤデ』(新書館、2000年) コレット『わたしの修業時代』(ちくま文庫、2006年) バルザック『ランジェ公爵夫人』(集英社、2008年) コレット『シェリ』(左右社、2010年) マルグリット・デュラス『ヒロシマ・モナムール』(河出書房新社、2014年)
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松浦寿輝『波打ち際に生きる』
¥2,420
四六判 上製 168頁 本体価格 2,200円+税 ISBN 978-4-904702-40-6 C1095 2013年5月刊行 ブックデザイン 原研哉+大橋香菜子 印刷 精興社 製本 牧製本印刷 ▼書評・記事 『読売新聞』 2013年6月2日書評 「「波打ち際に生きる──研究と創作のはざまで」と題する講演では、研究よ創作、教師と学生など様々な「波打ち際」のような場所で仕事をしてきた著者の東日本大震災後の思いもかたられている」。 『毎日新聞』 2013年6月30日書評 「詩人であり小説家であり批評家である著者は昨年3月、定年まで7年を残して東京大学の教壇を去った。その際におこなった「退官記念講演」と「最終講義」をまとめた本だが、柔軟かつ強靭な知的刺激に満ちている」。 ▼概要 詩人・小説家・批評家・研究者 松浦寿輝は、どのようにして成ったか 東京大学で教鞭をとりながら、詩人・小説家・批評家として活躍してきた著者の「東京大学退官記念講演」(2012年1月16日)と「東京大学最終講義」(2012年4月26日)を一冊にまとめる。巻末には、著者のコメント付き著作一覧を収録。 東京大学退官記念講演 「波打ち際に生きる──研究と創作のはざまで」 「波打ち際の心もとなさ」という感覚を手がかりに、これまでの仕事の流れを振り返り、貫いてきたものを考える。 最終講義 「Murdering the Time──時間と近代」 近代以降の重要なテクストに時間の主題がどのように現れているかを分析し、「時間システム」の拘束とそこからの解放の欲求という葛藤の構図を炙り出す。 松浦寿輝著作一覧──著者自身によるコメント ▼プロフィール 松浦寿輝(まつうら・ひさき) 1954年東京生まれ。作家、詩人。1988年に詩集『冬の本』で高見順賞、95年に評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、2000年に小説『花腐し』で芥川賞、05年に小説『半島』で読売文学賞を受賞するなど、縦横の活躍を続けている。東京大学名誉教授。
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小林康夫『こころのアポリア──幸福と死のあいだで』
¥3,520
四六判 並製 432頁 本体価格 3,200円+税 ISBN 978-4-904702-39-0 C1010 2013年4月刊行 ブックデザイン 原研哉+大橋香菜子 印刷 精興社 製本 牧製本印刷 ▼書評・記事 『信濃毎日新聞』2013年6月23日、『南日本新聞』『大阪日日新聞』等 「「こころ」と題したテキストでは、世阿弥「檜垣」の老女が取り上げられる。白川の水をくみ続けながら、水の理に逆らって昔の火の理に帰ろうとする元・白拍子の両義的なこころの場を描く。(中略)32編の論考を収録」。 ▼概要 イデアの人 小林康夫の思惟のタペストリー 32のエッセー・小論を、辞書的項目を掲げてまとめる ここ十数年のあいだに、それぞれまったく異なる機会に書かれた32本。 「幸福」と「死」の両極のあいだで、そのときどきの生と思考の痕跡を記す。 「〈屑〉という本質的に断片である〈非-作品〉を取り集めることによって『無の光』が差し込むべき場をつくるという発想を惹起した。そうしたら、そのような非-統一性の場として、(もちろん矛盾の表現だが)不完全な「辞書」の空間のうちに自分が書き散らした〈生の破片〉、〈屑〉としてのテクストすべて投げ込もうか、という乱暴な計画が勃発した」(「あとがき」より) [目次] Ⅰ 幸福の器 1 幸福────モーツァルト『魔笛』 2 レペルトワール────存在を焼く火 Ⅱ こころのアポリア 3 こころ────世阿弥『檜垣』 4 スコレー/エネルゲイア────坂部恵の〈風〉 Ⅲ からだの真実 5 身体────われわれがそれであるもの 6 触覚なき接触────グレン・グールドと電気掃除器 7 手────ロラン・バルトの〈不器用さ〉 8 味気なさ────ロラン・バルト『中国旅行ノート』 9 a Cup of Humanity────岡倉天心『The Book of Tea』 10 秘密────「プライバシーの境界線」 11 逸脱────ヴァルター・ベンヤミンの「摂取同化」 Ⅳ 世界という庭で 12 物質的流動────モネの〈庭〉 13 アナーキズム────吉田喜重「美の美(モネ)」 14 空虚────ミシェル・フーコー『マネ論』 15 庭/織物────フランソワ・ルーアンのタブロー 16 青の神秘────Viktor & Rolf の「青」展 Ⅴ イマージュ/文字 17 イマージュ────宮川淳『鏡・空間・イマージュ』 18 顔────こんなにもあからさまで、こんなにも秘密の神秘 19 純粋な場所────佐伯祐三のパリの壁 20 見えるものと見えないもの────「白と黒」展 21 原-書────雪舟《破墨山水図》の方へ Ⅵ 声のダイモーン 22 遠隔作用────ニーチェ/ハイデガー/デリダの〈耳〉 23 ダイモーン────モデルニテにおける詩の根拠 24 呼びかけ────吉増剛造『オシリス、石の神』 25 名────吉増剛造『The Other Voice』 26 現-(da-)────吉増剛造『表紙』 27 エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ────大貫隆『イエスの経験』 28 religio────詩とreligio Ⅶ 終わりなき終わり 29 終わりなきもの────ショパン「ソナタ変ロ短調」 30 恐るべき否定性────「存在は苦である」 31 芸術の終わり────モロッコ海岸のレイヨウ(デュラス) 32 光────地中海の光を浴びて あとがき 人名索引 ▼プロフィール 小林康夫(こばやし やすお) 1950年東京都生まれ。東京大学名誉教授、青山学院大学大学院総合文化政策学研究科特任教授。表象文化論、現代哲学。 著書に、『起源と根源──カフカ・ベンヤミン・ハイデガー』(1991年)、『表象の光学』(2003年)、『歴史のディコンストラクション──共生の希望へ向かって』(2010年)、『存在のカタストロフィー──〈空虚を断じて譲らない〉ために』(2012年)(以上、未來社)、『光のオペラ』(筑摩書房、1994年)、『出来事としての文学──時間錯誤の構造』(講談社学術文庫、2000年)、『青の美術史』(平凡社ライブラリー、2003年)など多数。
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今村直樹『幸福な広告──CMディレクターから見た広告の未来』
¥2,860
四六判 上製 296頁 本体価格 2,600円+税 ISBN 978-4-904702-38-3 C0034 2012年11月刊行 ブックデザイン 副田高行+太田江理子(副田デザイン制作所) 印刷 精興社 製本 牧製本印刷 ▼概要 人と社会が幸福になる広告のありかた CMディレクターとして長く第一線で活躍してきた自身の経験をふまえ、広告そしてCMをとりまく現状とこれからを展望する。具体的な実例から見える広告の姿や、“地域”の広告がもつ可能性を追って、30数人にのぼる制作者や広告主へのインタビューを重ねた。広告クリエイターたちが3・11以降に示した活動や、制作者である著者が広告主に提案して実現させた独自の試み「オフ・コマーシャル」についても紹介。 広告業界にとどまらず、さまざまな企業の宣伝・広報を担う人たち、地域マネジメントにたずさわる人たち、企業や地域を牽引するリーダーたち、そのような現場の人たちへの重要なメッセージがつまった一冊。 [主要目次] はじめに 第1章 ところで、広告って何だろう? 1 ぼくは、クラフトマン 2 広告を定義してみる 第2章 信頼を生む広告、信頼で生む広告 1 たったひとつのこと 2 リーダーシップが効果的な広告を生む 3 個と個でつながる関係性 4 効果的な広告は信頼から生まれる 第3章 広告の制作現場から 1 サントリーウーロン茶 [サントリー×安藤隆・葛西薫] 2 キユーピーマヨネーズ [キユーピー×秋山晶] 3 いいちこ [三和酒類×河北秀也] 4 ソフトバンク [孫正義×佐々木宏] 5 ビッグアイデアの広告 6 「幸福な広告制作の現場」に共通すること 第4章 地域のデザインと広告の制作現場から 1 本質のデザイナー・梅原真 2 地デザイナー・迫田司 3 口蹄疫問題をめぐって [宮崎県×日高英輝] 4 一乗谷「町おこしプロジェクト」 [福井市×佐々木宏] 5 個と個のつながりと「参加性」 第5章 幸福な広告へ──CMディレクターから見た広告の現在と未来 1 広告は幸福な関係から生まれる 2 CMディレクターから見た広告制作のいま 3 “オフ・コマーシャル”という実験 4 三・一一と広告の現在 5 CMディレクターから見たCMの未来 参考文献 あとがき 今村直樹が会いに行った人々 ▼プロフィール 今村直樹(いまむら なおき) 1954年生まれ、岐阜県出身、CMディレクター。東北芸術工科大学映像学科教授。上智大学新聞学科卒業後、サン・アドなどの広告制作会社を経て、1988年に独立し、今村直樹事務所を設立。2002年よりCM制作者集団・ライブラリーを主宰している。サントリー、リクルート、資生堂、花王、ライオン、JR東海、JR東日本、トヨタ、日産、メルセデスベンツ、味の素、ソニー、パナソニックなど、数多くの企業のテレビコマーシャルを企画・演出してきた。ACC賞、ニューヨークADC 賞、消費者のためになった広告賞最優秀賞など受賞多数。最近の代表作に、第一生命・ダイワハウス・協和発酵キリン・ジャパネットたかたなどの企業広告、マスターカードPricelessシリーズ、シャープアクオス、住友生命などがある。2011年、早稲田大学大学院公共経営研究科を卒業し、地域活性化のための広告にも目を向けている。
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MIHO MUSEUM[編]『土偶・コスモス』
¥3,300
SOLD OUT
B5判変型 並製 344頁(カラー184頁) 本体価格 3,000円+税 ISBN 978-4-904702-37-6 C0070 2012年9月刊行 ブックデザイン 有山達也+中島美佳(アリヤマデザインストア) 【日英併記】 印刷・製本 サンエムカラー *展覧会情報 2012年秋季特別展「土偶・コスモス」 MIHO MUSEUM 2012年9月1日~12月9日 http://www.museum.or.jp/modules/im_event/?controller=event_dtl&input%5Bid%5D=78223 *フェア情報 「大縄文展」フェア@ジュンク堂書店池袋本店4F (2012年10月9日終了) ▼書評・記事 『日本経済新聞』2012年9月23日 『東京新聞』2012年9月23日 『読売新聞』2012年9月30日 NHK(Eテレ)日曜美術館「土偶~1万年前のアート誕生~」 2012年10月14日(日)朝9:00~10:00 再放送:10月21日(日)夜8:00~9:00 『芸術新潮』2012年11月号「大特集 縄文の歩き方」 ▼概要 土偶大集合 みみずく、遮光器、十字形、ハート形、河童形──縄文15000年の想像力 国宝3点・重要文化財21点を含む、土偶・土器、総数320点 現代人の魂を揺さぶる土偶のたくましい生命感に迫る MIHO MUSEUM 「土偶・コスモス展」公式カタログ 本書は、2012年9月1日より開催のMIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市)秋季特別展「土偶・コスモス」の公式カタログを兼ねた書籍です。約150にのぼる所蔵者の協力によって実現した本展覧会は、縄文土偶の展示としてはかつてない規模を誇り、全国の土偶が一挙に大集結します。国宝3点・重要文化財21点を含む土偶約220点、縄文土器等もあわせ総数約320点にのぼる貴重な展示を1冊の本にしました。 2009年に大英博物館で開催された「The Power of Dogu」展、東京国立博物館で行われた帰国展には大勢の観客が訪れ話題になりましたが、今年に入って新たに、土偶としては4点目の国宝が指定されるなど、縄文土偶の注目度は非常に高まっています。その高まりに充分に応えるのが、本展覧会および本書です。 第1章のカラー図版ページでは、これまで資料的にしか見られることのなかった土偶の姿かたちを、写真家・藤森武氏による撮りおろし写真によって新たな角度から浮き彫りにします。また、実際の展示室をめぐるように図版が並び、個別作品の解説だけでなく、テーマをとらえながら変遷をたどり、時期によってまったく異なるこだわりや、地域を超えて共有される縄文人の感覚を追体験できる充実の構成となっています。 第2章では、国内各地の考古学専門家が集結し、あまり試みられたことのなかったアプローチで、最新の研究成果をとりこみながら、土偶の多彩な有り様を紹介します。 第3章では、縄文考古学の第一人者である小林達雄氏(國學院大學名誉教授)をはじめ、「土偶」展の発案者でもあるニコル・クーリッジ・ルーマニエール氏(大英博物館キュレーター)による論考など4本をそろえ、土偶の様々な拡がりを提示します。 [主要目次] 土偶・コスモス 辻 惟雄(MIHO MUSEUM館長) 遺跡地図/年表 第1章 土偶・コスモス 1 縄文土偶──物語性の造形 2 五体を揃え、女性らしくなる土偶 3 壊された土偶 4 さまざまなポーズ、異形のものたち 5 意味を持つ数 6 多様化する土偶と遮光器土偶の展開 7 西日本の土偶 8 縄文ランドスケープ “大湯環状列石” 9 ストーンサークルと「第二の道具」 10 縄文に魅せられた現代文化人 第2章 数字からみる土偶 1 土偶の種類/ 2 出土状況/ 3 出土点数/ 4 大きさ/ 5 壊れ方/ 6 色彩 第3章 土偶の世界 1 縄文土偶の誕生、そして大変身 小林達雄 2 縄文文化における数の観念 西田泰民 3 西アジアの土偶 泉 拓良 4 現代の土偶現象 ニコル・クーリッジ・ルーマニエール 遺跡一覧/出品目録
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『石巻だより 通巻1-12号』(委託販売品)
¥1,018
★読者の皆様、書店様へ 本冊子はISBNはついていませんので、一般書店ではご注文できません。 当サイトでは、委託により販売しています。 「石巻だより」は2014年9月に創刊した折り込み新聞です。 発行人 小野智美:朝日新聞東京本社内部監査室員 川端俊一:朝日新聞東京社会部員 ASA石巻中央の協力により、宮城版『朝日新聞』に折り込んで届けられています。2015年5月までは月一度(なお、2015年1月号は休刊)、2015年5月以降は奇数月に発行。A3サイズの二つ折り、A4の4ページで構成しています。 羽鳥書店HPでは、この折り込み新聞のバックナンバーをPDFでご覧いただくことができます。 http://www.hatorishoten.co.jp/ishinomaki-dayori.html 『石巻だより 通巻1-12号』は、「石巻だより」1号~12号を合本にしたものです。 A4判 中綴じ 52頁 定価 1,000円 2016年3月刊行 当サイト以外での販売は ・往来堂書店 (東京都文京区千駄木2-47-11) ・古書ほうろう (東京都文京区千駄木3-25-5) ・古書信天翁 (東京都荒川区西日暮里3-14-13 コニシビル202) ・石巻まちの本棚 (宮城県石巻市中央2-3-16) のみとなっております。
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小野智美『女川一中生の句 あの日から』(はとり文庫004)
¥1,100
★現在、重版製作中です。 重版に伴い、3月中旬より本体価格を900円から1,000円に改定させていただきます。 A6判 並製 160頁 本体価格 1000円+税 ISBN 978-4-904702-36-9 C0030 2012年7月刊行 ブックデザイン 原研哉+中村晋平+大橋香菜子 印刷・製本 サンエムカラー ▼書評・記事 『本の雑誌』 2013年7月号 久田かおりさんが「会いたいけど会えない小説ガイド」で紹介してくださいました。「フタをして忘れようとしていた心の痛みを17文字に込めて吐き出した彼らの明日の幸せを祈らずにはいられない。(中略)ただ、ただ、一人でも多くの人に、この一冊を届けたい、そう思う」。 http://www.webdoku.jp/honshi/2013/7-130603174000.html ▼概要 景色が一変した故郷、女川町 五七五にこめる中学生たちの想い 津波が町を襲ったあの日から──2011年5月と11月に、宮城県女川第一中学校で俳句の授業が行われた。家族、自宅、地域の仲間、故郷の景色を失った生徒たちが、自分を見つめ、指折り詠んだ五七五。記者として編者は、友や教師や周囲を思いやり支えあう彼らの姿、心の軌跡を丹念にたどる。 記者である編者は、生徒たち一人ひとりと対話を重ね、彼らの俳句を紹介する記事を執筆した。2012 年1 月13 日~4 月13 日に朝日新聞宮城版に連載された記事の全文、および女川一中の担当教諭の寄稿、記事の後日談などの書き下ろし文章も収録。 [目次] はしがき (生徒たち22名の句の紹介)*当サイトではお名前をふせています 俳句で鍛え上げられた言葉 佐藤敏郎教諭「十五の心 国語科つぶやき通信」 大内俊吾校長の式辞 阿部航児さんの答辞 世界を駆けめぐった 最後の教材「レモン哀歌」 父と娘の15カ月 2度目の春 共振共鳴した日々を刻む すべては五七五の中に 佐藤敏郎 編者あとがき ▼編者プロフィール 小野智美(おの さとみ) 朝日新聞記者。1965年名古屋市生まれ。88年、早稲田大学第一文学部を卒業後、朝日新聞社に入社。静岡支局、長野支局、政治部、アエラ編集部などを経て、2005年に新潟総局、07年に佐渡支局。08年から東京本社。2011年9月から仙台総局。宮城県女川町などを担当。東松島市在住。著書に『50とよばれたトキ──飼育員たちとの日々』(羽鳥書店、2012年)。 *プロフィールは刊行当時(2020年現在、東京本社勤務)
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大村敦志『法学入門──「児童虐待と法」から「こども法」へ』
¥2,420
四六判 並製 136頁 本体価格 2,200円+税 ISBN 978-4-904702-35-2 C3032 2012年12月刊行 ブックデザイン 原研哉+大橋香菜子 印刷 研究社印刷 製本 矢嶋製本 ▼書評・記事 ▼概要 法は社会問題をどう解決するか 高校を卒業したばかりの人、あるいはこれから法を学ぼうという人に向けた、民法学の第一線研究者による「法と法学」の入門書。本文の解説とともにコメント形式で補足説明を加えながら、基礎的な理解をはじめ、全体を俯瞰する視点を養う。 法というものを通じて、私たちの生きる時代や社会を理解し、そのあり方について考えていく際のてがかりを提示する。 大きく2つのパートから構成され、Part 1「〈児童虐待と法〉から」では、「児童虐待」という一つの社会問題を切り口に、「法」と「社会」の両方の側から「法という現象」を解説・分析し、同時に、法学という学問について理解を深める。 Part 2「〈こども法〉へ」では、いま現在、私たちが生きるこの国で行われている立法について考え、児童虐待だけに限らず「こども」に関する法を全体としてとらえ、「法の歴史」の中で「現在」を、「法の体系」の中で「こども」を、それぞれにつかみだそうと試みる。 [主要目次] はじめに──法と法学への招待 Part 1 「児童虐待と法」から 第1章 児童虐待への法的対応 第2章 児童虐待防止法の社会的背景 Part 2 「こども法」へ 第3章 いま、法と法学は 第4章 こども法の構想 補 論 2011年の民法改正について 付録 児童虐待関連法令(抄) あとがき──この本の先へ ▼プロフィール 大村敦志(おおむら あつし) 1958年、千葉県生まれ。1982年、東京大学法学部卒業。現在、東京大学法学部教授。専門は民法。契約法、消費者法、家族法を中心に研究。主な著書に、『民法総論』(岩波書店、2001)、『生活民法入門──暮らしを支える法』(東京大学出版会、2003)、『基本民法1・2・3(第2版)』(有斐閣、2005)、『他者とともに生きる──民法から見た外国人法』(東京大学出版会、2008)、『18歳の自律』『22歳+への支援』(共著、いずれも羽鳥書店、2010、2011)『民法改正を考える』(岩波新書、2011)、ほか多数。
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