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四六判 上製 312頁
本体価格 2,600円+税
ISBN 978-4-904702-49-9 C0095
2014年12月刊行
ブックデザイン 原研哉+大橋香菜子
印刷 精興社
製本 牧製本印刷
▼概要
文学批評の金字塔『「ボヴァリー夫人」論』の刊行前後の講演および著者による『ボヴァリー夫人』の要約を収める。
[目次]
フローベールの『ボヴァリー夫人』──フィクションのテクスト的現実について
「かのように」のフィクション概念に関する批判的な考察──『ボヴァリー夫人』を例として
フローベールの『ボヴァリー夫人』をめぐって──珊瑚樹と晴雨計の置かれた天井の低い部屋について
とことん『「ボヴァリー夫人」論』を語る──リゾンからヨンヴィルまで
【鼎談】“生まれたばかりの散文”と向き合う 蓮實重彦×工藤庸子×菅谷憲興
【鼎談】「シャルル・ボヴァリーは私だ」 蓮實重彦×渡部直己×菅谷憲興
『ボヴァリー夫人』には、いかなる事態がどのように推移しているか──要約というには長すぎるテクスト要約の試み
初出一覧/あとがき/書誌
▼プロフィール
蓮實 重彦(はすみ しげひこ)
1936年東京生まれ。
60年東京大学文学部仏文科卒。
大学院進学後、フランス政府給費生としてパリ大学に留学。
フローベール『ボヴァリー夫人』に関する論文で
65年に同大学文学人文科学部から博士号取得。
東京大学教養学部講師、助教授を経て、88年に教授。
93年から95年まで教養学部長、95年から97年まで副学長を歴任。
97年4月から2001年3月まで東京大学26代総長。現在は名誉教授。
『凡庸な芸術家の肖像──マクシム・デュ・カン論』(88年、青土社、近く講談社文芸文庫より再刊予定)で88年度芸術選奨文部大臣賞受賞、『監督 小津安二郎』(83年、筑摩書房)の仏訳Yasujiro Ozuはフランス映画批評家連盟文芸賞受賞。2014年6月に、原稿用紙2000枚の書下ろし『『ボヴァリー夫人』論』を刊行(筑摩書房)。その他著作多数。
文芸批評家・映画評論家としての貢献は海外でも高く評価され、97年にパリ第8大学から名誉博士号取得、99年フランス政府の「芸術文化勲章」受賞。
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