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森まゆみ『路上のポルトレ── 憶いだす人びと』
¥2,420
四六判 上製 336頁 本体価格2,200円+税 ISBN 978-4-904702-83-3 C0095 2020年11月下旬刊行 編集:南陀楼綾繁 カバー画:有元利夫 ブックデザイン:大西隆介(direction Q) ▶︎概要 忘れ得ぬ人の記憶をたなごころですくい、 そっと温めるように書いておきたい── 地域雑誌『谷中・根津・千駄木』から出発し、評伝をはじめ多彩な活動を続けてきた著者が出会った人びとを回想するエッセイ集成。 作家、思想家、詩人、映画監督、芸人、そして市井に生きる人……。およそ100人が織りなす星座のような人間模様。 ▶︎目次 はじめに Ⅰ こぼれ落ちる記憶 もう一人のモリマユミ ──西井一夫 朝の電話 ──藤田省三ほか アメリカのセイゴさん 羽黒洞のおやじさん ──木村東介 ひらひらした指 震災でおもいだしたこと ──吉村昭 衿子さんの家で ──岸田衿子 センチメンタル・ジャーニー ──目賀田先生 狐につままれた話 本郷の畸人のこと ──品川力 「根津の甚八」伝説 いっそままよのボンカレー ──岡本文弥 大地堂の一筆 ──浅田良助 故郷忘じがたし ──沈壽官 海の切れはし ──森家の人びと 谷中墓地で会った方たち ──萩原延壽ほか 背中を流す バーの止まり木 ──種村季弘 Ⅱ 町で出会った人 木下順二さんのこと 谷中で戦争を語りつぐ会 弥生町の青木誠さん 町の兄い 岩崎寛彌さんのこと 建築史・門前の小僧 ──村松貞次郎ほか 元倉眞琴さんのこと 宇沢弘文先生の最後の言葉 横浜のお兄さん 北澤猛 サイデンステッカー先生の不忍池 解剖坂のKさん ゆっくり知りあう ──小林顕一 高田爬虫類研究所 ──高田栄一 やっぱりオモシロイ平岡正明 集まってきた本たち なくなったお店三つ(泰平軒、鳥ぎん、蛇の目寿司) 母の日によせて ヤマサキという人 ──山﨑範子 Ⅲ 陰になり ひなたになり 粕谷一希さんの支え 鶴見俊輔さんの遺言 温かい手のやわらかさ ──瀬戸内寂聴師 杉浦明平さんに聞く 風太郎大人との至福の時間 ──山田風太郎 『彷書月刊』のあの頃 ──田村治芳ほか すゞやかな文人 ──高田宏 倉本四郎の庭 きっとですよ ──大村彦次郎 信濃追分を愛した人 ──近藤富枝 花のような人 ──木村由花 Ⅳ 出会うことの幸福 上を向いて歩こう ──永六輔 活字遊びと恋の転々 ──岡本文弥 吉原に愛された人 ──吉村平吉 自主独立農民 佐藤忠吉 阪神間のお嬢さま ──脇田晴子 河合隼雄長官の冗談 わたしの知ってる矢川澄子さん 黒岩比佐子さんを惜しむ 旅の仕方を教わった人 ──紅山雪夫 古い友だち 佐藤真 同僚教員の村木良彦さん ゆふいん文化・記録映画祭 ──土本典昭ほか neoneo坐で会った萩野靖乃さん 松井秀喜選手とちょっとだけ立ち話 ジュリーのいた日々 ──沢田研二 樹木希林さんとの接近遭遇 九代目市川團十郎丈のギャラン バングラディシュのマクブールさん 北上へ行ったジョン君 中村哲さんのたたずまい わたしの病気を発見してくれた人 ──原田永之助 おわりに 初出一覧 人名索引 ▶︎著者プロフィール 森まゆみ 1954 年東京生まれ。作家。大学卒業後、PR 会社、出版社を経て、1984 年に仲間と地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊、2009 年の終刊まで編集人を務めた。 歴史的建造物の保存活動にも取り組み、日本建築学会文化賞、サントリー地域文化賞を受賞。 『鷗外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、『「即興詩人」のイタリア』でJTB 紀行文学大賞、『「青鞜」の冒険』で紫式部文学賞を受賞。他の著書に『彰義隊遺聞』『暗い時代の人々』『子規の音』など。
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板倉聖哲・髙岸 輝[編]『日本美術のつくられ方──佐藤康宏先生の退職によせて』
¥13,200
A5判 上製 800頁 本体価格12,000円+税 ISBN 978-4-904702-82-6 C3071 2020年12月刊行 ブックデザイン:白井敬尚形成事務所 ▶︎概要 今、日本美術史研究で何が起き、どこに射程が広がっているのか? 若冲研究の第一人者である佐藤康宏教授(東京大学大学院人文社会系研究科・文学部)の退職によせた論考集成。第一線で活躍する学芸員・研究者31名が拓く、最先端の読みの試み。 ▶︎主要目次 Ⅰ 絵のすがた、像のかたち──古代・中世 Ⅱ ひろがる世界、つながる絵画──近世〔1〕 Ⅲ 社会のなかの絵師たち──近世〔2〕 Ⅳ 日本美術の今を創る──近代・現代 ▶︎執筆者[登場順] 増記隆介(神戸大学)/佐々木守俊(清泉女子大学)/佐藤有希子(奈良女子大学)/伊藤大輔(名古屋大学)/五月女晴恵(北九州市立大学)/髙岸輝(東京大学)/荏開津通彦(山口県立美術館)/板倉聖哲(東京大学)/三戸信惠(山種美術館)/鷲頭桂(東京国立博物館)/五十嵐公一(大阪芸術大学)/野田麻美(静岡県立美術館)/野口剛(根津美術館)/田中英二(うげやん)/伊藤紫織(尚美学園大学)/門脇むつみ(大阪大学)/池田芙美(サントリー美術館)/馬渕美帆(神戸市外国語大学)/横尾拓真(名古屋市博物館)/森道彦(京都国立博物館)/曽田めぐみ(東京国立博物館)/山際真穂(すみだ北斎美術館)/中田宏明(群馬県立近代美術館)/中谷有里(高知県立美術館)/岡島奈音(文化学園大学)/中村麗子(東京国立近代美術館)/植田彩芳子(京都文化博物館)/吉田暁子(目黒区美術館)/村田梨沙(秋田市立千秋美術館)/廣瀬就久(岡山県立美術館)/片岡香(川崎市岡本太郎美術館)
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石田榮『はたらくことは、生きること──昭和30年前後の高知』
¥3,960
B5判 並製 200頁 本体価格 3,600円+税 ISBN 978-4-904702-62-8 C0072 2016年7月刊行 監修 堀瑞穂 題字 華雪 アートディレクション・デザイン 長尾敦子 *展覧会 Gallery 176 2016年11月6日〜11月23日 「はたらくことは 生きること—昭和30年前後の高知」写真集出版記念写真展 http://176.photos/exhibitions/161106/ ふげん社 2017年4月11日〜29日(予定) *応援サイト https://ikirukoto.tumblr.com/ 推薦コメント掲載者一覧(2016年9月22日現在) 菊田樹子(インディペンデント・キュレーター)/吉岡さとる(写真家 高知在住)/紅露 拓(湘南写真倶楽部)/岡本明才(沢田マンションギャラリー room38)/フランク・リチャード・チェイス/大日方公男(東京新聞・文化部)/辻山良雄(Title)/五坪侑恵(ジュンク堂書店)/田川怜奈(恵文社一乗寺店)/Nahoko Yamaguchi/横山起也(NPO法人LIFE KNIT)/若井浩子(Books and Modern)/尼崎 マツタケ食堂 松井/橋本佳子(映画プロデューサー )/松谷友美(写真家)/山下 豊(写真家)/木村 準(gallery 176)/平林達也(フォトグラファーズ・ラボラトリー)/平間至(写真家)/松田拓巳(North Lake Cafe & Books)/酒居郁二(bistro192)/ヨシダキミコ(ギャラリー 棚元)/中藤毅彦(写真家)/島田潤一郎(夏葉社代表)/小林紀晴(写真家)/タカザワケンジ(写真評論家、ライター)/華雪(書家)/師岡清高(大阪芸術大学 写真学科 教授)/綾 智佳(The Third Gallery Aya)/名久井伴久(日本写真協会会員)/奥野政司(京都写真クラブ)/佐野誠司(株式会社 on and on)/大澤友貴(写真研究)/堀 瑞穂(フォトエディター) *写真集専門サイト「shashasha」での紹介ページ https://www.shashasha.co/jp/book/hataraku-koto-wa-ikiru-koto-work-is-life ▼書評・記事 『東京新聞』 2016年9月4日「アートな本」 「(前略)大人たちは日がな汗まみれで働き、子守や手伝いをする子どもの姿も。そんな暮らしや労働が当たり前だった時代の記録だ。働くことは喜びでも苦役でもあるが、いきることにつながるその姿がまぶしい。」 http://hatoripress.blog.so-net.ne.jp/2016-09-06 『朝日新聞』 2016年9月18日書評 「日曜カメラマンが撮るものといえば、美しい風景や日常のスナップが思い浮かぶ。引き揚げ者からもらったカメラで撮り始めたという90歳の石田榮はしかしし、昭和30年ごろには高知で働く人々を追っている。」 http://www.asahi.com/articles/DA3S12565101.html 高知で暮らす女性たちの応援紙『k+』vol.117 2016年9月22日号 夏葉社 島田 潤一郎|第6回|読む時間、向き合う時間 http://www.kochinews.co.jp/image/media/k_puls_vol117.pdf 『北海道新聞』 2016年9月25日書評 「ごろんとした石灰岩を荷車に積んで坂道を運ぶ男女や浜で地引き網漁に汗を流す漁師など、いずれも厳しい労働現場にあって笑顔が光る。(中略)作品からは被写体との距離の近さが感じられる。戦時中、特攻隊の整備兵だった撮影者の経験が人へのまなざしに表れているように思う。」 http://hatoripress.blog.so-net.ne.jp/2016-09-28 『しんぶん赤旗』 2016年10月2日書評 「(前略)かつて高知の鉱山や漁村、農村などで撮ったネガから約60年ぶりによみがえった写真です。多くが貧しかった時代、それでも生きる喜びにあふれた笑顔がまぶしい。」 http://hatoripress.blog.so-net.ne.jp/2016-10-05 『朝日新聞』2017年4月25日 91歳、60年前に捉えた働く笑顔 アマ写真家、東京で出版記念展 「高知の地で働く人々を温かくとらえた作品郡は、確かな撮影思想と表現に支えられている。同時に、戦後のアマチュア写真の歩みも物語る。」http://www.asahi.com/articles/DA3S12909725.html 『日本カメラ』2017年6月号[今月のPhoto & People] 「長く写真を続けていると、眠ったままのネガが膨大に残るはずだ。ある時、そこに光が当てられ、貴重な時代の記録であることに気づく。(中略)「引越しの度に家人から(60年前に撮った写真のネガの)処分を迫られたが、本能的に引っ越し荷物に入れてきました」と石田榮さんは言う。‥‥」 『高知新聞』2018年1月7日 著者インタビュー掲載 ▼概要 働くことは生きること、 いっしょうけんめい生きること。 戦後まもない高知の鉱山・漁村・農山村で働く人びとのかがやく姿を、鮮やかにとらえたアマチュア写真家の、深い共感のまなざし。 石田榮は、特攻隊を送り出す整備兵をへて、敗戦後、海外引揚者から譲り受けたカメラで写真と出会った。 働いて日々を生き抜くなかで、休みの日、カメラ片手に日曜日でも体を張って働く一次産業の人びとへ会いに通った。 昭和30年前後の5年ほどの間に撮られた写真は、ネガのまま半世紀を超え、人々の笑顔を甦らせる。 [収録テキスト] 私の写真人生 石田榮 切り取られた「昭和」のひとコマ 堀瑞穂(フォトエディター) 白菊──高知海軍航空隊の航空機整備兵として 石田榮 ▼プロフィール 石田 榮(いしだ さかえ) 1926(大正15)香川県綾歌郡に生まれる 1940(昭和15)14歳 株式会社東洋工作所(大阪)において機械見習工 1943(昭和18)17歳 香川県綾歌郡岡田村立青年学校本科繰上卒業 佐世保海兵団に入団、海軍航空整備兵 1944(昭和19)18歳 海軍普通科飛行機整備術練習生終了(102期) 高知海軍航空隊に所属 以降、出水海軍航空隊、河和海軍航空隊、高知海軍航空隊 1945(昭和20)19歳 鹿屋海軍航空隊で特攻機を整備し、特攻隊を送り出す 8月15日 終戦 1947(昭和22)21歳 協和農機株式会社(高知)勤務 1950(昭和25)24歳 旧満州の引揚者から「徳国製」の蛇腹式セミイコンタを入手 1951(昭和26)25歳 結婚 1954(昭和29)28歳 高知の「ソニアフォト」入会 1963(昭和38)37歳 慶應義塾大学経済学部通信制課程入学 1974(昭和49)48歳 大阪商工会議所経営指導員 1986(昭和61)60歳 石田実践経営事務所開設、経営コンサルタント 2012(平成24)86歳 7月 ニコンサロンbis大阪で個展 2014(平成26)88歳 4・7月 ニコンサロンbis大阪と新宿で第2・3回目の個展
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澤田教一『澤田教一 故郷と戦場』
¥4,950
A4判変型 並製 296頁(カラー240頁) 本体価格 4,500円+税 ISBN 978-4-904702-64-2 C0072 2016年10月刊行 ブックデザイン 小川順子 *展覧会情報 青森県立美術館開館10周年記念 「生誕80周年 澤田教一:故郷と戦場」 2016年10月8日〜12月11日 http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/89/ 2017年 IZU PHOTO MUSEUMへ巡回 ▼書評・記事 共同通信/各紙 『東奥日報』2016年12月6日 「澤田教一展」全国最高賞/カタログ展で青森県立美術館写真集 http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2016/20161206020396.asp 『産経新聞』2016年12月31日 ベトナム戦争最前線…34歳で銃弾に倒れたカメラマンの326点 『故郷と戦場』澤田教一 http://www.sankei.com/life/news/161231/lif1612310016-n1.html ▼概要 青森市に生まれ育ち、カメラ店に勤めた米軍三沢基地時代を経て、東京、ベトナム、カンボジアへ 澤田教一が伝える「アメリカの戦争」 青森県立美術館に寄託された約23,000カットにおよぶフィルムや膨大な資料を調査。半世紀近い時をこえて遺されたネガを、高精細デジタルカメラで撮影して甦らせる。カラー、モノクロをまじえて時代を追い、発表カット前後のシークエンスも多数掲載。 青森・三沢に撮られた写真、世界中に配信された電送写真、前線からフィルムを送った封筒、従軍時に持ち歩いた手帖、原稿が掲載された新聞・雑誌、夫人への手紙、「ピュリツァー賞ポートフォリオ」全28点(初公開)など、貴重な資料とともに、澤田の34年の生涯をたどる。 図版327点 寄稿:生井英考、石川文洋 青森県立美術館「澤田教一:故郷と戦場展」公式写真集 *訂正 本書の内容につきまして訂正がありましたのでお知らせいたします。 ご迷惑をおかけしますが、ご参照いただけますようお願いいたします。 『澤田教一 故郷と戦場』正誤表 (2016年10月31日) http://www.hatorishoten.co.jp/sawada_seigo-hyo_201610.pdf ▼プロフィール 澤田教一(さわだ きょういち) 1936年 青森県青森市に生まれる。 1954年 三沢米軍基地内の写真機店で働きながら、本格的に写真を撮り始める。 1961年 米軍将校から譲り受けたライカを携え、プロの写真家として活躍するために上京。同年12月UPI東京支局に入社。 1965年 UPIサイゴン支局写真部に特派員として赴任。9月、代表作となる《安全への逃避》を撮影。この写真で12月、第9回ハーグ世界報道写真展のグランプリを受賞。また同作は、第23回USカメラ賞も受賞。 1966年 《安全への逃避》でピュリツァー賞を受賞。《泥まみれの死》、《敵をつれて》が第10回ハーグ世界報道写真展で第一位、二を受賞。 1968年 UPI香港支局写真部長として転勤。第26回USカメラ賞。 1970年 サイゴン特派員として再びベトナムに赴任。同年10月、カンボジア取材中、プノンペン近郊で銃撃され34歳で死亡。カンボジアを取材した一連の写真で、死後、70年度のロバート・キャパ賞を受賞している。
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姜信子『はじまりはじまりはじまり』
¥2,640
四六判 上製 80頁(オールカラー) 本体価格 2,400円+税 ISBN 978-4-904702-55-0 C0095 2015年9月刊行 ブックデザイン 大西隆介(direction Q) *刊行記念 原画展示&トークイベント 2015年9月1日(火)~9月10日(木) トークイベント 9/9(水) 19:00~ 出演:姜信子 司会:跡上史郎 ゲスト:渡部八太夫 熊本 橙書店 http://www.zakkacafe-orange.com/top/ 2015年9月22日(火・祝)~10/3(土) オープニングパーティー 9/22(火・祝) 18:00~ トークイベント 10/2(金) 19:00~ 出演: 姜信子 ゲスト: 山福朱実、屋敷妙子、早川純子、塩川いづみ 東京築地 ふげん社 http://fugensha.jp/ ▼書評・記事 『東京新聞』夕刊 2015年10月24日 「神話を思わせる三つの物語が、美しい挿絵とともに収録されている。中の一作「うたのはじまり」には、ある詩と、その制作にまつわるエピソードが盛り込まれた。詩は3・11後に開かれた「足りない活字のためのことば展」に著者が寄せたもの。被災した印刷工場の床に散らばり廃棄されそうになっていた「文字の足りない活字」を使って作った。詩の成り立ちが、物語の中の神話と結び付く。」 ▼概要 〈はじまり〉を生きる者たちの歌 済州島から、サハリン、台湾、八重山へ── 路傍の声に耳傾け、旅人がめぐる3つの〈はじまり〉 姜信子が書下し、4人の画家が描く〈はじまり〉の物語 [画]山福朱実、屋敷妙子、早川純子、塩川いづみ 「あいのはじまり」 石が語る神話ソルムンデハルマン 「うたのはじまり」 文字をなくしたウイルタとブヌンの民 「たびのはじまり」 永遠の旅人まゆんがなし ▼プロフィール 姜信子(きょう のぶこ) 1961年横浜市生まれ。詩人・作家。86年、「ごく普通の在日韓国人」でノンフィクション朝日ジャーナル賞受賞。主著に『かたつむりの歩き方』『私の越境レッスン』『うたのおくりもの』(以上、朝日新聞社)、『日韓音楽ノート』『ノレ・ノスタルギーヤ』『ナミイ! 八重山のおばあの歌物語』『イリオモテ』(以上、岩波書店)、『棄郷ノート』(作品社)、『安住しない私たちの文化』(晶文社)、『今日、私は出発する ハンセン病と結び合う旅・異郷の生』(解放出版社)、『はじまれ 犀の角問わず語り』(サウダージ・ブックス+港の人)ほか。翻訳に李清俊『あなたたちの天国』(みすず書房)、共著に『追放の高麗人』(アン・ビクトルと、石風社)、『旅する対話』(ザーラ・イマーエウと、春風社)、編集に『死ぬふりだけでやめとけや 谺雄二詩文集』(みすず書房)等。近著に『生きとし生ける空白の物語』(港の人)、『声 千年先に届くほどに』(ぷねうま舎)。路傍の声に耳傾けて読む書く歌う旅をする日々。
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MIHO MUSEUM[編]『土偶・コスモス』
¥3,300
SOLD OUT
B5判変型 並製 344頁(カラー184頁) 本体価格 3,000円+税 ISBN 978-4-904702-37-6 C0070 2012年9月刊行 ブックデザイン 有山達也+中島美佳(アリヤマデザインストア) 【日英併記】 印刷・製本 サンエムカラー *展覧会情報 2012年秋季特別展「土偶・コスモス」 MIHO MUSEUM 2012年9月1日~12月9日 http://www.museum.or.jp/modules/im_event/?controller=event_dtl&input%5Bid%5D=78223 *フェア情報 「大縄文展」フェア@ジュンク堂書店池袋本店4F (2012年10月9日終了) ▼書評・記事 『日本経済新聞』2012年9月23日 『東京新聞』2012年9月23日 『読売新聞』2012年9月30日 NHK(Eテレ)日曜美術館「土偶~1万年前のアート誕生~」 2012年10月14日(日)朝9:00~10:00 再放送:10月21日(日)夜8:00~9:00 『芸術新潮』2012年11月号「大特集 縄文の歩き方」 ▼概要 土偶大集合 みみずく、遮光器、十字形、ハート形、河童形──縄文15000年の想像力 国宝3点・重要文化財21点を含む、土偶・土器、総数320点 現代人の魂を揺さぶる土偶のたくましい生命感に迫る MIHO MUSEUM 「土偶・コスモス展」公式カタログ 本書は、2012年9月1日より開催のMIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市)秋季特別展「土偶・コスモス」の公式カタログを兼ねた書籍です。約150にのぼる所蔵者の協力によって実現した本展覧会は、縄文土偶の展示としてはかつてない規模を誇り、全国の土偶が一挙に大集結します。国宝3点・重要文化財21点を含む土偶約220点、縄文土器等もあわせ総数約320点にのぼる貴重な展示を1冊の本にしました。 2009年に大英博物館で開催された「The Power of Dogu」展、東京国立博物館で行われた帰国展には大勢の観客が訪れ話題になりましたが、今年に入って新たに、土偶としては4点目の国宝が指定されるなど、縄文土偶の注目度は非常に高まっています。その高まりに充分に応えるのが、本展覧会および本書です。 第1章のカラー図版ページでは、これまで資料的にしか見られることのなかった土偶の姿かたちを、写真家・藤森武氏による撮りおろし写真によって新たな角度から浮き彫りにします。また、実際の展示室をめぐるように図版が並び、個別作品の解説だけでなく、テーマをとらえながら変遷をたどり、時期によってまったく異なるこだわりや、地域を超えて共有される縄文人の感覚を追体験できる充実の構成となっています。 第2章では、国内各地の考古学専門家が集結し、あまり試みられたことのなかったアプローチで、最新の研究成果をとりこみながら、土偶の多彩な有り様を紹介します。 第3章では、縄文考古学の第一人者である小林達雄氏(國學院大學名誉教授)をはじめ、「土偶」展の発案者でもあるニコル・クーリッジ・ルーマニエール氏(大英博物館キュレーター)による論考など4本をそろえ、土偶の様々な拡がりを提示します。 [主要目次] 土偶・コスモス 辻 惟雄(MIHO MUSEUM館長) 遺跡地図/年表 第1章 土偶・コスモス 1 縄文土偶──物語性の造形 2 五体を揃え、女性らしくなる土偶 3 壊された土偶 4 さまざまなポーズ、異形のものたち 5 意味を持つ数 6 多様化する土偶と遮光器土偶の展開 7 西日本の土偶 8 縄文ランドスケープ “大湯環状列石” 9 ストーンサークルと「第二の道具」 10 縄文に魅せられた現代文化人 第2章 数字からみる土偶 1 土偶の種類/ 2 出土状況/ 3 出土点数/ 4 大きさ/ 5 壊れ方/ 6 色彩 第3章 土偶の世界 1 縄文土偶の誕生、そして大変身 小林達雄 2 縄文文化における数の観念 西田泰民 3 西アジアの土偶 泉 拓良 4 現代の土偶現象 ニコル・クーリッジ・ルーマニエール 遺跡一覧/出品目録
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小野智美『50とよばれたトキ──飼育員たちとの日々』
¥2,090
四六判 並製 208頁(カラー口絵8頁) 本体価格 1,900円+税 ISBN 978-4-904702-33-8 C0095 2012年5月刊行 ブックデザイン 有山達也+中島美佳(アリヤマデザインストア) 装画・挿画 がんも大二 印刷 精興社 製本 牧製本印刷 ▼書評・記事 佐渡のトキの話題や、トキに関わる取り組み、地域づくりなどを紹介するサイト「佐渡トキの話題」に『50とよばれたトキ』が紹介されました。 http://sado-toki-no-wadai.cocolog-nifty.com/sadozo/2012/07/post-ef40.html 『季刊ritokei(リトケイ)』2016年秋号(NO.18)「島Books & Cluture~Topics 島をより深く味わう1冊」 ▼概要 帽子に救われたトキ 真っ白なおしりから、光る卵がこぼれおちた。 帽子の中へすとん──「うわっ」 新米飼育員がとっさに受けとめた卵から生まれた50は、戦後の佐渡島で人の手によって育てられる五十番目のトキ。50とその家族、佐渡トキ保護センターの人々との、にぎやかでせつない毎日をつづる。 きれい好きで、おくびょうで、きちょうめんで、けなげなトキ。顔は真っ黒から灰色、レモン色、オレンジ色、そして赤色へ。羽は真っ白だったり、灰色に染まったり、朱鷺色に輝いたり。──知られてこなかったトキの多彩な姿を描く [目次] 50とその家族 佐渡トキ保護センターの案内図 佐渡トキ保護センターの紹介 はじめに──帽子で救われた卵 1章 初めての卵 飼育員になる/獣医師に会う/握手をかわす/弟子と師匠/キンに会う/卵を助ける 2章 名のない子 呼吸する卵/卵が動いた/さかごの卵/ヒナの誕生/えさを作る/失敗をこえて 3章 巣立ちの日 洗面器で日光浴/やさしいオス/ヒナたちの成長/ホオアカトキの子/八羽で引越し/わが家 4章 50の結婚 ドジョウだいすき/キンの小指/別れの朝/運命のリング/たたかう親/お見合いの日 5章 母になる日 こだわりの巣作り/初めての子育て/川の字/危機一髪/ストレス/ヒナの骨折 6章 共に歩んだ きずな/卵の法則/山の訓練所/冬の事故/大事な子/娘の旅立ち おわりに──飛ばせない飼育員 解説 保護の歴史/里のくらし/道拓いた人/導いたトキ/えさの開発 あとがき 登場人物の紹介 ▼プロフィール 小野 智美(おの さとみ) 朝日新聞記者。1965年名古屋市生まれ。88年、早稲田大学第一文学部を卒業後、朝日新聞社に入社。静岡支局、長野支局、政治部、アエラ編集部などを経て、2005年に新潟総局、07年に佐渡支局。08年から東京本社。09年9月に人事セクション採用担当課長。2011年9月から仙台総局。宮城県女川町などを担当。東松島市在住。 装画・挿画 がんも大二(がんも だいに) http://ganmodaini.com/website/ganmodaini.html 愛知県生まれ。絵本 『パトさん』(羽鳥書店、2011年)
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港千尋『掌の縄文』
¥4,400
B5判変型 上製 112頁 ダブルトーン印刷 本体価格 4,000円+税 ISBN 978-4-904702-32-1 C0072 2012年3月刊行 ブックデザイン 有山達也+中島美佳(アリヤマデザインストア) 印刷・製本 サンエムカラー 【日英併記】 ▼書評・記事 ▼概要 縄文に触る なで、さすり、つかみ、かかえ、もちあげる ── 5000 年の時を超えて蘇る土器・土偶の表情 人の手に抱かれた縄文土器・土偶の写真集。 写真家・港千尋が目を奪われた、土器を素手で持つ光景。見られるための展示品ではない、触られるために存在する土器や土偶の表情を、人の手とともに浮かびあがらせる。収録テキスト「抱かれた時間」では、岡本太郎が撮った、掌にのる縄文土器の写真を紹介。クロード・レヴィ=ストロースが縄文について語った唯一の文章「縄文展カタログ序文」(1998年、パリ日本文化会館にて開催)も再録する。 ▼プロフィール 港 千尋(みなと ちひろ) 1960年神奈川県生まれ。大学在学中に南米各地に滞在して以来、これまで赤道や大西洋など世界各地の自然と文化を対象に撮影してきた。主著『記憶──「創造」と「想起」の力』(講談社、1996)でサントリー学芸賞、展覧会「市民の色chromatic citizen」で第31回伊奈信男賞を受賞(2006)するなど、テキストとイメージの両面で創作を続けている。2007年には第52回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展日本館コミッショナー、2008年には『HIROSHIMA 1958』(インスクリプト)の編集とキュレーションを務めるなど、幅広く活躍。主な写真集に『瞬間の山──形態創出と聖性』『文字の母たちLe Voyage Typographique』(以上インスクリプト、2001、2007)。近著に『レヴィ=ストロースの庭』(NTT出版、2008)、『書物の変──グーグルベルグの時代』(せりか書房、2010)、『パリを歩く』(NTT出版、2011)など。現在、多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授、同芸術人類学研究所所員。
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