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桑田光平・田口仁・吉野良祐[編]『東京時影 1964/202X』
¥3,520
▼書籍概要 A5判 並製 354頁 本体価格3,200円+税 ISBN 978-4-904702-89-5 C3010 2023年4月刊行 ブックデザイン 大西隆介・沼本明希子(direction Q) パンデミックで揺れ、変貌しつづける東京を歴史の地層から掘り起し、錯綜するイメージを切り取る。表象文化論からの果敢なアプローチ。 東京大学大学院総合文化研究科桑田ゼミにおけるリサーチを基礎に企画し、漫画、音楽、映画、文学、建築、美術──1964 年の東京、コロナ禍と五輪を経た現在の東京、両者を比較する表象分析の論考とエッセイ13 本を収録する。 [主要目次] 宙吊りの時間を記録する 桑田光平 序──「東京と」 田口仁 Part I/動 歩くこと──「人間の尺度」の回復 桑田光平 われら内なる動物たち──寺山修司、ダナ・ハラウェイ、AKI INOMATA 田口仁 Part II/時 Waves From A Seaside City in 1964──サーフィン、GS、City Pop 田口仁 都市のレイヤーを描く──マンガの中の東京、その地下 陰山涼 半醒半睡のシネマトグラフ──映画における東京と眠りの共同体について 高部遼 「壁」景から「窓」景へ──写真表現における東京を見る人の表象をめぐって 西川ゆきえ 無柱のメカニクス/かたちのポピュリズム──フラー・山田守・坪井善勝・丹下健三 吉野良祐 東京肉体拾遺──ボクシング、ミステリー、水 伊澤拓人 失踪者のための回路──都市における失踪表現の変遷 小林紗由里 Part III/標 赤瀬川原平の楕円幻想 桑田光平 ガールたちの無自覚な反乱──源氏鶏太と愛とBG 平居香子 ジオラマ都市のカタストロフ──ゴジラが去ったそのあとに 吉野良祐 Part X/夢 捏造のランデブー──樺美智子と土方巽 平居香子 あとがき 吉野良祐 人名索引/事項索引/図版一覧/執筆者紹介
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名雪晶子『コン・アニマ 魂を込めて、生き生きと』(写真集)
¥3,300
【終了】富士フイルムフォトサロン若手写真家応援プロジェクト【写真家たちの新しい物語】 名雪晶子 写真展「コン・アニマ ─ 魂を込めて、生き生きと」 会期:2021年4月2日(金)~4月15日(木) 会場:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内 富士フイルムフォトサロン 東京 スペース3 https://fujifilmsquare.jp/photosalon/tokyo/s3/21040205.html B5判変型 並製 84頁 本体価格3,000円+税 ISBN 978-4-904702-86-4 C0072 2021年4月下旬刊行 アートディレクション・ブックデザイン:長尾敦子 ▶︎概要 水の変幻自在なあり方に魅了され、そのさまざまな姿を撮り続けている写真家による、初の写真集。「柔らかいかと思えば、時には鉱石のように硬く見えることもあり、まわりの世界の色を溶かして輝く様はひとつの生命体のよう」。生き生きとした力がはじけて音楽がきこえてくる、そんな水の姿を、魂を込めて(con anima)映しとる。 ▶︎写真家プロフィール 名雪晶子 NAYUKI Shoko 1992年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。 祖母、両親が音楽家という環境に生まれ、音楽や美術に親しんで育った。大学時代、写真家で教授の上田義彦氏の授業をきっかけに真剣に写真と向き合い始める。幼い頃から抱いていた水の流れへの興味を昇華させようと、作品を作り続けている。 公式HP https://nayukishoko.com FAVORRIC(フェイバリック)のアーティストサイト https://favorric.com/artist/shoko_nayuki
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やなぎみわ『神話機械』
¥3,080
「やなぎみわ展 神話機械」 高松市美術館 2019年2月2日〜3月24日 アーツ前橋 2019年4月19日〜6月23日 福島県立美術館 2019年7月6日〜9月1日 神奈川県民ホールギャラリー 2019年10月20日〜12月1日 https://www.kanakengallery.com/detail?id=36191 静岡県立美術館 2019年12月20日〜2020年2月24日 http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/exhibition/detail/57 ★公式図録 A4判変型 並製 128頁 本体2,800円+税 ISBN 978-4-904702-76-5 C1071 2019年3月刊行 ブックデザイン:木村三晴 【終了イベント】 羽鳥書店創業10周年記念&安藤礼二『迷宮と宇宙』刊行記念 「安藤礼二×やなぎみわ トークイベント」 11/18(月)19時より 会場:紀伊國屋ホール https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20190920095000.html ▶︎概要 火と桃投げと別離の古代神話から、人外で永久に演じつづけるマシンたちの神話世界へ。 美術と舞台を往還するやなぎみわ、10 年ぶりの大規模個展「神話機械 Myth Machines」公式図録(高松市美術館、アーツ前橋、福島県立美術館、神奈川県⺠ホールギャラリー、静岡県立美術館)。 福島の桃を撮影した新作シリーズ〈女神と男神が桃の木の下で別れる〉や、自動で演じつづけるマシン4機がつくりあげる演劇空間《神話機械》の会場写真を中心に、これまでの代表作や演劇アーカイブなどの資料も充実。 ▶︎目次 作品 Works 演劇アーカイブ Theatrical Archives 作品一覧 List of Works テキスト 「乗り入れの箱」毛利直子(高松市美術館学芸員) 「桃と境界をめぐって」荒木康子(福島県立美術館学芸員) 「折口信夫、中上健次、やなぎみわ──「うつほ」の共振」安藤礼二(文芸評論) 「遊行する機械──やなぎみわのステージトレーリング計画」高山 宏(視覚文化論) 略歴 Biography 主要文献目録 Bibliography ▶︎プロフィール やなぎみわ 1967年神戸市生まれ。1991年京都市立芸術大学大学院(工芸専攻)修了。1990年代半ばより、若い女性をモチーフにCGや特殊メークを駆使した写真作品を発表し、とりわけ、制服を身につけた案内嬢たちが商業施設空間に佇む〈エレベーター・ガール〉、2000 年より女性が空想する半世紀後の自分を写真で再現した〈マイ・グランドマザーズ〉、少女と老婆が登場する物語を題材にした〈フェアリー・テール〉シリーズ等により世界的な評価を受ける。2009年第53回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表、2010年より演劇プロジェクトを始動。大正期の日本を舞台に新興芸術運動の揺籃を描いた『1924』三部作(2011–2012)を美術館と劇場双方で上演し話題を集めた。あいちトリエンナーレ2013にて上演した『ゼロ・アワー 東京ローズ最後のテープ』は2015年アメリカ・カナダ数か所を巡回した。ヨコハマトリエンナーレ2014を皮切りにステージトレーラー・プロジェクトが立ち上がり、2016年には野外劇『日輪の翼』(原作:中上健次)となって横浜・新宮・高松・大阪・京都への移動公演を行った。2018年高雄市立美術館(台湾)の国際企画展に招待され、新作写真〈女神と男神が桃の木の下で別れる〉等を発表した。
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上田義彦『A Life with Camera』
¥19,800
SOLD OUT
A4判変型 上製クロス装 586頁 本体価格 18,000円+税 ISBN 978-4-904702-53-6 C0072 2015年4月刊行 テキスト ハンス・ウルリッヒ・オブリスト 編集 上田義彦、菅付雅信、中島英樹 ブックデザイン 中島英樹 印刷・製本所 サンエムカラー *展覧会情報 『A Life with Camera』刊行記念展覧会 Gallery 916 2015 年 4 月 10 日~2015 年 12月 27 日 http://gallery916.com/exhibition/alifewithcamera/ ▼書評・記事 ▼概要 眼差しの快楽 写真家上田義彦の集大成 1982年にデビューして以来、写真の第一線で活躍し、数多くのポートレイトや自然、スナップ、広告などを撮りつづけてきた 上田義彦の30有余年の活動を集大成した写真集。厖大なプリントの中から選び配列・構成した本写真集は、上田義彦の世界の魅力を余すところなく伝える。 ▼プロフィール 上田義彦 (うえだ よしひこ) 1957 年 兵庫県生まれ、写真家、多摩美術大学教授。東京 ADC 賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌ国際広告祭グラフィック部門銀賞、朝日広告賞、日本写真協会 作家賞など国内外の様々な賞を受賞。 代表作として、ネイティブアメリカンの神聖な森を撮影した『QUINAULT』(京都書院、1993)、「山海塾」を主宰する前衛舞踏家・天児牛大のポートレイト集『AMAGATSU』(光琳社、1995)、自身の家族に寄り添うようにカメラを向けた『at Home』(リトルモア、2006)、屋久島で撮り下ろした森の写真『Materia』(求龍堂、2012)、ガンジス川の人々を撮った『M.Ganges』(赤々舎、916Press、2014)。また作品は、Kemper Museum of Contemporary Art(Kansas City)、New Mexico Arts(Santa Fe)、Hermès International(Paris)、Stichting Art & Theatre(Amsterdam)、Bibliothèque nationale de France(Paris)などにそれぞれ収蔵されている。 上田義彦 公式HP http://www.yoshihikoueda.com/#/p
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上田義彦『旅情』
¥3,960
SOLD OUT
*上田義彦写真展「森の記憶」開催中 竹芝・Gallery 916 4.14〜7.2 http://gallery916.com/exhibition/ A5判 並製・函入 200頁 本体価格 3,600円+税 ISBN 978-4-904702-54-3 C0072 2015年10月刊行 ブックデザイン 原研哉+大橋香菜子 印刷・製本所 サンエムカラー ▼書評・記事 『ブレーン』2015年12月号 WEB 朝日新聞デジタル(2015.12.4)http://www.asahi.com/and_w/gallery/1204_ryojo/ 『日本カメラ』 2016年2月号 中国の故事『胡蝶の夢』のような世界の大小の尺度があいまいになっていく(評:冨山由紀子) 『popeye』 2016年2月号 松浦弥太郎 料理と本の話。vol.3~焼きそばと旅情。 ▼概要 どこか深いなつかしさを覚える上田義彦の旅のまなざし。 1980年代後半から2011年まで、撮影旅行でめぐった中国各地のスナップ160点を収録。 ▼プロフィール 上田義彦 (うえだ よしひこ) 1957 年 兵庫県生まれ、写真家、多摩美術大学教授。東京 ADC 賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌ国際広告祭グラフィック部門銀賞、朝日広告賞、日本写真協会 作家賞など国内外の様々な賞を受賞。 代表作として、ネイティブアメリカンの神聖な森を撮影した『QUINAULT』(京都書院、1993)、「山海塾」を主宰する前衛舞踏家・天児牛大のポートレイト集『AMAGATSU』(光琳社、1995)、自身の家族に寄り添うようにカメラを向けた『at Home』(リトルモア、2006)、屋久島で撮り下ろした森の写真『Materia』(求龍堂、2012)、ガンジス川の人々を撮った『M.Ganges』(赤々舎、916Press、2014)。また作品は、Kemper Museum of Contemporary Art(Kansas City)、New Mexico Arts(Santa Fe)、Hermès International(Paris)、Stichting Art & Theatre(Amsterdam)、Bibliothèque nationale de France(Paris)などにそれぞれ収蔵されている。なお、最新刊は、30年以上の濃密な写真生活が結実したレトロスぺクティヴ『A Life with Camera』(羽鳥書店、2015)。 上田義彦 公式HP http://www.yoshihikoueda.com/#/p
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水族館劇場『横浜寿町公演 FishBone 特別編集号』2017&2018セット(委託販売品)
¥2,200
*セット販売 横浜寿町にひと夏かぎり開催された、水族館劇場のヨコハマトリエンナーレ・ヨコハマプログラムの一大ページェントを記録する、るなぱあく特集号。 会期途中に製作された2017年9月の特別編集号と、2018年4月の新宿花園神社公演にあわせて製作された「総集編」の特別編集号との2冊セットでお届けします。 ▼各号の詳細は、以下をご覧ください。 水族館劇場『横浜寿町公演 FishBone 特別編集号』(2017) http://www.hatorishoten.co.jp/items/8470262 水族館劇場『横浜寿町公演 【総集編 2018】FishBone 特別編集号』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/11150519
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水族館劇場『横浜寿町公演 【総集編 2018】FishBone 特別編集号』(委託販売品)
¥1,430
★ 読者の皆様、書店様へ 本冊子はISBNはついていませんので、一般書店ではご注文できません。 当サイトでは、委託により販売しています。 *会場等では税込1300円で販売しておりましたが、消費税をつけた価格に変更いたしました。ご了承ください。 A4判 並製(中綴じ製本) 44頁 オールカラー デザイン:近藤ちはる 発行:水族館劇場 2018年4月15日 ▼概要 横浜寿町にひと夏かぎり開催された、水族館劇場のヨコハマトリエンナーレ・ヨコハマプログラムの一大ページェントを記録する、るなぱあく【総集編】! アウトオブトリエンナーレ 2017.8.3─9.17 「盜賊たちのるなぱあく」 芝居公演 2017.9.1─5 / 9.13─17 「もうひとつの この丗のような夢 寿町最終未完成版」 特設サイト:http://www.suizokukangekijou-yokohama2017.com/ 水族館劇場公式HP:http://suizokukangekijou.com/ 今号(2018)は、2017年横浜寿町の夏を、町の関係者の声、るなぱあく参画者やヨコトリ関係者、一線の研究者のエッセイなど、るなぱあく全体の総集編として、新たに27名の書下し原稿を収録。前号(2017)で掲載できなかった、芝居を中心としたるなぱあく会期後半のグラビアを一挙公開。 ▼前号(2017)および、セット販売(2017&2018) 2017年版 FishBone特別編集号(1,404円) http://www.hatorishoten.co.jp/items/8470262 2017&2018 FishBone特別編集号セット(税込2,160円) http://www.hatorishoten.co.jp/items/11150539 ▼目次 みえない境界からあふれでるように叫びとささやきが呼んでいる 桃山 邑 世の終わり 近づきくればいつの日か おれたちの出番くると知りそめ 野本三吉 とある実録・寿町 千代次 水族館劇場の寿町公演を観て 村田由夫 寄せ場寿町の夏 小林直樹 水族館劇場の芝居 佐藤眞理子 二〇一七年夏、横浜寿町に異変がおきた! 長澤浩一 「寿には娯楽がない」という 近藤 昇 今年の寿町夏祭り、何故いつもの場所でやらないんだろう? 石井淳一 盜賊たちの思い出のるなぱあく 癸生川 栄 月明かりに立って 相澤虎之助 るなぱあく古書街 宮地美華子 ゴドー達の街へ 津田三朗 あてにしないで待て もうひとつふたつの夢 この丗のような白昼夢(るなぱあく) 椹木野衣 「この丗のような夢」@寿町 逢坂恵理子 島と星座とガラパゴスと水族館劇場──「この丗のような夢 寿最終未完成版」公演顛末記 庄司尚子 台風への備え 野口敦子 水族館劇場の美学――「関係性の美学」でも「敵対性の美学」でもなく 藤田直哉 「水」の奇跡 毛利嘉孝 新生果実 村井良子 水族館劇場へようこそ 桑田光平 ジャズと演歌と桃山邑 佐藤良明 黒い翁 安藤礼二 孤独な熾火たちのために──「盜賊たちのるなぱあく」の名残 田中 純 鈴木清『天幕の街』より ▼「盜賊たちのるなぱあく」参画者 会田誠・毛利嘉孝・藤田直哉・野本三吉(加藤彰彦)・鬼海弘雄・岡本光博・葵生川栄・大島幹雄・ボッチン・大坂秩加・尾形一郎/尾形優・津田三朗・渡辺友一郎・映像制作集団 空族・安田登・玉川奈々福・本橋信宏・東良美季・鈴木義昭・伊藤裕作・田中優子・翠羅臼・高沢幸男・荒木剛・田中純 ▼関連書 ▽ 桃山邑[編]『水族館劇場のほうへ』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4873600 ▽ 田中純 『過去に触れる───歴史経験・写真・サスペンス』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4874205 『イメージの自然史──天使から貝殻まで』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4873243 ▽ 尾形一郎 尾形優 『私たちの「東京の家」』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4873707 『沖縄彫刻都市』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4873995 ▽ 高山宏 『夢十夜を十夜で』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4873501
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水族館劇場『横浜寿町公演 FishBone 特別編集号』(2017)(委託販売品)
¥1,430
★ 読者の皆様、書店様へ 本冊子はISBNはついていませんので、一般書店ではご注文できません。 当サイトでは、委託により販売しています。 *会場等では税込1300円で販売しておりましたが、消費税をつけた価格に変更いたしました。ご了承ください。 A4判 並製(中綴じ製本) 44頁 オールカラー デザイン:近藤ちはる 発行:水族館劇場 2017年9月1日 ▼概要 横浜寿町にひと夏かぎり開催された、水族館劇場のヨコハマトリエンナーレ・ヨコハマプログラムの一大ページェントを記録する、るなぱあく総力特集! アウトオブトリエンナーレ 2017.8.3─9.17 「盜賊たちのるなぱあく」 芝居公演 2017.9.1─5 / 9.13─17 「もうひとつの この丗のような夢 寿町最終未完成版」 特設サイト:http://www.suizokukangekijou-yokohama2017.com/ 水族館劇場公式HP:http://suizokukangekijou.com/ グラビアページでは、るなぱあくの全景・全容を紹介。「この丗のような夢」三部作を構成する、三重県芸濃町公演、新宿花園神社公演、それぞれの特集ページも。 21名にのぼる寄稿者による充実のテキストを収め、るなぱあく参画者・役者・スタッフの詳細な紹介文も必見。 ▼目次 道窮まり命乖くも 桃山 邑 どっこい人間節の街 ── 老いていくことの意味 野本三吉 寿町でブルースを 二見 彰 黒い翁(サトゥルヌス)の子供たち ──トリエンナーレを地底から撃つために 田中 純 序破急ならぬ、破序急、そして転々々……旅は続く 淺野幸彦 藝能の根源から 安田 登 地霊と共に生まれ変わる「この丗の夢」 大島幹雄 江戸文化のからくり 田中優子 天幕芝居の原像 翠 羅臼 桃山讃江 内堀 弘 観劇記 ── 水族館劇場「この丗のような夢・全」への返歌 三枝明夫 雑感 水族館劇場と写真家・鈴木 清 ── 夢と現のマージナル 鈴木 光 一九八七年、その頃ぼくは何をしていただろう 那須太一 寿の空をヒラヒラと 秋浜 立 誰のための芸術? 毛利嘉孝 水族館劇場が、地域アートに齎すかもしれないもの 藤田直哉 水族館劇場さんとの関わり 岡本光博 一夏の「幻」を捉えるために。 居原田 遥 楽日、寿町に行ってみよう(かな) 高山 宏 思ふ行くへの …… 。 中原蒼二 編集後記にかえて 矢吹有鼓 執筆者・参画者・役者・スタッフ紹介 ▼「盜賊たちのるなぱあく」参画者 会田誠・毛利嘉孝・藤田直哉・野本三吉(加藤彰彦)・鬼海弘雄・岡本光博・葵生川栄・大島幹雄・ボッチン・大坂秩加・尾形一郎/尾形優・津田三朗・渡辺友一郎・映像制作集団 空族・安田登・玉川奈々福・本橋信宏・東良美季・鈴木義昭・伊藤裕作・田中優子・翠羅臼・高沢幸男・荒木剛・田中純 ▼関連書 ▽ 桃山邑[編]『水族館劇場のほうへ』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4873600 ▽ 田中純 『過去に触れる───歴史経験・写真・サスペンス』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4874205 『イメージの自然史──天使から貝殻まで』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4873243 ▽ 尾形一郎 尾形優 『私たちの「東京の家」』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4873707 『沖縄彫刻都市』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4873995 ▽ 高山宏 『夢十夜を十夜で』 http://www.hatorishoten.co.jp/items/4873501
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石田榮『はたらくことは、生きること──昭和30年前後の高知』
¥3,960
B5判 並製 200頁 本体価格 3,600円+税 ISBN 978-4-904702-62-8 C0072 2016年7月刊行 監修 堀瑞穂 題字 華雪 アートディレクション・デザイン 長尾敦子 *展覧会 Gallery 176 2016年11月6日〜11月23日 「はたらくことは 生きること—昭和30年前後の高知」写真集出版記念写真展 http://176.photos/exhibitions/161106/ ふげん社 2017年4月11日〜29日(予定) *応援サイト https://ikirukoto.tumblr.com/ 推薦コメント掲載者一覧(2016年9月22日現在) 菊田樹子(インディペンデント・キュレーター)/吉岡さとる(写真家 高知在住)/紅露 拓(湘南写真倶楽部)/岡本明才(沢田マンションギャラリー room38)/フランク・リチャード・チェイス/大日方公男(東京新聞・文化部)/辻山良雄(Title)/五坪侑恵(ジュンク堂書店)/田川怜奈(恵文社一乗寺店)/Nahoko Yamaguchi/横山起也(NPO法人LIFE KNIT)/若井浩子(Books and Modern)/尼崎 マツタケ食堂 松井/橋本佳子(映画プロデューサー )/松谷友美(写真家)/山下 豊(写真家)/木村 準(gallery 176)/平林達也(フォトグラファーズ・ラボラトリー)/平間至(写真家)/松田拓巳(North Lake Cafe & Books)/酒居郁二(bistro192)/ヨシダキミコ(ギャラリー 棚元)/中藤毅彦(写真家)/島田潤一郎(夏葉社代表)/小林紀晴(写真家)/タカザワケンジ(写真評論家、ライター)/華雪(書家)/師岡清高(大阪芸術大学 写真学科 教授)/綾 智佳(The Third Gallery Aya)/名久井伴久(日本写真協会会員)/奥野政司(京都写真クラブ)/佐野誠司(株式会社 on and on)/大澤友貴(写真研究)/堀 瑞穂(フォトエディター) *写真集専門サイト「shashasha」での紹介ページ https://www.shashasha.co/jp/book/hataraku-koto-wa-ikiru-koto-work-is-life ▼書評・記事 『東京新聞』 2016年9月4日「アートな本」 「(前略)大人たちは日がな汗まみれで働き、子守や手伝いをする子どもの姿も。そんな暮らしや労働が当たり前だった時代の記録だ。働くことは喜びでも苦役でもあるが、いきることにつながるその姿がまぶしい。」 http://hatoripress.blog.so-net.ne.jp/2016-09-06 『朝日新聞』 2016年9月18日書評 「日曜カメラマンが撮るものといえば、美しい風景や日常のスナップが思い浮かぶ。引き揚げ者からもらったカメラで撮り始めたという90歳の石田榮はしかしし、昭和30年ごろには高知で働く人々を追っている。」 http://www.asahi.com/articles/DA3S12565101.html 高知で暮らす女性たちの応援紙『k+』vol.117 2016年9月22日号 夏葉社 島田 潤一郎|第6回|読む時間、向き合う時間 http://www.kochinews.co.jp/image/media/k_puls_vol117.pdf 『北海道新聞』 2016年9月25日書評 「ごろんとした石灰岩を荷車に積んで坂道を運ぶ男女や浜で地引き網漁に汗を流す漁師など、いずれも厳しい労働現場にあって笑顔が光る。(中略)作品からは被写体との距離の近さが感じられる。戦時中、特攻隊の整備兵だった撮影者の経験が人へのまなざしに表れているように思う。」 http://hatoripress.blog.so-net.ne.jp/2016-09-28 『しんぶん赤旗』 2016年10月2日書評 「(前略)かつて高知の鉱山や漁村、農村などで撮ったネガから約60年ぶりによみがえった写真です。多くが貧しかった時代、それでも生きる喜びにあふれた笑顔がまぶしい。」 http://hatoripress.blog.so-net.ne.jp/2016-10-05 『朝日新聞』2017年4月25日 91歳、60年前に捉えた働く笑顔 アマ写真家、東京で出版記念展 「高知の地で働く人々を温かくとらえた作品郡は、確かな撮影思想と表現に支えられている。同時に、戦後のアマチュア写真の歩みも物語る。」http://www.asahi.com/articles/DA3S12909725.html 『日本カメラ』2017年6月号[今月のPhoto & People] 「長く写真を続けていると、眠ったままのネガが膨大に残るはずだ。ある時、そこに光が当てられ、貴重な時代の記録であることに気づく。(中略)「引越しの度に家人から(60年前に撮った写真のネガの)処分を迫られたが、本能的に引っ越し荷物に入れてきました」と石田榮さんは言う。‥‥」 『高知新聞』2018年1月7日 著者インタビュー掲載 ▼概要 働くことは生きること、 いっしょうけんめい生きること。 戦後まもない高知の鉱山・漁村・農山村で働く人びとのかがやく姿を、鮮やかにとらえたアマチュア写真家の、深い共感のまなざし。 石田榮は、特攻隊を送り出す整備兵をへて、敗戦後、海外引揚者から譲り受けたカメラで写真と出会った。 働いて日々を生き抜くなかで、休みの日、カメラ片手に日曜日でも体を張って働く一次産業の人びとへ会いに通った。 昭和30年前後の5年ほどの間に撮られた写真は、ネガのまま半世紀を超え、人々の笑顔を甦らせる。 [収録テキスト] 私の写真人生 石田榮 切り取られた「昭和」のひとコマ 堀瑞穂(フォトエディター) 白菊──高知海軍航空隊の航空機整備兵として 石田榮 ▼プロフィール 石田 榮(いしだ さかえ) 1926(大正15)香川県綾歌郡に生まれる 1940(昭和15)14歳 株式会社東洋工作所(大阪)において機械見習工 1943(昭和18)17歳 香川県綾歌郡岡田村立青年学校本科繰上卒業 佐世保海兵団に入団、海軍航空整備兵 1944(昭和19)18歳 海軍普通科飛行機整備術練習生終了(102期) 高知海軍航空隊に所属 以降、出水海軍航空隊、河和海軍航空隊、高知海軍航空隊 1945(昭和20)19歳 鹿屋海軍航空隊で特攻機を整備し、特攻隊を送り出す 8月15日 終戦 1947(昭和22)21歳 協和農機株式会社(高知)勤務 1950(昭和25)24歳 旧満州の引揚者から「徳国製」の蛇腹式セミイコンタを入手 1951(昭和26)25歳 結婚 1954(昭和29)28歳 高知の「ソニアフォト」入会 1963(昭和38)37歳 慶應義塾大学経済学部通信制課程入学 1974(昭和49)48歳 大阪商工会議所経営指導員 1986(昭和61)60歳 石田実践経営事務所開設、経営コンサルタント 2012(平成24)86歳 7月 ニコンサロンbis大阪で個展 2014(平成26)88歳 4・7月 ニコンサロンbis大阪と新宿で第2・3回目の個展
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尾形一郎・尾形 優『沖縄彫刻都市』
¥3,740
A5判 並製 160頁(カラー72頁) 本体価格 3,400円+税 ISBN 978-4-904702-48-2 C0052 2015年2月刊行 ブックデザイン 原 研哉+大橋香菜子 ▼書評・記事 『北海道新聞』2015年3月8日、『西日本新聞』2015年3月22日書評 「沖縄はコンクリートブロックの建築物であふれている。加えて彫刻も。本土には見られない独自の建築潮流を、共に建築家、写真家、現代美術家である夫婦が読み解いた。210点の写真と5つの解説文とにより沖縄戦後史の一面を知ることができる。・・・」 『沖縄タイムス』2015年3月21日書評 「本書を手にして、パラパラッとページをめくると、今も現存する懐かしい建物の風景が現れてくる。沖縄の戦後の風景を彩った花ブロックを多用した建物の数々。団塊の世代に属するボクらの風景と言っても過言ではない。 (中略)読者は、自らの復興の空間を重ねながら、今も現存する懐かしい空間と出会うはずである。」(評・ローゼル川田・水彩画家) ▼概要 沖縄はなぜコンクリートブロックで溢れているのか? 写真210点とエッセイでつづる、建築から見たもうひとつの沖縄戦後史。 アメリカ軍統治下の時代に建てられたコンクリートブロックの建物は、沖縄の風土と軍事的な環境が反映された、彫刻的な民家の建ち並ぶ景観をうみだした。 [目次] 沖縄文化地図 序文 1. アメリカ軍が持ち込んだ軍用物資 スパムとコンクリートブロック コンクリートの島 花ブロック 2. 街のあちこちに出現する抽象彫刻 コンクリートブロックの彫刻 亀甲墓とランドスケープ 3. 憧れのコンクリート住宅 モダニズム建築 外人住宅 4. ハイアートが民家になった 木造建築と沖縄の伝統 木造からスラブヤへ 沖縄モダニズムの誕生 離島への伝播 5. 戦争とアニミズムの記憶、革命とプリミティヴィズムの記憶 沖縄構成主義とロシア構成主義 あとがき 英文要約 街で見られる能勢孝二郎の彫刻 参考文献/奥付 ▼プロフィール 尾形一郎 京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科建築計画修了。 尾形 優 東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。 [主な写真集・著書] 『HOUSE』(フォイル、2009年) 『極彩色メキシコ巡礼』(晶文社、2001年)[以下、小野一郎] 『MEXICO: BAROQUE』『MEXICO: HOTELS』『MEXICO: ICONS』(アスペクト、2000年) 『Divine Excess』(Chronicle Books、1996年) 『ウルトラバロック』(新潮社、1995年) 『私たちの「東京の家」』(羽鳥書店、2014年) 公式HP http://yoioo.com/ YouTube: ogata museum https://www.youtube.com/channel/UCwGwwfnxTTRoQ48E1swXMDw
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尾形一郎・尾形 優『私たちの「東京の家」』
¥5,940
B5判変型 上製 160頁(カラー80頁) 本体価格 5,400円+税 ISBN 978-4-904702-47-6 C1070 2014年9月刊行 ブックデザイン 原 研哉+大橋香菜子 【日英併記】 ▼概要 暮らすことは、コンセプチュアルアートのようなもの 異文化の鬩ぎ合いと自然の威力が生みだす、この世の特異地点を求めて── 写真家・建築家・現代美術家である二人が世界から集めてきたイメージは、自宅「東京の家」に再構築され、増殖してゆく。 写真とエッセイでつづる、誰も見たことのない、建築とアートのあいだ。 生きて変容するアートの記録。 ●「東京の家」に集まる世界のイメージ ・ 噴火に消えた中米グァテマラの首都アンティグア ・ 原始宗教が匂い立つメキシコ教会堂のウルトラバロック ・ 欲望うごめく日本のサムライバロックが織りなす迷宮 ・ ナミビアの砂漠に埋もれた鉱山廃墟のドイツ住宅 ・ 要塞のごとき中国の農家と折衷建築の商店街 ・ ギリシャで見つけた「東京の家」は白い鳩小屋 [目次] 序文 撮影することから私たちの家づくりは始まった グァテマラ──巨大地震の記憶を建築現場に重ねる メキシコ──写真が内包する宇宙を建築に変換する 日本──迷宮を大型プリントで再構築する ナミビア──二人の原風景を一つにする 中国──ディスレクシアの世界を鉄道模型で再現する ギリシャ──「東京の家」を再発見する ▼プロフィール 尾形一郎 京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科建築計画修了。 尾形 優 東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。 [主な写真集・著書] 『HOUSE』(フォイル、2009年) 『極彩色メキシコ巡礼』(晶文社、2001年)[以下、小野一郎] 『MEXICO: BAROQUE』『MEXICO: HOTELS』『MEXICO: ICONS』(アスペクト、2000年) 『Divine Excess』(Chronicle Books、1996年) 『ウルトラバロック』(新潮社、1995年) 公式HP http://yoioo.com/ YouTube: ogata museum https://www.youtube.com/channel/UCwGwwfnxTTRoQ48E1swXMDw
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澤田教一『澤田教一 故郷と戦場』
¥4,950
A4判変型 並製 296頁(カラー240頁) 本体価格 4,500円+税 ISBN 978-4-904702-64-2 C0072 2016年10月刊行 ブックデザイン 小川順子 *展覧会情報 青森県立美術館開館10周年記念 「生誕80周年 澤田教一:故郷と戦場」 2016年10月8日〜12月11日 http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/89/ 2017年 IZU PHOTO MUSEUMへ巡回 ▼書評・記事 共同通信/各紙 『東奥日報』2016年12月6日 「澤田教一展」全国最高賞/カタログ展で青森県立美術館写真集 http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2016/20161206020396.asp 『産経新聞』2016年12月31日 ベトナム戦争最前線…34歳で銃弾に倒れたカメラマンの326点 『故郷と戦場』澤田教一 http://www.sankei.com/life/news/161231/lif1612310016-n1.html ▼概要 青森市に生まれ育ち、カメラ店に勤めた米軍三沢基地時代を経て、東京、ベトナム、カンボジアへ 澤田教一が伝える「アメリカの戦争」 青森県立美術館に寄託された約23,000カットにおよぶフィルムや膨大な資料を調査。半世紀近い時をこえて遺されたネガを、高精細デジタルカメラで撮影して甦らせる。カラー、モノクロをまじえて時代を追い、発表カット前後のシークエンスも多数掲載。 青森・三沢に撮られた写真、世界中に配信された電送写真、前線からフィルムを送った封筒、従軍時に持ち歩いた手帖、原稿が掲載された新聞・雑誌、夫人への手紙、「ピュリツァー賞ポートフォリオ」全28点(初公開)など、貴重な資料とともに、澤田の34年の生涯をたどる。 図版327点 寄稿:生井英考、石川文洋 青森県立美術館「澤田教一:故郷と戦場展」公式写真集 *訂正 本書の内容につきまして訂正がありましたのでお知らせいたします。 ご迷惑をおかけしますが、ご参照いただけますようお願いいたします。 『澤田教一 故郷と戦場』正誤表 (2016年10月31日) http://www.hatorishoten.co.jp/sawada_seigo-hyo_201610.pdf ▼プロフィール 澤田教一(さわだ きょういち) 1936年 青森県青森市に生まれる。 1954年 三沢米軍基地内の写真機店で働きながら、本格的に写真を撮り始める。 1961年 米軍将校から譲り受けたライカを携え、プロの写真家として活躍するために上京。同年12月UPI東京支局に入社。 1965年 UPIサイゴン支局写真部に特派員として赴任。9月、代表作となる《安全への逃避》を撮影。この写真で12月、第9回ハーグ世界報道写真展のグランプリを受賞。また同作は、第23回USカメラ賞も受賞。 1966年 《安全への逃避》でピュリツァー賞を受賞。《泥まみれの死》、《敵をつれて》が第10回ハーグ世界報道写真展で第一位、二を受賞。 1968年 UPI香港支局写真部長として転勤。第26回USカメラ賞。 1970年 サイゴン特派員として再びベトナムに赴任。同年10月、カンボジア取材中、プノンペン近郊で銃撃され34歳で死亡。カンボジアを取材した一連の写真で、死後、70年度のロバート・キャパ賞を受賞している。
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MIHO MUSEUM[編]『土偶・コスモス』
¥3,300
SOLD OUT
B5判変型 並製 344頁(カラー184頁) 本体価格 3,000円+税 ISBN 978-4-904702-37-6 C0070 2012年9月刊行 ブックデザイン 有山達也+中島美佳(アリヤマデザインストア) 【日英併記】 印刷・製本 サンエムカラー *展覧会情報 2012年秋季特別展「土偶・コスモス」 MIHO MUSEUM 2012年9月1日~12月9日 http://www.museum.or.jp/modules/im_event/?controller=event_dtl&input%5Bid%5D=78223 *フェア情報 「大縄文展」フェア@ジュンク堂書店池袋本店4F (2012年10月9日終了) ▼書評・記事 『日本経済新聞』2012年9月23日 『東京新聞』2012年9月23日 『読売新聞』2012年9月30日 NHK(Eテレ)日曜美術館「土偶~1万年前のアート誕生~」 2012年10月14日(日)朝9:00~10:00 再放送:10月21日(日)夜8:00~9:00 『芸術新潮』2012年11月号「大特集 縄文の歩き方」 ▼概要 土偶大集合 みみずく、遮光器、十字形、ハート形、河童形──縄文15000年の想像力 国宝3点・重要文化財21点を含む、土偶・土器、総数320点 現代人の魂を揺さぶる土偶のたくましい生命感に迫る MIHO MUSEUM 「土偶・コスモス展」公式カタログ 本書は、2012年9月1日より開催のMIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市)秋季特別展「土偶・コスモス」の公式カタログを兼ねた書籍です。約150にのぼる所蔵者の協力によって実現した本展覧会は、縄文土偶の展示としてはかつてない規模を誇り、全国の土偶が一挙に大集結します。国宝3点・重要文化財21点を含む土偶約220点、縄文土器等もあわせ総数約320点にのぼる貴重な展示を1冊の本にしました。 2009年に大英博物館で開催された「The Power of Dogu」展、東京国立博物館で行われた帰国展には大勢の観客が訪れ話題になりましたが、今年に入って新たに、土偶としては4点目の国宝が指定されるなど、縄文土偶の注目度は非常に高まっています。その高まりに充分に応えるのが、本展覧会および本書です。 第1章のカラー図版ページでは、これまで資料的にしか見られることのなかった土偶の姿かたちを、写真家・藤森武氏による撮りおろし写真によって新たな角度から浮き彫りにします。また、実際の展示室をめぐるように図版が並び、個別作品の解説だけでなく、テーマをとらえながら変遷をたどり、時期によってまったく異なるこだわりや、地域を超えて共有される縄文人の感覚を追体験できる充実の構成となっています。 第2章では、国内各地の考古学専門家が集結し、あまり試みられたことのなかったアプローチで、最新の研究成果をとりこみながら、土偶の多彩な有り様を紹介します。 第3章では、縄文考古学の第一人者である小林達雄氏(國學院大學名誉教授)をはじめ、「土偶」展の発案者でもあるニコル・クーリッジ・ルーマニエール氏(大英博物館キュレーター)による論考など4本をそろえ、土偶の様々な拡がりを提示します。 [主要目次] 土偶・コスモス 辻 惟雄(MIHO MUSEUM館長) 遺跡地図/年表 第1章 土偶・コスモス 1 縄文土偶──物語性の造形 2 五体を揃え、女性らしくなる土偶 3 壊された土偶 4 さまざまなポーズ、異形のものたち 5 意味を持つ数 6 多様化する土偶と遮光器土偶の展開 7 西日本の土偶 8 縄文ランドスケープ “大湯環状列石” 9 ストーンサークルと「第二の道具」 10 縄文に魅せられた現代文化人 第2章 数字からみる土偶 1 土偶の種類/ 2 出土状況/ 3 出土点数/ 4 大きさ/ 5 壊れ方/ 6 色彩 第3章 土偶の世界 1 縄文土偶の誕生、そして大変身 小林達雄 2 縄文文化における数の観念 西田泰民 3 西アジアの土偶 泉 拓良 4 現代の土偶現象 ニコル・クーリッジ・ルーマニエール 遺跡一覧/出品目録
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港千尋『掌の縄文』
¥4,400
B5判変型 上製 112頁 ダブルトーン印刷 本体価格 4,000円+税 ISBN 978-4-904702-32-1 C0072 2012年3月刊行 ブックデザイン 有山達也+中島美佳(アリヤマデザインストア) 印刷・製本 サンエムカラー 【日英併記】 ▼書評・記事 ▼概要 縄文に触る なで、さすり、つかみ、かかえ、もちあげる ── 5000 年の時を超えて蘇る土器・土偶の表情 人の手に抱かれた縄文土器・土偶の写真集。 写真家・港千尋が目を奪われた、土器を素手で持つ光景。見られるための展示品ではない、触られるために存在する土器や土偶の表情を、人の手とともに浮かびあがらせる。収録テキスト「抱かれた時間」では、岡本太郎が撮った、掌にのる縄文土器の写真を紹介。クロード・レヴィ=ストロースが縄文について語った唯一の文章「縄文展カタログ序文」(1998年、パリ日本文化会館にて開催)も再録する。 ▼プロフィール 港 千尋(みなと ちひろ) 1960年神奈川県生まれ。大学在学中に南米各地に滞在して以来、これまで赤道や大西洋など世界各地の自然と文化を対象に撮影してきた。主著『記憶──「創造」と「想起」の力』(講談社、1996)でサントリー学芸賞、展覧会「市民の色chromatic citizen」で第31回伊奈信男賞を受賞(2006)するなど、テキストとイメージの両面で創作を続けている。2007年には第52回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展日本館コミッショナー、2008年には『HIROSHIMA 1958』(インスクリプト)の編集とキュレーションを務めるなど、幅広く活躍。主な写真集に『瞬間の山──形態創出と聖性』『文字の母たちLe Voyage Typographique』(以上インスクリプト、2001、2007)。近著に『レヴィ=ストロースの庭』(NTT出版、2008)、『書物の変──グーグルベルグの時代』(せりか書房、2010)、『パリを歩く』(NTT出版、2011)など。現在、多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授、同芸術人類学研究所所員。
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松本典子『野兎の眼』
¥3,740
◇ ◇ サイン本をお送りします ◇ ◇ B5判変型 並製 104頁 本体価格 3,400円+税 ISBN 978-4-904702-21-5 C0072 2011年4月刊行 ブックデザイン 有山達也+中島美佳(アリヤマデザインストア) 印刷 サンエムカラー 製本 新日本製本 ▼書評・記事 『産経新聞』2011年4月23日 「意外なほど、肖像は少ない。半分以上は情景だ。メトロノーム、枯れた花、窓の外の雨…。時の流れを印象づけるモチーフが多い。写真集の終盤、幼い娘の写真にページを繰る手を止める。1歳半ぐらいだろうか。14歳だった少女と見比べて、つい笑みがもれる。みずみずしさにあふれた、労作にして秀作」。 『信濃毎日新聞』2011年5月1日 「彼女自身を捉えた写真は半分に満たない。色鮮やかな花や草木、緑豊かな山と海、空、飼い犬、友達、笑顔の家族、自宅の畳や壁時計…。彼女を包み込み、見守り、育んだ人と世界がそこにある。(…)100ページほどの写真集に、小さくて大きなドラマが収められている」。 『野兎の眼』 紹介ブログ 弐代目・青い日記帳 野兎の眼 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2481 ▼概要 「これから10年写真を撮らせて」 奥吉野の村の秋祭りで出会った14歳の少女を、10年かけて撮り続けた91枚の写真。まっすぐなまなざしを持った少女が、思春期をへてやがて大人になり母となる過程を、吉野の風景や日常の断片とともに鮮やかに映しとる。 寄稿:飯沢耕太郎 「共感覚の震え」 ▼プロフィール 松本典子(まつもと のりこ) 1970年、東京生まれ。自由の森学園高等学校、和光大学人文学部芸術学科卒業。インターメディウム研究所修了。第14回写真「ひとつぼ展」グランプリ受賞。写真集『うさぎじま』(早川書房、2007年)──広島県の大久野島、沖縄県のカヤマ島に棲む野生化したカイウサギたちの姿と植物、風景を撮った写真集。写真絵本『うさぎ うさぎ こんにちは』(『こどものとも 0.1.2』福音館書店、2011年)。 作家HP http://microcosmos.format.com/ *個展 「野兎の眼」東京展 2012年3月13日(火)~3月25日(日) 会場 CROSSROAD GALLERY (新宿区四谷) *パネル展示 吉祥寺ブックスルーエで『野兎の眼』のパネル展示を行いました。 期間 2011年4月1日~4月30日
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永禮賢『mind encode』
¥4,180
B4判変型 上製 72頁 本体価格 3,800円+税 ISBN 978-4-904702-07-9 C0072 2010年3月刊行 ブックデザイン 大西隆介(direction Q) 印刷 サンエムカラー 製本 新生製本 ▼書評・記事 『産経新聞』2010年4月10日 13面「産経書房」 アサヒカメラ.net 新刊ブックガイド 『季刊プリンツ21』2010年春号 新刊紹介 Visual Books 4 『カメラ日和』2010年7月号 PRESENT! PHOTO GRAPHICA VOL.19 (MdN) 最新写真集評 選者・沖本尚志 『アサヒカメラ』2010年6月号「世界観を写す圧縮された記号」(インタビュー:赤坂英人) 『メンズノンノ』 2010年7月号「旅々カメラ vol.43」 ▼概要 生の不思議さと美しさ 死を孕んだ静謐さ 永禮 賢 待望の最新写真集──好評を博した『birds of silence』に続く第2作。 世界の小さな断片から編み続けられる、新たな世界。 ▼プロフィール 永禮 賢(ながれ さとし) 1975年 青森生まれ 1997年 日本写真芸術専門学校報道写真科卒業 1999年 東京綜合写真専門学校研究科修了 第1回富士フォトサロン新人賞奨励賞 2001年 写真展 ニコンサロンJuna 21 / 東京 2005年 写真集 『birds of silence』 第8回新風舎・平間至写真賞大賞受賞 LAUS award '05 Graphic Communication部門入賞 2006年 COMMANDE M/Aフォトグラファー賞準グランプリ 第32回木村伊兵衛写真賞最終ノミネート 2009年 写真事務所 株式会社Fuse設立 現在、作品制作を中心に雑誌や広告、CDジャケット等の撮影で幅広く活動 *個展 2011年4月29日(金・祝)~5月30日(月) Satellite サテライト(岡山市) 2012年3月9日(金)~3月31日(土) YOKOI FINE ART(港区東麻布)
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