-
工藤庸子×蓮實重彦『〈淫靡さ〉について』はとり文庫005
¥1,430
A6判並製(文庫判) 240頁 本体価格 1,300円+税 ISBN 978-4-904702-67-3 C0095 2017年7月刊行 デザイン 原研哉+中村晋平+大橋香菜子 ▼概要 三島由紀夫賞受賞『伯爵夫人』の衝撃から1年──"作者"と、『論集 蓮實重彥』の編者が織りなす対談集。2016年7月と12月に、工藤庸子編『論集 蓮實重彥』(羽鳥書店)と工藤庸子『評伝 スタール夫人と近代ヨーロッパ』(東京大学出版会)の刊行記念として行われた二つの対談。ともにフランス文学研究の第一線にあり元同僚でもある二人が、女性・フィクション・大学を軸に、近代から現代を縦横に語る。工藤庸子渾身の書下ろし『伯爵夫人』論も収録。 ▼著者 工藤庸子(くどう ようこ) フランス文学者。東京大学名誉教授。『論集 蓮實重彥』(27人の「非嫡出子」による蓮實重彥論)の編者。三部作『ヨーロッパ文明批判序説』『近代ヨーロッパ宗教文化論』『評伝 スタール夫人と近代ヨーロッパ』(2003, 2013, 2016、いずれも東京大学出版会) 蓮實 重彥(はすみ しげひこ) フランス文学者、文芸批評家、映画批評家、小説家。第26代東京大学総長、同大学名誉教授。 ▼目次 Introduction にかえて──功成り名を遂げた元総長がなぜ? というごく自然な疑問をめぐるKYの独り言 工藤庸子 【対談】『論集 蓮實重彥』についてお話させていただきます 【対談】女性・フィクション・大学──スタール夫人×伯爵夫人 伯爵夫人のために──フィクション・映画・幽霊 工藤庸子 Conclusion にかえて──ちょうどそのときたまたまそこにいてくれたことの淫靡さを言祝ぐ 蓮實重彥
MORE -
梅原真・原研哉『梅原デザインはまっすぐだ!』(はとり文庫001)
¥770
A6判 並製 136頁 本体価格 700円+税 ISBN 978-4-904702-23-9 C0070 2011年6月刊行 ブックデザイン 原 研哉+中村晋平 印刷・製本 大日本法令印刷 ▼概要 グラフィック・デザイナーの梅原真、原研哉による対談。 土佐を拠点に活躍する梅原真の仕事をまとめた『ニッポンの風景をつくりなおせ』刊行記念として2010年7月に行われた公開対談では、10年来の友人でもある “芸風”のちがうデザイナー同士の息のあった掛け合いが会場を魅了。 収録:2010年7月20日(青山ブックセンター本店) [目次] ミツバチにつなげてもらった縁 ひらひらします──砂浜美術館 漂流物展 島じゃ常識・さざえカレー さざえカレー後日談 なぜ、さざえ? 漁師が釣って、漁師が焼いた “確信”以前と以後? 高校・大学時代 テレビの仕事 デザイナーへの道のり アメリカ遊学からデザイナー初仕事へ アカンヤンカ 84はちよんプロジェクト ローカルとデザイナー 日本というローカル 日本の「本当」を探す 抽選会 質疑応答 嘆いていてもアカンヤンカ 本質だと思えば、それはやがてやってくる 梅原真を飛ばす風 人生相談? 東京のデザイン・デザイン。 梅原 真 ▼プロフィール 梅原 真(うめばら まこと) グラフィックデザイナー、武蔵野美術大学客員教授。1950年高知市生まれ。1972年、大阪経済大学経済学部を卒業後、高知に戻りRKCプロダクション美術部に入社。日本テレビで研修の後、スタジオの大道具担当に。25歳の時、スペインへ渡り休職。1979年、退職後アメリカ大陸を横断。サンフランシスコ滞在を経て帰国。1980年梅原デザイン事務所設立。土佐を拠点に、一次産業再生をテーマとして全国で活動中。 NPO 84はちよんプロジェクト 代表。http://www.kochi-84project.jp/ 2011年より、秋田県イメージアップ戦略アドバイザーをつとめる。 [著書]『ニッポンの風景をつくりなおせ── 一次産業×デザイン=風景』 公式HP http://umegumi.jp/
MORE -
小野智美『女川一中生の句 あの日から』(はとり文庫004)
¥1,100
★現在、重版製作中です。 重版に伴い、3月中旬より本体価格を900円から1,000円に改定させていただきます。 A6判 並製 160頁 本体価格 1000円+税 ISBN 978-4-904702-36-9 C0030 2012年7月刊行 ブックデザイン 原研哉+中村晋平+大橋香菜子 印刷・製本 サンエムカラー ▼書評・記事 『本の雑誌』 2013年7月号 久田かおりさんが「会いたいけど会えない小説ガイド」で紹介してくださいました。「フタをして忘れようとしていた心の痛みを17文字に込めて吐き出した彼らの明日の幸せを祈らずにはいられない。(中略)ただ、ただ、一人でも多くの人に、この一冊を届けたい、そう思う」。 http://www.webdoku.jp/honshi/2013/7-130603174000.html ▼概要 景色が一変した故郷、女川町 五七五にこめる中学生たちの想い 津波が町を襲ったあの日から──2011年5月と11月に、宮城県女川第一中学校で俳句の授業が行われた。家族、自宅、地域の仲間、故郷の景色を失った生徒たちが、自分を見つめ、指折り詠んだ五七五。記者として編者は、友や教師や周囲を思いやり支えあう彼らの姿、心の軌跡を丹念にたどる。 記者である編者は、生徒たち一人ひとりと対話を重ね、彼らの俳句を紹介する記事を執筆した。2012 年1 月13 日~4 月13 日に朝日新聞宮城版に連載された記事の全文、および女川一中の担当教諭の寄稿、記事の後日談などの書き下ろし文章も収録。 [目次] はしがき (生徒たち22名の句の紹介)*当サイトではお名前をふせています 俳句で鍛え上げられた言葉 佐藤敏郎教諭「十五の心 国語科つぶやき通信」 大内俊吾校長の式辞 阿部航児さんの答辞 世界を駆けめぐった 最後の教材「レモン哀歌」 父と娘の15カ月 2度目の春 共振共鳴した日々を刻む すべては五七五の中に 佐藤敏郎 編者あとがき ▼編者プロフィール 小野智美(おの さとみ) 朝日新聞記者。1965年名古屋市生まれ。88年、早稲田大学第一文学部を卒業後、朝日新聞社に入社。静岡支局、長野支局、政治部、アエラ編集部などを経て、2005年に新潟総局、07年に佐渡支局。08年から東京本社。2011年9月から仙台総局。宮城県女川町などを担当。東松島市在住。著書に『50とよばれたトキ──飼育員たちとの日々』(羽鳥書店、2012年)。 *プロフィールは刊行当時(2020年現在、東京本社勤務)
MORE -
高山宏『夢十夜を十夜で』(はとり文庫003)
¥1,650
A6判 並製 312頁 本体価格 1,500円+税 ISBN 978-4-904702-30-7 C0070 2011年12月刊行 ブックデザイン 原研哉+中村晋平+大橋香菜子 印刷・製本 大日本法令印刷 *重版に際しまして、本体価格の変更をさせていただきました。1300円から1500円となります。ご了承ください。 (市場に流通している初版は1300円のままです。価格は、本体に記されているバーコードと本体価格表記に応じます) ▼書評・記事 ▼概要 大冊『新人文感覚』全2巻『風神の袋』『雷神の撥』に続く、高山宏の新境地。 学生たちと読み解く夏目漱石『夢十夜』の世界。書き下ろし300枚。驚きの想像力を発揮する学生たちと教師・高山宏との白熱コラボレーションが、 漱石研究へ新たな一石を投じる。 ▼プロフィール 高山 宏(たかやま ひろし) 1947年、岩手県久慈市生まれ。現在、大妻女子大学比較文化学部教授。 1968年刊行の『観念史事典』に魅了され、学の行き詰りがどういう感覚のどういう人々によって突破されるかの構造と歴史を追うのに夢中となり、結果的に領域横断的試みを続けるもの書きの一人となる。翻訳の質量は伝説的で、本人自身は翻訳家、最近はアート(Art/Ars)の人としての自覚が強い。別名学魔。 著訳書多数。代表作と本人信じるのは依然として「アリス狩り」4部作『アリス狩り』『目の中の劇場』『メデューサの知』『綺想の饗宴』(青土社)。翻訳ではロザリー・L・コリー『パラドクシア・エピデミカ』(白水社)。2011年に、合計2000頁近くにおよぶ大冊『新人文感覚』全2巻、『風神の袋』『雷神の撥』を刊行(羽鳥書店)。 高山 宏 『新人文感覚』全2巻 学魔・高山宏のここ15年間の集大成。全2巻、原稿枚数3500枚、図版840点。 数枚のエッセイから、60枚におよぶ論考まで、各87本収録。 『新人文感覚1 風神の袋』 『新人文感覚2 雷神の撥』
MORE -
三瀬夏之介・池田学『現代アートの行方』(はとり文庫002)
¥770
A6判 並製 128頁 本体価格 700円+税 ISBN 978-4-904702-24-6 C1071 2011年6月刊行 ブックデザイン 原 研哉+中村晋平 印刷・製本 大日本法令印刷 ▼概要 同じ1973年生まれの作家、三瀬夏之介と池田学による初顔合わせ対談。スケールの大きさで比較されることも多い二人が、初画集をほぼ同時に刊行。池田学が文化庁研修制度でカナダへ旅立つ直前に実現した公開対談では、二人の作風の違いや、意外な素顔がつぎつぎと明らかに。 収録:2011年1月14日(紀伊國屋サザンシアター) [目次] 1973年生まれの世代 高校教師時代 フィレンツェ研修の1年間、そして山形へ アウトドア派 絵の描き方 なぜ僕と話してみたいと?[学→夏] 肩書きは何?[夏→学] 「日本画」についてどう思う?[夏→学] 卒業後の生活のことは?[夏→学] 法廷画と自作との関係は?[夏→学] 画材は何を使っている?[学→夏] 絵に登場するモチーフの意味は?[学→夏] 白の部分はどうやって決めるの?[夏→学] どんなふうに制作しているの?[夏⇔学] 作品のサイズや絵肌については?[夏→学] 画集製作で大変だったことは?[学→夏] 2年かけて完成ってどんな感じ?[夏→学] 趣味は?[学→夏] ファミコンやった?[夏→学] なぜカナダ?[夏→学] 絵を描く理由は?[夏⇔学] あとがき 三瀬夏之介 あとがき 池田 学 ▼関連書籍 三瀬夏之介『冬の夏』 池田学『池田学画集1』
MORE