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松浦寿輝『波打ち際に生きる』

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四六判 上製 168頁
本体価格 2,200円+税
ISBN 978-4-904702-40-6 C1095
2013年5月刊行
ブックデザイン 原研哉+大橋香菜子

印刷 精興社
製本 牧製本印刷

▼書評・記事
『読売新聞』 2013年6月2日書評
「「波打ち際に生きる──研究と創作のはざまで」と題する講演では、研究よ創作、教師と学生など様々な「波打ち際」のような場所で仕事をしてきた著者の東日本大震災後の思いもかたられている」。

『毎日新聞』 2013年6月30日書評
「詩人であり小説家であり批評家である著者は昨年3月、定年まで7年を残して東京大学の教壇を去った。その際におこなった「退官記念講演」と「最終講義」をまとめた本だが、柔軟かつ強靭な知的刺激に満ちている」。

▼概要
詩人・小説家・批評家・研究者
松浦寿輝は、どのようにして成ったか

東京大学で教鞭をとりながら、詩人・小説家・批評家として活躍してきた著者の「東京大学退官記念講演」(2012年1月16日)と「東京大学最終講義」(2012年4月26日)を一冊にまとめる。巻末には、著者のコメント付き著作一覧を収録。

東京大学退官記念講演 「波打ち際に生きる──研究と創作のはざまで」
「波打ち際の心もとなさ」という感覚を手がかりに、これまでの仕事の流れを振り返り、貫いてきたものを考える。

最終講義 「Murdering the Time──時間と近代」
近代以降の重要なテクストに時間の主題がどのように現れているかを分析し、「時間システム」の拘束とそこからの解放の欲求という葛藤の構図を炙り出す。

松浦寿輝著作一覧──著者自身によるコメント

▼プロフィール
松浦寿輝(まつうら・ひさき)
1954年東京生まれ。作家、詩人。1988年に詩集『冬の本』で高見順賞、95年に評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、2000年に小説『花腐し』で芥川賞、05年に小説『半島』で読売文学賞を受賞するなど、縦横の活躍を続けている。東京大学名誉教授。

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