鴻池朋子『Tornado Hunting』(委託販売品)

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当サイトでは、委託により販売しています。

A4判 並製 22頁 オールカラー
本体価格1500円+税
(本サイトでは税込1620円に送料100円を頂戴します)
発行:ミミオスタジオ
2017年10月

鴻池朋子の米国カンザスでの、旅と展覧会の様子が、写真とテキストの冊子となりました。

「Temporal Turn 現代アジアにおける芸術と思索」展
カンザス大学スペンサー美術館(アメリカ)
2016年11月10日〜2017年3月12日

(下記本文より抜粋)
...眺めていると、あるはずのない人の形がジオラマ中央に見えた。動物剥製しかいないのに、どういうわけか私はその構図の中心に人影を幻視してしまうのだ。だから展示は、試しにリアルな子どもの脚の形を鎮座させてみようと。そうしたら多分、この博物館は「完成」する。
ウインドウの中は古い合成樹脂のような化学物質の匂いがピリピリと鼻についた。そして子どもの下半身を泉の縁に腰掛けさせる。腰の断面には材質が剥製とグラデーションするように狼の毛皮を巻きつけた。すると、その場所はまるで100年もの長い間、ずっと剥製たちがこの作品のために空けておいてくれた「王座」のように見えた。うっとりする光景だろう。
ところが私は、設置後いやーな気分に取り憑かれた。博物館というものが隠喩していたことを露見させてしまったような、批判めいた哲学的な匂いが立ち込め、カラッとしないのだ。カラッとしないから、知的なセンチメンタルに引き寄せられてしまい、面白い展示なのにバカっぽい強度がでない。しかもそれを修正できない。その後も嫌な気持ちは尾を引いた。もうこういう誰かがやったような手口はやめよう。...

▼プロフィール
鴻池 朋子(こうのいけ ともこ)
1960年秋田市生まれ。東京芸術大学日本画専攻卒業後、玩具と雑貨の企画、デザインの仕事に携わり、その後絵画、彫刻、アニメーション、絵本などの手法を駆使したインスタレーションで現代の神話を描き続ける。近年では、海外でのグループ展の他、ワークショップも国内外で多数開催。秋田では「東北を開く神話展」、人間と野生の境にある秋田県森吉山避難小屋での「美術館ロッジ」、歴史には記されない現代の民俗を記録する「物語るテーブルランナー」などの継続的なプロジェクトを行い、一方で、開発と地形の問題からパブリックアートの制作を続ける。

鴻池朋子 公式HP 
http://tomoko-konoike.com/
VOLCANOISE 
http://www.volcanoise.com/


▼関連書 鴻池朋子

『インタートラベラー 死者と遊ぶ人』
http://www.hatorishoten.co.jp/items/4868936
『焚書 World of Wonder』
http://www.hatorishoten.co.jp/items/4873345
『根源的暴力』
http://www.hatorishoten.co.jp/items/4874177
『どうぶつのことば──根源的暴力をこえて』
http://www.hatorishoten.co.jp/items/4835702

¥ 1,720

※こちらの価格には消費税が含まれています。

※この商品は送料無料です。

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