『大神宮の森へ』は羽鳥書店の企画・編集により、安房大神宮の森コモンプロジェクト[編]とし、広く一般に向けた雑誌として年に2回発行してまいります。有機土木ライブラリーは一般社団法人地球守・有機土木協会による発行、実用・専門的な書を刊行するシリーズで、羽鳥書店が製作協力し発売を担わせていただきます。いずれも高田宏臣氏(一般社団法人地球守・有機土木協会代表理事、安房大神宮の森コモンプロジェクト主宰)の活動を核としています。
刊行記念イベント情報
『大神宮の森へ』と有機土木ライブラリーの創刊記念として、2025年12月25日(木)19時より、紀伊國屋ホール(紀伊國屋新宿本店4F)にて、高田宏臣氏と中島岳志氏のトークイベントを開催します。
*紀伊國屋書店での告知およびチケット発売開始は2025年10月22日です。
『大神宮の森へ 1』 安房大神宮の森コモンプロジェクト[編]
土地に根ざした暮らしのための雑誌
[2025年秋冬]創刊第1号(年2回発行)
★ 2025年12月上旬刊行予定 ★
有機土木ライブラリー1 『コモンズの新たな地平──安房大神宮の森から』
高田宏臣・小倉沙央里[著]
★ 2025年11月下旬刊行予定 ★
有機土木ライブラリー創刊にあたって
一般社団法人 地球守・有機土木協会 代表理事 高田宏臣
私たちが提唱・実践する「有機土木」は、先人たちが世代を重ねて謙虚に自然の一員として積み上げてきた、環境を育みながら大地に手を加えてゆく、その知恵と姿勢に基づく技術と思考の体系化を目指すものであります。
有機土木を多くの方に理解していただき、社会に広めてゆくため、このたび、地球守・有機土木協会にて、出版社羽鳥書店の全面的な賛同と協力のもと、「有機土木ライブラリー」を創刊いたしました。
ライブラリーでは、有機土木の具体的な実践例、調査報告、設計計画事例などを順次取り上げていきます。
普遍的な自然の法則や生きものとしての人のあるべき姿から乖離してしまった現代土木を見直し、伝統的な土木(本来の土木)の技と知恵、その環境上の意味を掘り起こし、現代社会に取り戻してゆく。これらのきっかけとなるよう、一冊一冊、刊行してまいります。
自然環境、その中で命をつないできた人を含めた生きものの世界は、無限の複雑な秩序とバランスで成り立っています。しかし、専門家が長年警鐘を鳴らしつづけてきた今では、多くの人が、後戻りできないまでに人間が短期間で地球を変えてしまったことに気づいているはずです。進歩や改革といった旧来の発想では、問題はもはや解決しません。
人間、そして地球の未来を開くためには、これまでの矛盾多き文明をつくり上げてきた近代社会、現代科学の思い込みを捨てること、自然界での人間上位の発想から脱却し、自然の仕組みやプロセスを活かせる生き方、向き合い方を再確認し、そこから学び直すことが必要です。
有機土木ライブラリーがそれぞれの土地において各々の風土を育み、健康で安心できる環境と温かい社会を取り戻すために役立てられることを目指し、力を尽くします。