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★2025年12月下旬刊行(Web予約は先行して送付)
★地球守・有機土木協会の会員には機関誌として1冊進呈
★『大神宮の森へ』Instagram公式アカウント @daijingu_forest_magazine
土地に根ざした暮らしのための雑誌
[2025年秋冬]創刊第1号(年2回発行)
◉公式Web購入特典:オリジナル栞付き
A5判(縦組)・並製・168頁
ISBN 978-4-904702-94-9 C0051
本体価格2,500円+税
印刷・製本:大日本法令印刷
ブックデザイン:村上亜沙美
*本体価格の内1,000円は安房大神宮の森コモンプロジェクトの活動支援に充てられます。
▼概要
房総半島最南端にある55haの「安房大神宮の森」を整備し再生する活動を紹介しながら、古の人の営みの知恵を知り、森や海、土や木や水とともに生きる楽しさと面白さを発掘する。さまざまな分野の執筆者による多彩な文章を収録。
一般社団法人地球守・有機土木協会(代表理事・高田宏臣)の広報誌も兼ね、地域の環境上の要となる場所(コモンズ)の守り方や、継いでいくために大事な「土中環境」の視点と、具体的な方法である「有機土木」も紹介する。
▼内容構成
以下の5つの章より構成。
安房大神宮の森の整備活動のことや古の暮らしの名残や技の発見、森の未来像を長期的に紹介する「安房大神宮の森へ」、森を介してさまざまな人と場所とをつないでいく「焚き火をかこんで」、土中環境の視点と有機土木の活動とそこから広がる多様なテーマを伝える「生きものとしての土木」、土中環境の視点を通して目に留まった書物から文章を紹介する「書を捨てよ森へゆこう」、房総半島南端の人々の声を聞く「半島の海街から」。
▼目次
有機土木と「安房大神宮の森コモンプロジェクト」 高田宏臣
安房大神宮の森へ
安房大神宮の森コモンプロジェクトの歩み1
房総半島最南端の森──整備の始動と縄文小屋づくり 高田宏臣
[コラム]沖ノ島の台風被害
〈大神宮の森〉と「生きものとしての土木」 中村桂子
小川誠さんの「稲の多年草化栽培」 高田宏臣
安房の歴史と〈大神宮の森〉 愛沢伸雄
館山まるごと博物館1 逆さ地図の視点で地域を見てみよう 池田恵美子
[コラム]布良という聖地──画家に愛された神話の漁村 池田恵美子
焚き火をかこんで
コモンズは人間だけがメンバーではない 中島岳志
ことばの森1 こんもり 佐藤良明
風景から人へ、人から風景へ 小森はるか
想像力 鴻池朋子
生きものとしての土木
土中環境から見た「土葬」 高田宏臣
うんこも死体も土に還そう──有機物を循環させる 伊沢正名×高田宏臣
山岳エリア大規模工事のリスクと潜在水脈の重要性
──長崎県の高規格道路計画における「土中環境」調査より 高田宏臣
書を捨てよ森にゆこう
書物からの引用アンソロジー マザーツリーからウミガメまで
半島の海街から
アルカディアに住む 込山敏郎
[コラム]房州のヒト・コト・モノ1 沖箱 前田宣明
房州に根ざして枝葉を伸ばす1
「きすがうら」のこと──小泉丹と滴水居 前田宣明
[コラム]布良のウミガメ
▼編者紹介
安房大神宮の森コモンプロジェクト
房総半島最南端に位置する55haの「安房大神宮の森」を整備し再生する活動を進めるプロジェクト(2024年発足)。森をコモンズ(共有財産)として未来につないでいくことを目的としている。土中環境の視点から自然を傷めない伝統的な工法を使う「有機土木」を提唱し実践する高田宏臣(一般社団法人地球守・有機土木協会代表理事)が主宰をつとめ、協会や高田造園設計事務所のスタッフをはじめ、地域の内外から多くの協力者が参加し、推進している。サポーターの一員である羽鳥書店編集部の矢吹有鼓が雑誌編集人を担当。
▼緒言より
太平洋に張り出した千葉県の房総半島最南端、安房国一の宮である安房神社の周辺は古くは大神宮村と呼び、そして今でも館山市大神宮という地名で呼ばれています。2023年末、大神宮の約55ヘクタールの山域を、私は仲間とともに融資を受けて取得しました。奇跡的に一人の所有者によって守られてきた土地が手放され、誰の手にわたるか知れない状態だったのです。大神宮一帯は起伏豊かな森に覆われており、この山域を私たちはいつしか「安房大神宮の森」と呼ぶようになりました。
安房大神宮の森はもともとは安房神社の御神域です。この森は、地域の大切な水源であり、川や海にいたる豊かさの源であり、安房神社に関係する方々を起源として、子孫代々が暮らし、守ってきた山域でした。近年は人の手が入らず台風で荒れたままの状態でしたが、数千年にわたる営みは、山中に埋もれた古道や水路堀や田畑の痕跡、土葬墓跡などから推しはかることができます。
豊かな命の営みを支え続けてきた大神宮の森を守り、未来につなぎたい。そんな思いでこの広大な土地を購入しました。「購入」したと言えども、私たちにはこの土地を「自分たちのものとして所有する」という考えは全くありません。「いっときだけ預かり、育み、そして未来に手渡す」ために、土地取得と同時にこうした環境上大切な地を守りつなぐための新たなコモンの仕組みを模索するべく、「安房大神宮の森コモンプロジェクト」を立ち上げました。(...)
──「有機土木と「安房大神宮の森コモンプロジェクト」」(高田宏臣/一般社団法人 地球守・有機土木協会代表理事)
▼関連書籍
有機土木ライブラリー 1 『コモンズの新たな地平──安房大神宮の森から』
https://www.hatorishoten.co.jp/items/122335317
有機土木ライブラリー 1 と創刊セット販売【送料無料】
https://www.hatorishoten.co.jp/items/122336294
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