桃山邑[編]『水族館劇場のほうへ』

B5判変型(H224×W182) 上製 452頁(カラー32頁) 
本体価格 5,800円+税
ISBN 978-4-904702-41-3 C0074
2013年6月刊行
ブックデザイン 近藤ちはる(UltRA Graphics)

印刷 精興社
製本 牧製本印刷

*公演情報

*トークイベント (終了しました)
大島幹雄×桃山邑「サーカスと藝能」
古書ほうろう 2015年9月18日
http://horo.bz/event/oshimamikio-momoyamayu20150918/

▼書評・記事
『文学』 2013年7・8月号〈特集:浅草と文学〉(岩波書店)
冒頭に「水族館劇場座主桃山邑に」と掲げた、高山宏先生の寄稿 「「尖端的だわね。」──『浅草紅団』の〈目〉」 が掲載されています

『西日本新聞』2013年8月11日書評
「本を閉じても心はまだ水族館劇場の世界を漂って、まるで、昼と夜が交差する一瞬の逢魔が刻の人さらいにあったよう。切ない懐かしい危うい心模様なのだ。」(評者 姜信子)

『東京新聞』2013年12月29日「2013 私の3冊」
姜信子「今年一番の不穏の書。この世のはずれの河原から逢魔が刻(とき)の幻のようにやってくる野外劇集団「水族館劇場」。その二十五年の道のりはまるで一瞬の夢みたいで、せつなくて、禍々しくて、人をかどわかしたり、ひそかに世界を揺さぶったり」

『本の雑誌』2014年1月特大号「2013年度 私のベスト3」 
「この人たちのテント芝居を昔から見ていた。大仕掛けも、いかがわしさも、まるで祭りの見世物小屋のようで、終われば蜃気楼のように消えていく。でも、その人たちと挨拶一つしたことがない。テントはこの世の外のことなのだ。それがまるごと本になった。なんと無粋と思ったが、それでも読めばやはり面白い。一夜、途方もない物語を聞くようであった」(内堀弘)

▼概要
此の世の外へこぼれてゆけ ! !
巨大な特設テント劇場で催される吃驚カーニヴァル
来たよで戸が鳴る 出てみりゃ風だよ
現代河原者の徒党による21世紀の明宿集!

水族館劇場は「スペクタクル」と「テアトロン」の、まさしく原義、原点に帰るべき劇団である。 ──学魔・高山宏

1987年の旗揚げ以来、野外劇・テント芝居をつづけてきた「水族館劇場」という名の芝居集団。みずから建てる巨大なテント劇場で繰りひろげる独自の世界は、年を追うごとに新たな観客をよびよせ、注目度を増している。水族館劇場の何が人を魅了するのか。一般の演劇とは一線を画した集団の、全貌と思想を明らかにする。

[主要内容]
水族館劇場旗揚げ25年、“いま”そして“これから”
・座長・桃山邑による書き下し、水族館劇場精神史「野戦攻城の旗」
・表も裏も全公開、ブックパノラマ台本『NADJA 夜と骰子とドグラマグラ』
・女優・千代次が語り下す、野外劇・テント芝居40年、寄せ場興行17年の軌跡
・冬の寄せ場へ、路上芝居ユニット〈さすらい姉妹〉の『谷間の百合』台本
・“水の劇場”をいろどりささえる、棟梁・舞台監督・美術の裏方座談会 
・早稲田演劇博物館、九州大学総合研究博物館での舞台・宣伝美術展を紙上再現
・終わりなき旅へ誘う、高山宏・毛利嘉孝・津田三朗・梅山いつき特別寄稿
・400点以上の写真で解き明かす、大仕掛けを自在にあやつる芝居集団の全貌

▼劇団プロフィール
水族館劇場
1987年に桃山邑らによって結成された野外劇集団。中世河原者の系譜にみずからを位置づけて全国に神出鬼没。役者や裏方も鳶、踊り子、放浪芸人など、あらゆる階層から集結する。自分たちで 高さ13メートルにおよぶ巨大な仮設劇場(ごや)を建設。劇団の代名詞とも言える25トンにも及ぶ本水を使った演出、大掛かりな舞台装置、馬や白梟など動物も使って、既存の劇場では見ることのできない祝祭パノラマを現出。天幕は張るが、一度として同じ形の劇場をつくらない。いっぽうで寄せ場といわれる、現代社会の最下層労働者が蝟集する街にも進駐。〈さすらい姉妹〉として冬の路上で投げ銭芝居を上演。現代演劇の本流から大きく逸脱した傾奇者(かぶきもの)の精神が、四半世紀を経て注目をあつめている。2009年、企画展示「やぶれ船で流浪する水夫たち──水族館劇場20年の航跡」が早稲田大学坪内博士記念演劇博物館で、2012年には「場をつくる──大水族館劇場展」が九州大学総合研究博物館で開催された。

水族館劇場 公式HP http://www.suizokukangekijou.com/

●編者プロフィール
桃山 邑(ももやま ゆう)
1958年生まれ。現代河原者にして水族館劇場座付作者。若い頃より建築職人として寄せ場を渡り歩く。1980年、曲馬舘最後の旅興行から芝居の獣道へ。驪團(りだん)を経て1987年に水族館劇場として、あたらしく一座創設。へっぽこ役者三人で大八車を引いて筑豊炭鉱街へむかう。東京に戻って劇場機構を拡大しながら、寺社境内を漂流してゆく。水族館劇場をいちど限りのメラヴィリアとして見物衆に堪能してもらうために危険な仕掛けをつぎつぎに考案、役者の反発を買いながら現在にいたる。不思議な縁でむすばれた、さまざまな世直しの一味とも連携をつづける。その試行がどこにたどりつくのか誰も知らない。

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