辻惟雄『ギョッとする江戸の絵画』

A5判 並製 240頁
本体価格 2,800円+税
ISBN 978-4-904702-06-2 C0071
2010年1月刊行
ブックデザイン 馬面俊之
印刷 精興社
製本 牧製本印刷

▼書評・記事
『中国新聞』2010年3月14日
『熊本日日新聞』2010年3月14日
『信濃毎日新聞』2010年3月14日
『山梨日日新聞』2010年4月4日「新刊紹介」
『週刊文春』2010年2月18日号「文春図書館」新刊推薦文
『芸術新潮』2010年3月号「invitation」ギョッとしてナットク 奇想の画家列伝
『クロワッサン』2010年6月10日号 著者インタビュー「絵画は理屈ではなく、直感で見るのがいいです。若い男女が異性を見るように」

▼概要
新・奇想の系譜!
底知れない江戸絵画の魅力を美術史の巨匠が縦横無尽に語る。
村上隆氏との対談収録。

2006年秋に放送されたNHKの番組「知るを楽しむ この人この世界」のテキストとして刊行された冊子『ギョッとする江戸の絵画』をベースに、アーティスト・村上隆氏との対談を加え、新たに書籍化する。6人の画家──又兵衛・山雪・蕭白・若冲・蘆雪・国芳を「再発見」した『奇想の系譜』から40年、白隠・北斎が新たに加わり、「新・奇想の系譜」とも呼べる内容で、平易な語り口で江戸絵画の愉しみを存分に伝える。

[目次]
 芸術の効能は「ギョッ」にある

1 血染めの衝撃──岩佐又兵衛
 「山中常盤」との出会い/又兵衛の数奇な生い立ち/「勝以画」の特徴とは/浮世又兵衛と又兵衛論争/「上瑠璃」と「堀江物語」/二人の又兵衛
2 身もだえする巨木──狩野山雪
 断末魔の痙攣/エリートコースからの脱落/マニエリスムとの符合/山雪の新しさとは何か/文化の過渡期に生きた画家
3 「自己流」の迫力──白隠
 達磨の大きさ、線の不思議/「奇想」の空白期間/禅僧としての白隠/技巧を捨てる/白隠が与えた影響
4 奇想天外の仙人たち──曾我蕭白
 空前絶後の作品/発見された蕭白/わずかに判明した来歴/画風興隆期の作品/「本物」の証明
5 絵にしか描けない美しさ──伊藤若冲
 若冲ブームの到来/八百屋の跡継ぎから画家の道へ/彩色画の若冲、水墨画の若冲/晩年の創作活動/絵画の伝統に革命をもたらした画家
6 猛獣戯画──長沢蘆雪
 猫に見立てた虎/応挙という巨匠/江戸時代の鳥羽僧正/視覚遊戯を楽しむ/作品に見える蕭白と白隠
7 天才は爆発する──葛飾北斎
 世界が認めたザ・グレート・ウェーヴ/挿絵画家・北斎と蘭書/絵手本にみる北斎のユーモア/七十歳を超えて迎えたピーク/北斎を継ぐもの
8 機知+滑稽・風刺の心──歌川国芳
 武蔵の鯨退治/北斎と西洋画の影響/機知+滑稽=エンターテイナー/もう一つの潮流

対談 『奇想の系譜』から「スーパーフラット」へ 辻惟雄×村上隆
 本書の成り立ち/辻惟雄と村上隆の出会い/君が研究しなさい/「スーパーフラット宣言」/『奇想の系譜』のDNA/若冲の民衆性/若冲「象と鯨図屏風」/宗教家・白隠=マンガ家・白隠/新発見/断片的とフラッシュ/『芸術新潮』連載/これからの「村上隆」

あとがき
関連画家年表/図版一覧

▼プロフィール
辻 惟雄(つじ のぶお)
1932年 愛知県生まれ
1961年 東京大学大学院博士課程中退(美術史専攻)
 東京国立文化財研究所美術部技官、東北大学文学部教授、東京大学文学部教授、国立国際日本文化研究センター教授、千葉市美術館館長、多摩美術大学学長、MIHO MUSEUM館長などを歴任
現在 東京大学名誉教授、多摩美術大学名誉教授

[主要著書]
『奇想の系譜』(美術出版社、1970。新版、ぺりかん社、1988。ちくま学芸文庫、2005)
『奇想の図譜』(平凡社、1989。ちくま学芸文庫、2005)
『日本美術の表情』(角川書店、1986)
『岩波 日本美術の流れ7 日本美術の見方』(岩波書店、1992)
『遊戯する神仏たち』(角川書店、2000)
『日本美術の発見者たち』(共著、東京大学出版会、2003)
『浮世絵ギャラリー3 北斎の奇想』(小学館、2005)
『日本美術の歴史』(東京大学出版会、2005)
『岩佐又兵衛──浮世絵をつくった男の謎』(文春新書、2008)
『奇想の江戸挿絵』(集英社新書、2008)

PRICE

¥ 3,024

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