佐藤康宏『絵は語り始めるだろうか──日本美術史を創る』

予約受付中 *2018年12月19日頃の発売です。

▼体裁
A5判 上製 960頁
本体価格 12,000円+税
ISBN 978-4-904702-72-7 C0071
2018年12月刊行
ブックデザイン:白井敬尚形成事務所(白井敬尚・江川拓未)

▼概要
絵画の中で何が起きているのか?
それはなぜ若冲ではないのか?

佐藤康宏著述撰 挑発/分析/読みなおし

「絵は語り始めるだろうか」(1993年)以降20余年の間に発表した論考のなかから31編を〈どういえばいいのだろう〉〈記述と鑑識〉〈語りなおす〉〈批評と翻訳〉の4部構成にまとめる。すべての論考の末尾には「後記」(短い解題、補註)を付す。図版402点掲載。

▼目次
どういえばいいのだろう
 1 絵は語り始めるだろうか
 2 中国絵画と日本絵画の比較に関する二、三の問題──戸田禎佑『日本美術の見方』を受けて
 3 日本絵画の中の文字
 4 境界の不在、枠の存在──日本美術について私が知っている二、三の事柄
 5 つなげて見る──「名作誕生」展案内
 6 連想・日本美術史附 宣伝文二題
記述と鑑識
 7 ディスクリプション講義
 8 若冲という事件
 9 真贋を見分ける──江戸時代絵画を例に
 10 若冲・蕭白とそうでないもの
 11 プライス本鳥獣花木図が若冲の作ではないこと──辻惟雄氏への反論
語りなおす(1)
 12 室町の都市図
 13 高雄観楓図論
 14 南蛮屛風の意味構造
 15 又兵衛風諸作品の再検討
 16 物語絵の伝統を切断する──岩佐又兵衛「梓弓図」
 17 見返り美人を振り返る
 18 江戸の浮世絵認識
語りなおす(2)
 19 中国の文人画と日本の南画
 20 戦略としてのアナクロニズム──明末奇想派と曾我蕭白
 21 蕭白のいる美術史
 22 雨後の菡萏──渡邉崋山「芸妓図」を読む
 23 雅の断末魔──菊池容齋「呂后斬戚夫人図」
 24 近代の日本画──前近代の眼で
 25 小林清親の東京名所図──「海運橋」を中心に
批評と翻訳
 26 文化庁の仕事──見えない博物館
 27 国立博物館・美術館等の独立行政法人化問題──美術史学会からのアピール
 28 放送大学試験問題文削除事件
 29 書評・選評
 30 ノーマン・ブライソン著 佐藤康宏訳「言説、形象──『言葉とイメージ』第一章」
 31 ノーマン・ブライソン著 佐藤康宏訳「身体を西洋化する──明治洋画における女性・美術・権力」

 作品名索引
 人名索引
 図版一覧

 あとがき──日付のある文章の後に 

▼著者プロフィール
佐藤康宏(さとう やすひろ)
1955年、宮崎県生まれ。東京大学文学部美術史学専修課程卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了。東京国立博物館学芸部資料課文部技官、文化庁文化財保護部美術工芸課文化財調査官(絵画部門)、東京大学文学部助教授(美術史学専修課程)を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。
日本美術史、特に室町時代から江戸時代初期にかけての風俗画、若冲・蕭白と南画を中心とする江戸時代絵画を専門とする。絵画に隠された意味の構造を読み解き、美術作品と社会状況との関連を追う。
『講座 日本美術史』(全6巻、東京大学出版会、2005年)の編集・執筆を手がけたほか、著書に『若冲・蕭白』(小学館、1991年)、『歌麿と写楽』『祭礼図』(至文堂、1996年、2006年)、『浦上玉堂』(新潮社、1997年)、『もっと知りたい伊藤若冲』(東京美術、2006年、改訂版2011年)、『改訂版 日本美術史』(放送大学教育振興会、2014年)、『湯女図──視線のドラマ』(平凡社、1993年。ちくま学芸文庫、2017年)など。論文「蕭白新論」(『新編名宝日本の美術27 若冲・蕭白』、小学館、1991年)で第四回國華賞を受賞。著書『絵は語る11 湯女図──視線のドラマ』(平凡社、1993年)で第6回倫雅美術奨励賞を受賞。

¥ 12,960

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