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喜多崎親『甦る竪琴──ギュスターヴ・モロー作品における詩人イメージの変遷』

¥4,620 税込

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A5判 上製 288頁(口絵8頁)
本体価格4,200円+税
ISBN 978-4-904702-84-0 C3070
2021年2月中旬刊行
ブックデザイン:原研哉+矢崎花

▶︎概要
画家が生涯描きつづけた詩人の主題。そこに託したメッセージとは何か。
ギュスターヴ・モロー(1826-98)が、1860年代から晩年にかけて制作した6つの作品を対象に生成過程を分析し、詩人イメージがいかに形成され変容していったかを明らかにする。19世紀後半、新しい芸術の担い手たちが次々に登場する時代、新しい歴史画を模索したモローは、独自の図像を生み出していった。

▶︎目次
序論 
第一章 インスピレーションの寓意──「ヘシオドス」テーマの変奏
第二章 哀悼の神話──新しい神話画としての《オルフェウス》
第三章 オリエント幻想──《聖なる象》の異国趣味
第四章 詩想の喪失──《人類の生》の二つのヴァージョン
第五章 浄化と再生──《ユピテルとセメレ》の逸脱
第六章 甦る竪琴──《死せる竪琴》と終末のヴィジョン
結論
あとがき
文献一覧/図版一覧/作品名索引/人名索引

▶︎著者プロフィール
喜多崎親(きたざき ちかし)
成城大学文芸学部教授。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。国立西洋美術館主任研究官、一橋大学大学院教授などを経て現職。専門は19 世紀フランス美術史、特に近代の宗教画や象徴主義。著書に『聖性の転位――九世紀フランスに於ける宗教画の変貌』(三元社、2011)、編著に『岩波 西洋美術用語辞典』(益田朋幸と共編著、岩波書店、2005)、『近代の都市と芸術1 パリI 』(竹林舎、2014)、『前ラファエッロ主義――過去による19世紀美術の革新』(三元社、2018)など。

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