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長谷部恭男『憲法学の虫眼鏡』

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四六判 上製 312頁
本体価格2,800円+税
ISBN 978-4-904702-79-6 C1032
2019年11月刊行
ブックデザイン:原研哉+稲垣小雪

▶︎概要
自由な思惟のエッセンス

2017年1月から2019年3月まで羽鳥書店Webで連載された「憲法学の虫眼鏡」(第一部に収録)を中心に、書下ろしを含め、『UP』連載「法の森から」など35篇を収録した最新エッセイ集。憲法学者のヴィヴィッドな思索に触れる。

▶︎目次
はしがき

第一部 憲法学の虫眼鏡
1 森林法違憲判決
2 法律の誠実な執行
3 カール・シュミット『政治的ロマン主義』
4 ThickかThinか
5 緊急事態に予めどこまで備えるべきなのか
6 有権解釈とは何なのか
7 八月革命の「革命」性
8 内閣による自由な解散権?
9 陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない
10 英語で原稿を書く
11 プロイセン憲法争議
12 「ユダヤ的国家」万歳
13 適切な距離のとり方について
14 最悪の政治体制、民主主義
15 意思と理由
16 ポワッソンのパラドックス 
17 法人は実在するか? それを問うことに意味はあるか?
18 統治権力の自己目的化と濫用
19 クリスティン・コースガードの手続的正義
20 相互授権の可能性?

第二部 法の森から
1 ルソーのloiは法律か?
2 戦う合衆国大統領
3 フランソワ・ミッテラン暗殺未遂事件
4 英米型刑事司法の生成
5 フォークランド諸島 一九八二年五月二五日
6 巡洋艦ベルグラーノ撃沈 一九八二年五月二日
7 バーリンの見た日本
8 国際紛争を解決する手段としての戦争
9 アメリカがフィリピンで学んだこと

第三部 比較できないこと
1 比較できないこと
2 サリンジャーと出会う
3 人としていかに生きるか──カズオ・イシグロの世界
4 自己欺瞞と偽善の間──「狂気の皇帝」カリグラ
5 奥平康弘『萬世一系の研究(上)』解説
6 変えるべきか変えざるべきか

▶︎著者プロフィール
長谷部恭男 (はせべやすお)
1956年広島生まれ。早稲田大学大学院法務研究科教授。
[主要著書]『権力への懐疑──憲法学のメタ理論』(日本評論社、1991)、『憲法学のフロンティア』(岩波書店、1999)、『憲法と平和を問いなおす』(ちくま新書、2004)、『憲法とは何か』(岩波新書、2006)、『Interactive憲法』 『続・Interactive憲法』(有斐閣、2006、2011)、『憲法の境界』(羽鳥書店、2009)、『憲法入門』(羽鳥書店、2010)、『憲法のimagination』(羽鳥書店、2010)、『憲法の理性 増補新装版』(東京大学出版会、2016)、『憲法の論理』(有斐閣、2017)、『比較不能な価値の迷路──リベラル・デモクラシーの憲法理論 増補新装版』(東京大学出版会、2018)、『憲法 第七版』(新世社、2018)、『憲法の良識──「国のかたち」を壊さない仕組み』(朝日新書、2018)

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